誰もいない教員室。
自分の席に座る。
しんと静まって、空気まで澄んでる。
鍵は掛けられないわ。
後から、ほかの先生が来るかも知れないものね。
守衛室で、わたしに鍵を渡したことを聞いて来るだろうから……。
教員室に鍵が掛かってたら、なに疑われるかわからない。
もちろん、耳を澄ませて廊下の足音は聞いてる。
でも、誰も来ない。
じっと座ってると、だんだん我慢できなくなってくる。
滲んでくるのがわかるのよ。
わたしの陰唇が、縄瘤をヒルのように覆って……。
消化液のような分泌液が、縄目を溶かすほどに濡らしてる。
そう。
スカートの下には、股縄を締めてるの。
早く、その下半身を露出したい。
でも、もう一度耳を澄ます。
誰の気配もない。
と言っても、スカートを完全に脱いじゃうのは、やっぱり怖い。
遠い足音を聞き逃してたら、間に合わないかも知れないものね。
だから、そういう日は、ニットのタイトスカートを穿いて来てる。
これだと、たくし上げとけば、落ちないのよ。
人の気配を感じたら、引き下ろせばいい。
わたしは、ゆっくりと起ちあがる。
その瞬間……。
わたしの中で、無人だった教員室が一変する。
先生たちで満ち溢れるの。
平日の昼休みかしら。
愛妻弁当を食べてる、新婚の日本史の先生。
残業したくない一心で、採点に励んでる国語の先生。
カップのパスタを食べながら、パソコンでネットショップを覗いてるのは、若い理科の先生。
起ちあがったわたしは、その場でスカートをたくし上げる。
股間を覗きこむと、思ったとおり。
わたしのイヤらしい陰唇が、縄瘤をしゃぶってる。
そのままの姿で、先生たちの間を歩き出す。
でも、まだ誰も気づかない。
真っ白い尻たぶまで晒してるのに。
わたしは、日本史の先生の後ろで立ち止まる。
先生は、愛妻弁当を、一口ずつ味合うように食べてる。
「美味しそうですね」
「はは。
まだまだですよ。
料理始めたばっかりなんで」
「でも、その卵焼きなんて、すごくお上手ですわ」
「今日は、奇跡的に上手く出来たみたいですね」
椅子を回してわたしを振り返った先生は、その場で凝固する。
箸に挾んだ卵焼きが、ポロリと落ちる。
「先生……。
お食事中申し訳ありませんが……。
この縄を、引っ張っていただけませんか?」
「え?」
「痒くて堪らないんです。
ほら、ここを引いてください」
「どうしてボクが……」
「人に引いてもらわないと、収まらないかゆみなんです」
わたしは先生の手を取り、股縄に導く。
「握って」
先生の指が、腹部に渡る縄目を潜る。
指の関節が、生き物のように肌を這う。
「引いて下さい」
「こ、こうですか?」
「ひぃっ」
「大丈夫ですか?」
「気持ちいいんです。
痒いとこが。
もっと引いて。
そう、そう。
あひっ。
あひぃぃぃぃ」
わたしは、堪らずしゃがみこむ。
先生の指が縄目を外れるとき、縄瘤が思い切り陰核を潰し……。
半分、イッちゃってる。
気づいたら、先生の両脚にすがるようにして身を伏せてる。
つまり、先生の股間が目の前。
ジッパーが壊れそうなほど膨らんでる。
「お礼に……。
先生の痒いところも、掻いてさしあげますわ」
「別に、痒いとこは……」
「ウソおっしゃい。
ここが、こんなに腫れてるじゃないですか」
「あ。
ダメです」
わたしは、隠そうとした先生の手を跳ね除け、ジッパーを引き下ろす。
「止めてください!」
黒いブリーフの前をかき分けたとたん……。
太いソーセージが転げ出す。
「熱っつい。
こんなに膨らませて。
ちゃんとヤッてるんですか?
奥様と」
「してます。
今朝もしてきました」
「まぁ。
ごちそうさま。
それじゃ、わたしもいただいちゃいますね」
わたしは、顔をぶつけるようにして、とんがり棒を咥える。
クビを振り立てながら、先生を上目で見あげる。
「あひゃひゃ。
そ、そんなにされたら、すぐ出ちゃいます」
慌てて肉棒を吐き出す。
「まだ早いですわ。
前戯のフェラで出されたら……。
奥様、怒りません?」
「日々、努力してます」
「それじゃ、今日も努力して下さいね」
わたしは、その場で起ちあがると同時に、先生のちんちんを引っ張りあげる。
「こちらにいらして」
「い、痛いです」
子供の手を引くように、先生のちんちんを握ったまま……。
わたしが向かったのは、国語の先生のところ。
死語になりつつある“オールドミス”って言葉がピッタリの先生。
わたしたちが近づいても気づかずに、一心に採点を続けてる。
「先生、ちょっとよろしいですか?」
迷惑そうな仕草で振り向いた顔が、能面みたいに凍りつく。
当然よね。
目の前には、下半身剥き出しの音楽教師と……。
ちんちん剥き出しの日本史の先生。
しかも、そのちんちんは、わたしが握ってる。
「久しぶりにごらんになりました?
これ。
まさか……。
初めてじゃありませんよね」
国語の先生から、握ったままの赤ペンを取り上げ……。
その手を、日本史の先生のちんちんに導く。
触れたとたん……。
指が跳ねあがる。
「熱いでしょ。
生きてる証しですから。
国語の先生なら、もちろんご存知ですよね。
与謝野晶子の歌。
『柔肌の熱き血潮に触れもみで寂しからずや道を説く君』
いかがです、先生?
先生も、熱き血潮に触れてみませんか?」
わたしは、国語教師の手を取って、起ちあがらせる。
「後ろ向いて。
両肘を机に着いて下さい」
国語教師の背中を押すと、素直に机に突っ伏した。
タイトスカートを捲りあげる。
黒いストッキングのお尻が剥き出る。
返す手で、ショーツごと一気に引き下ろす。
真っ白い痩せたお尻が、晒される。
尻たぶの窪みが翳を孕み……。
はかない命のように息づいてる。
でも……。
痩せた尻のあわいからは……。
真っ赤に充血した性器が覗いてる。
まさしく発露のような雫が、陰毛の先で珠を結んでる。
「先生、お若いですわ」
わたしは、股間に指を伸ばす。
触れたとたん、尻たぶが絞られた。
「まだまだ、これからですよ。
ほら、こんなに……」
「あ、あぁぁ」
「今ここに、熱き血潮を突き入れてさしあげますからね」
わたしは、日本史の先生を振り向く。
ちんちんから手を離しても、もう逃げなかった。
「日本史の先生なら、ご存知でしょ。
先生の『成り成りて成り余れる処』を……。
このお尻の間に覗く『成り成りて成り合はざる処』に突っこむんです。
ほら、ブリーフの間からなんか出してないで……。
下、全部脱いじゃってください」
もう、わたしが手伝うまでも無かった。
日本史の先生は、カチャカチャと忙しなくバックルを外すと、ズボンを踏みつけて脱いだ。
ブリーフを持ちあげるようにして、前開きからちんちんを抜き、そのまま脱ぎ下ろす。
再び起ちあがった先生の股間で、ちんちんが大きく上下に振れた。
顔が映るほど膨れ切った亀頭が、ネクタイに届いてる。
ひょっとしたらこの先生……。
毎日、家に帰ると、玄関先でこうやってるんじゃないか。
そう思えるほど、手際のいい脱ぎっぷりだった。
日本史の先生は、自らのちんちんを握った。
上は、腕まくりしたワイシャツにネクタイ。
でも下半身は、靴下だけ。
脛毛の目立つ脚の付け根からは、ワイシャツの裾を分けて、ちんちんがそそり起ってる。
まさしく、変態の姿よ。
先生は、ちんちんの切っ先を、息づく尻たぶに定めた。
腰を落として、にじり寄る。
ワイシャツの後ろから、筋肉質の尻が覗いてる。
国語の先生の白いお尻が、日本史の先生の後ろ姿に隠れる。
「あひぃ」
国語の先生の上体が、奇声とともにうねり上がった。
一気に突っこんだのね。
わたしは慌てて、2人の真横に回る。
もう、肉棒の挿出が始まってた。
「わひっ。
わひいっ」
「せ、先生、締まります!
締まります!」
挿出に合わせて、国語の先生の尻たぶは、心臓の鼓動のように伸縮してる。
細い太腿には、喜悦の腱が幾筋も走ってる。
「いかがですか?
『熱き血潮』は」
「いぃっ。
いぃっ」
本作品のモデル「岩城あけみ」の緊縛画像作品はこちらからご購入可能です。
《説明》
杉浦則夫の作品からインスピレーションされ作られた文章作品で、長編連載小説のご投稿がありました。(投稿者 Mikiko様)
本作品は7/13まで連続掲載、以後毎週金曜日に公開される予定となっておりますので、どうぞお楽しみに。
前作を凌ぐ淫靡と過酷な百合緊縛!「川上ゆう」さん、「YUI」さん登場予定作品です。
時を越え、再び出会った美里とあけみ。現在に戻った美里は、さらなる花虐へと誘われていく…。