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このあたりからは、いっそう記憶が混乱してるの。
ともみさんが、あけみちゃんのお尻を覗きこんでるんだけど……。
いろんなシチュが、ごっちゃになってる。
ほんとに見たことなのか……。
わたしが頭の中で作り上げた映像なのか、はっきりしないのよ。
あけみちゃんが、机にお腹を伏せてるシーンも見た。
机に被さるようにお腹を預けてるんだけど……。
なぜか、制服の上着を着てるのよね。
ひょっとして、綿棒の前のシーンなのかな?
はは。
こんなこと聞かれたって答えられないよね。
で、制服の上着は着てるんだけど……。
もちろん、下は丸出しのまんま。
上着の紺色と、ハイソックスの紺色。
2つの紺色の間は、真っ白な肉色。
その格好であけみちゃんは、両足首を縛られてた。
机の前に垂れた両手首からも、縄が伸びてる。
ともみさんは、あけみちゃんの真後ろにしゃがんでる。
顔のすぐ前が、あけみちゃんのお尻。
ともみさんの右手の指先が、お尻の割れ目をなぞってる。
「ふぅぅぅん」
あけみちゃんが、顎を仰け反らせるたび……。
真っ白な尻たぶが絞られて、おおきな窪みが出来た。
「あけみ……。
指、入れてあげようか?」
「あひぃ」
あけみちゃんは、髪を振り乱しながらうなずいた。
ともみさんの指が、いったん尾骨のあたりまで上がり……。
ゆっくりと割れ目を下りていく。
指が止まった。
あけみちゃんの身悶えも止まった。
懸命に身じろぎを我慢してるみたいだった。
頬が微かに痙攣してる。
「ぎゃん」
ともみさんの指先が消え、拳が尻たぶまで届いてた。
あけみちゃんは全身を硬直させ、太腿に腱の筋を走らせた。
両目はいっぱいに開かれ、眼球が零れ落ちそうだった。
代わりに、口元からは泡が噴き零れた。
机の脚が、ポルターガイストのように踊りだす。
激しく痙攣しながら、あけみちゃんは意識を飛ばした。
ともみさんが、ゆっくりと起ちあがった。
スカートを脱ぎ落とす。
もちろん、ショーツは穿いてない。
スクールベストの下に、剥き出しのお尻が張り詰めてた。
上は普通に着てるのに、下半身は剥き出しの女子高生が2人。
ひとりは机に突っ伏し、泡を噴いてる。
もうひとりが、その上にのしかかる。
両膝を大きく割り、剥き出しの下腹部を寄せる。
突き出たお尻に、股間を密着させた。
両手で、張り出したお尻を抱える。
腰を振り始めた。
何をしているのか、はっきりとわかった。
というより……。
いつの間にか、わたしの意識に入れ替わってたみたい。
わたしは、勃起した陰核を、柔らかな臀部に摺りつけた。
動物のように尻を振った。
無数の目が、わたしを囲んでるように思えた。
咆哮したいほどの悦びが、脊髄を突き上げた。
俯せていた顔が、わたしを振り仰いだ。
それは……。
あけみちゃんのようにも……。
ともみさんのようにも……。
いや、わたしのようにも見えた。
わたしは、その顔に微笑みかけた。
顔の口元が動いた。
何て言ってるんだろう。
そうか、わかった。
「かけて。
顔にかけて」
そう言っているのだ。
わたしは、机を回りこんだ。
片足を机にあげ、股間を突きつける。
生首のように頭を抱え、照準を合わせた。
「出る」
あけみちゃんのような、ともみさんのような、わたしのような顔に向けて……。
思い切り、放出した。
あれは、おしっこっだったのだろうか。
それとも、膣液?
あるいは……。
あのときだけ、射精できたのかも知れない。
だって、股間の前の顔が……。
瞬く間に白濁してったんだもの。
糊に埋もれたような顔の中で、口元が微笑んだ。
刹那、場面が転換した。
あけみちゃんは、いつの間にか全裸になってた。
でも、紺のハイソックスと靴だけは履いてたの。
その姿は……。
完全な裸より、ずっとずっとイヤらしかった。
イヤらしいオブジェ。
そう。
あけみちゃんは、生きながらオブジェになってた。
不思議な格好だった。
両足を揃えて立ってるんだけど……。
上体を、大きく前に倒してるの。
ていうか、ほとんど二つ折りだね。
おっぱいが、太腿にくっついて潰れてた。
膝下にぶらさがった頭から髪が垂れ、床を掃いてた。
その姿勢で、あけみちゃんの身体には縄が打たれてたの。
二つ折りの背中と太腿を束ねる縄。
肩から伸びる両腕は、膝脇を通って後ろに回されてた。
その両手首を戒める縄。
もう一本の縄は、揃えた足首を何重にも締めあげてる。
でもね。
そんな苦しい格好をしながら……。
あけみちゃんの面差しは、微笑を湛えてるようにさえ見えた。
日本史の教科書に載ってた仏像みたいだった。
どうしてあんな顔してられるんだろうって、不思議に思えた。
でも、そのわけは、すぐにわかったの。
後ろから、ともみさんが見てるからだって。
横から見てるわたしには見えなかったけど……。
二つ折りになるほど上体を倒してるんだから、後ろからは肛門まで丸見えだったはず。
肛門から性器までを、ともみさんに晒してる安心感……。
それが、あけみちゃんの顔を、仏さまみたいにしてたんだと思った。
でもね。
ともみさんの姿は、どこにも見えないのよ。
両手首と両足首を戒めた縄が、真後ろに伸びてるんだから……。
その縄を握るのは、ともみさんのはずなんだけど。
でも、姿が見えない。
縄の先は、中空に溶けこむように消えてた。
じゃあ、あけみちゃんはなぜ、安心しきった顔をしてるんだろう……。
そう思ったとき、あけみちゃんが僅かに身じろぎした。
縄目が、ひとりでに締まったみたいに思えた。
でもその瞬間、あけみちゃんは、口角を上げて微笑んだの。
それで、すべてが腑に落ちたっていうか、あぁ、って感じで呑みこめた。
ともみさんは、あけみちゃんを戒める縄になってたんだって。
どうして、そんな有り得ないことを納得できたのか不思議なんだけど……。
やっぱり夢の中の理屈なんだろうね。
そう。
あけみちゃんと、縄になったともみさんは交合してたのよ。
わたしの想像が正しいことを裏付けるように……。
縄はひとりでに解けると、床にわだかまった。
あけみちゃんの身体が、床に沈んだ。
身体ごと差し出すように、伸びた縄に沿って身を横たえた。
縄に添い寝するみたいだった。
それからの光景は……。
まさに、人と縄とのセックスだった。
縄は、自ら身悶えながら、さまざまに形を変えた。
人はそれに応え、身体をくねらす。
真っ白い肌に……。
焼き鏝があてられるように、縄目が刻まれていく。
「あぁ」
人が、吐息を漏らした。
縄が、股間に潜りこんでた。
「はぅぅ」
縄が、股間で張り詰めた。
縄目が、性器に食いこんだ。
「はぅっ。
はぅっ」
人は、海老のように身を折りながら、激しい呼吸を始めた。
半眼だった目が、大きく見開かれてた。
いつしか、わたしも縄になってた。
もう一本の縄と撚れ絡みながら、さらに白い肌を求めた。
床板を這い回り、紺のソックスに巻き上がる。
太腿を戒めながら、競うように股間に潜りこむ。
泥濘の中で、張り詰める。
「あぎ」
人が、断末魔を噴き零した。
2本の縄は、容赦なく責め上がる。
痙攣する下腹に、鮮烈な縄文が刻まれた。
「がっ」
灼熱の火柱が、人の脊髄を吹き抜けた。
人は、一瞬にして空洞となった。
刹那……。
撚れ絡む2本の縄も燃え尽き……。
崩れ落ちた。
第十九話へ続く
文章 Mikiko
写真 杉浦則夫
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