春日あずき


春日あずき「杉浦則夫緊縛桟敷」にて掲載。

官能エッセイスト神田つばき氏からとても変わった子がいるから会ってみてくださいと連絡が入り、早速新宿の喫茶店で会う事にする。
やってきたあずきさんは業界の臭いのしない高校を卒業したての内気な少女だ、話してみると少女監禁にとても興味をもち、実際に起きた事件を自分にすりかえて興奮ぎみに話したり少女漫画の監禁もののタイトルをあげてヒロインの心理を解説されたりで賑わしくはあったが話が終わるととたんに寡黙になり人が変わったように緊張ぎみにわれわれの大人の話を聞く。
神田氏があづきをかたわらに「この子処女かまたはそれにちかいと思う」などとひどい事をー今では19歳で処女であるということが、この日本では恥なのかーいわれてもてれ笑いをするだけでなんの反論も無い。

撮影当日あづきを継子いじめのテーマで撮影するということで、その筋のエキスパートの神田氏に登場願った。

処女を縛る縄はいかにあるべきか、清らかな不純を知らないー男との交わりを不純と書いたのは誰なんだろう、快楽は不純かーなどと考えて考えて当日をむかえた、できるだけ少女の体の線を新鮮に保つことと思いそれにこだわるうちに終わってみればついつい物語が短くなってしまいました、よって今回は一周で完結とします

剃毛と男のロマン 男の場合は毛が生え始めると一人前の大人になったようで誇らしげであるが、女の場合はその前に初潮をむかえるからさほどでもないのだろう。熟年のM女性によくパイパンの女をみかけるがまさか少女回帰の願望でもあるまい、パートナーの嗜好で剃毛している熟女の感覚はイヴがいちじくの葉で隠して以来その位置には生えるべきものをなくすというのであるから著しく美観をそこねることを知りながらもなすのであるから主従の関係を深くする証をささげるということであろう、そしてそれは彼から受ける烙印と思い込むものである。ならば男は剃毛を烙印だけで満足しているのだろうか、ある者は少女の恥丘を夢みるがあまりのアンバランスにかえって猥褻感をそそられるのか、または剃毛行為の最中に女のあげる羞恥の呻き声を楽しむのか、はたまたなにかがあるのであろう剃毛を好む男は多い。あづきさんの場合は処女で恋人もいないのであるから自慰の想像で剃毛されているのだと勝手な解釈をした。

春日あずき「杉浦則夫緊縛桟敷」にて掲載。
五月新作の掲載モデルは三人となっています。

投稿者:

杉浦 則夫

杉浦則夫写真事務所代表 杉浦則夫