美帆「杉浦則夫緊縛桟敷」にて掲載開始。
黒髪が織りなすエロティシズムに取り憑かれています、豊かな黒髪が揺れ乱れて作る瞬間の美しさに心を奪われながら撮りました、垂れ下がる乱れ髪の繊細な一筋一筋に気をとめて撮りました、髪は乱れてドラマを作ります、わずかなつくりの差で美しくも醜くも作ります。
私の心は誘蛾灯に魅かれるがごとく臭いたつ濡れ髪の甘悦な臭いにあがらうことはできない、女を私の自由な玩具に、縄の拘束をかけるとしよう、荒々しく首にかけた縄に乱れた長い黒髪がもつれ薄紅いろのほうに一筋の髪を残す、無惨な美しき光景に酔い女にはその褒美として悦楽を与えるとしよう、やがて立つ地獄の淵に一輪の花をささげて‥‥‥
最初の一枚は掲載写真にはありませんが今撮り続けている美帆の写真です、まだ未完成で皆様に多くは公開できませんがとりあえず一枚をのせます。
——- 美帆からメールにて撮影当日の感想 ——-
念願の和服でした。が、最初はなかなか縄の感触が得られなかったです。和服の拘束感が意外と強かったからでしょうか?でも足に縄がかかったら、私の大好きな世界が見え始めました。
縛り始めてどれぐらいたった頃かは定かではないですが(吊る前です)、魂が抜ける、というかもう一人の自分が少し離れた所から、私を眺めていました。前回の撮影の時にも感じた別の私に遭遇しました。フワフワした意識の中で、なんだか懐かしく感じました。
今回は、体中が歓喜の叫びをあげていました。吊りの時の縄は、体内の骨や臓物を邪魔者にしているくらい主張してくれました。終わりの頃の吊りでは、胸骨が上に押し上げられてギシギシと・・・多分、初めて味わった快感だと思います。痛い、苦しいではなく、痛みや苦しみを与えてもらえる事に幸せを感じ、興奮し、体位を少し変えて、体への負担を増やしては、絶頂感を増し続ける・・・私の意識と一緒に生まれた肉体には申し訳ないですね。
大好きな首縄もかけていただき・・・最後に綺麗に首に入った時、意識が遠のいていく時間は最高でした。あのまま、静かに果てていっても満足だったのでは、と今でも思います。別の私も息を潜めて笑っていました。先生はじめ、スタッフの皆さんが首縄を一生懸命にほどいている時は、正直言って皆さんを恨みました。もっと絞めていてほしっかった・・・と。
無理をいってお願いをした撮影でしたね。途中で驚いたのが箪笥でした。以前に棺桶に入りたい、と言っていたのを思い出してくれたのでしょうか?感謝しています。
先生のテーマの「髪」はどれくらい満足できたのでしょうか?教えてください。
このメールを書いているうちに、縄が恋しくなってしまいました。
久しぶりに書くと、さらに文章力が無いことが分かりますね。
美帆「杉浦則夫緊縛桟敷」にて掲載開始。