「さて、さっそく授業を始めましょうか。
あ、その前に。
なぜ、川上先生は縄を打たれてるのか。
もちろん、川上先生が罪を犯したというわけではありません。
でもね……。
縄が無ければ、どうなると思う。
ただの素っ裸よね。
考えてもご覧なさい。
制服を着た生徒たちの前に、裸で出るわけよ。
とても恥ずかしいことなの。
普通にしてたら、心が持ちこたえられない。
だから……。
縄を打たれ、わたしに命じられているという体を取ったわけ。
決して、自ら裸になったわけじゃないって設定ね。
おわかり?
さて、それでは授業を始めます。
どう?
みなさん。
川上先生の裸を見て。
綺麗よね?
まさに、女体としての理想の体型じゃないかしら。
ファッションモデルみたいにギスギスしてなくて、適度な脂肪が載ってる。
まるで、西洋絵画に描かれた女性みたい。
川上先生、ちょっと後ろを向いてくださる?
そうそう。
ほら。
このお尻の膨らみ。
このフォルムは、どんな陶工でも作れない。
まさしく、神が造りたもうたラインね。
あと、ここ見てご覧なさい。
お尻の上。
わからない?
指し棒が要るわね。
あなた、机から取って来てちょうだい。
ありがとう。
さて、それじゃ、指し棒の先をよく見てください。
ほら、交差する腕のすぐ下に、笑窪みたいな窪みが見えるでしょ?
キューピー人形って知ってる?
あの人形にはあるのよ。
実際、欧米人には比較的多いんだけど……。
東洋人では滅多にいない。
これ、何て呼ばれてるか、知ってる?
“ヴィーナスのえくぼ”って云うの。
ほんと、素敵なお尻。
頬ずりしたくなっちゃう。
神さまってスゴいわね。
赤ちゃんを産ませるために、骨盤を膨らませ、こんなすてきなお尻を造った。
もっとよく見てみたいわね。
川上先生。
座ってくださる。
両膝を着いて」
「そう。
どう、みなさん?
この太腿のボリューム、見てちょうだい。
まるで、古代建築の柱みたいでしょ。
川上先生、そのまま上体を倒して行ってくださる。
あ、ちょっと待った。
ストップ。
これこれ。
このお腹に載った、豊かな脂肪。
川上先生、どうされました?
嫌なの?
このお腹。
まぁ、とんでもない思い違いだわ。
女性の腹部に載った適度な脂肪は……。
男性からは、この上なくセクシーに見えるものなんですのよ。
ときどきAVなんかだと、スカートやランジェリーを、お腹にたくし上げたままヤッてるシーンがあるけど……。
とんでもない心得違いだわ。
お腹を隠すなんて。
特に、オシメを替えられるみたいに両脚を上げた姿勢だと……。
お臍の下に、オムレツみたいな括れが出来て……。
それはそれは、美味しそうな膨らみ。
それを隠すなんて!
言語道断もいいとこ!
おっと、失礼。
ちょっと興奮してしまいましたね。
あ、言っときますけど……。
AVは、資料として見てるんですからね。
こうして保健の授業をするためには……。
男女のまぐわいシーンの研究は不可欠なの。
決して、オナニーするために見てるんじゃないわよ。
ここんとこ、間違わないでちょうだい。
あれ?
川上先生?
ひょっとして、乳首起ってません?
あらあら。
そんなに首振って。
イヤなの?
生徒に、勃起した乳首見られるの?
いいじゃありませんか。
こんなに素敵な乳首なんですもの。
薄い肉色で、ほんとに綺麗。
しゃぶしゃぶのお肉を、一瞬だけお湯に潜らせたみたい。
大きさも、ベリーみたいで、人の唇に含むには最適の大きさ。
川上先生の赤ちゃん、幸せだわ。
いえ、その前に、将来の旦那さまが幸せものだけど。
こんなおっぱいに吸い着いたら……。
それだけで射精しちゃうかもね」
「おっぱいにほっぺた着けて、母乳を吸いたてながら……。
川上先生の優しい手コキで射精する。
幸せでしょうね。
残業なんかしてられっこない。
すっ飛んで帰ってくるわね。
腎虚になるかも。
ほんと、や~らしい乳首。
先生、言ってご覧なさい。
『わたしの乳首は、イヤらしく勃起してます』って。
どうしたの?
言えないの?
まだ、認めないつもり?
こんなになってるのに。
こういう悪い子の乳首は……。
指し棒で突いてあげます。
えい。
ほほ。
見た、今の反応?
敏感敏感。
体ごと跳ね上がったじゃありませんか。
ほんと、嬲りがいのある体。
さて。
また脱線してしまいました。
こんなことしてたら、時間がいくらあっても足りないわ。
神秘の授業を進めます。
この骨盤の膨らみを、みなさんに見てもらわなきゃね。
先生、上体を倒してってください。
そうそう。
そのまま、顔を床に着ける。
お尻を上げる。
ほら!
もっと。
よしよし。
それじゃ、みなさん。
こっちに回って。
川上先生の後ろから見てみましょう。
先生は動かないでくださいね。
ほら、お尻下げない!
どうしたの?
いまさら、恥ずかしいの?
悪い子ね。
そういうお尻は、縄で吊り上げてさしあげますわ。
あなた、ロープ取ってきて。
教卓の引き出し。
そうそう。
それじゃ、みなさん。
マジックショーの始まり始まり。
この一本の縄が……。
撚れ絡み、結び合うと……。
人の快感を貪る蛇に変わる。
ほうら出来た。
縄の、おふんどし。
あなた、これ持って。
上に吊りあげてちょうだい。
そうそう。
川上先生。
いいかげんお尻上げてくださいな。
素直にしないと……。
指し棒で、下から突き上げてあげます。
えい。
ほら、上がった。
どう、このお尻?
“ヴィーナスのえくぼ”が、くっきりと見えるでしょ。
きっとここには、天使の羽が生えてたのね。
見れば見るほど、まんまるなお尻。
男性だったら、突っこまずにおれないわね」
「そのとおりです!」
「誰です?」
「保健授業の助手として、まかりこしました」
「まぁ。
あなたは、毎日愛妻弁当を持って来てる、新婚の日本史の先生じゃありませんか」
「詳細なご説明、ありがとうございます」
「でも、授業中の教室に、いきなり真っ裸で入ってくるのは、どういう心得ですの?
生徒たち、みんな引いちゃったじゃないですか」
「真っ裸ではありません。
ちゃんと、ネクタイはしてます」
「よけいに変態ですわ」
「本日は、憧れの川上先生がモデルと聞き及び……。
是が非でも、授業の助手を務めさせていただきたく、馳せ参じた次第です」
「口調が、いちいち日本史すぎます」
「かたじけない」
「わけわかりません。
でも、国語の先生は、放っといていいんですか?
最近は、学校でもなさってるんでしょ?」
「あの、エロババア……。
いや、失礼。
しかし、恐ろしいものですな。
あの歳で歓びを知ると。
完全にタガが外れてしまってます。
最近は、トイレで待ちぶせしてるんですよ。
女子高にあって、男子トイレは一種の聖域です。
侵すべからざる、謂わば“禁区 ”。
そこに平気で入ってこられたんじゃ、男性にとって、安息の地は無くなってしまいます。
あのバアさん、男子トイレの個室に潜んでるんですよ。
で、わたしが小便器で気持よく用を足してると……。
個室から飛び出してくる。
しかも、全裸で。
たまげますよ。
いきなり後ろから、全裸の女が飛び出して来たら。
初めてやられたときは、うんこ漏らしそうになりました。
『先生は、足音でわかりますのよ』なんて言いながら、用を足してるわたしの傍らにしゃがみこむ。
逃げようにも、おしっこは途中で止められません。
で、あのエロババア、わたしのちんちんに、ちょっかい出してくる。
『やめてください』
『こっち向いてぇ』
『うわっ』」
「とうとう、ちんちん横を向かされました。
バアさん、おしっこの軌道に顔突っこんで来て……。
顔をうねらせながら、満遍なくおしっこを浴びるんです。
終いには飲み始める。
でも、お酒飲んでないときのおしっこなんて、すぐに止まってしまいます。
『あら、もうお終いですの?』
『もう空っぽです』
『ウソですわ。まだ残ってます』
『ありませんって』
『残ってます。
真っ白くて、栗の花みたいな臭いのするおしっこが。
今度は、それを出していただきますわ』。
言いながらもう、ちんちんしゃぶってます。
そこまでされると……。
わたしも、勃たざるをえないでしょう。
なにしろ、朝方、妻とやったきりですから。
男子トイレの小便器前で、全裸の女にフェラされる……。
思えば、興奮もののシチュエーションではあるわけです。
女が、もう少し良ければいいんですが。
でも、骨盤を尖らせたヤセ女が、背骨をうねらせながらフェラしてるのを見下ろすのは……。
一種、倒錯的な興奮をもたらすものです。
ちんちんは、あっという間に硬度を増します。
ビンビンです。
ほらみんな、よく見て。
男性の陰茎は、こんなふうにビンビンになるんだよ。
まるで骨が入ってるみたいだろ?
みんな、触ってみて。
痛っ。
岩城先生、指し棒でちんちんを叩くのは止めてください。
でも、ちょっと気持ちよかったかも。
あ、話が途中でしたね。
で、ちんぽがビンビンになると……。
やっぱり、突っこみたくなる。
国語の先生を引っ張りあげると……。
小便器を抱えさせます。
肉の薄い尻で、ちょっと突き出しただけで、肛門まで見えるんですよ。
もちろん、その下の性器も丸見え。
砕いたウニみたいに蠢いてます。
そこを目掛け、思い切り腰をぶつける。
『わひぃ』
『先生、相変わらず狭いですね』
『突いてぇ』
『いきますよ。
それそれ』
『わひわひ、わひひひ』
『どうです?』
『いぃっ。いぃ。
犯されてるのね。
わたしは犯されてる。
男子トイレで、素っ裸に剥かれて』
『自分で脱いだんでしょ』
『言わないで!
あぁ。
身動きの出来ないわたしに、凶悪な肉棒が!』『エロ小説の読みすぎじゃありませんか?』『毎晩読んでます。
こんなシーンを夢見ながら。
でも今は、今は、夢じゃない!
突いてください。
突いて!
突いて突いて突いてぇぇぇぇ』」
本作品のモデルの掲載原稿は以下にて公開中です。
「川上ゆう」 「結」 「岩城あけみ」
《説明》
杉浦則夫の作品からインスピレーションされ作られた文章作品で、長編連載小説のご投稿がありました。(投稿者 Mikiko様)
本作品は毎週金曜日に公開される予定となっておりますので、どうぞお楽しみに。
前作を凌ぐ淫靡と過酷な百合緊縛!「川上ゆう」さん、「YUI」さん登場予定作品です。
時を越え、再び出会った美里とあけみ。現在に戻った美里は、さらなる花虐へと誘われていく…。