「現場監督は、お腹にくっつくほど反り返ったちんちんを押し下げる。
そして……。
開いた口に突っこむ。
で、理事長の身体を支えると、思い切り腰を使い始める。
もう、興奮してるから、あっという間ね。
『は、はが』
理事長の喉奥深く……。
思うさま暴発させる。
尻たぶを絞りあげながら……。
何発も、何発も。
理事長の口からは……。
真っ白い白濁液が、ぼたぼたと零れ落ちる。
でも、理事長は、真っ白い両目を見開いたまま。
鼻の穴が精液で塞がっても、両目の中に流れこんでも、ピクリともしない。
精を放ちきった現場監督は、初めて気づく。
理事長のお腹から胸までが、濡れて光ってるのを。
そしてその液体が、刺激臭を放ってるのを。
つまり、失禁ね。
萎んだちんちんが、理事長の口から零れ落ちる。
現場監督は、理事長から身を離す。
理事長の全身を、改めて見下ろす。
縄に括られた肉体が、重力のなすがままに下がってる。
ここで現場監督は、ようやく気づく。
自分が、飛んでもないことをしたことを。
つまり……。
理事長の肉体には、すでに魂が無かった。
死んでたわけ。
現場監督は、死体の口にちんちん突っこんで……。
射精したってこと。
残念ね。
せっかくの濃厚な精液、味わえなくて」
あけみ先生は、理事長の顔を覗きこんだ。
口角が、鼻の脇まで切れ上がってた。
「い、嫌ぁぁぁぁぁ。
た、助けて!
助けてぇぇぇぇ。
誰か助けてぇぇ」
理事長は、全身を跳ねあげながら絶叫した。
吊るされた海老みたいだった。
「はしたない声。
理事長たるもの、もう少し威厳を保っていただきたいものだわ」
「岩城先生、お願い。
お願い、許して。
でも、なぜ?
なぜなの?
わたしがあなたに何をしたって云うの?」
「ほほ。
お気づきにならないのも、無理はありませんわ。
理事長と教師という関係の中では……。
ここまでするほどの仕打ちは、受けてませんもの」
「それなら、どうして?」
「でもね。
小さな小さなことが……。
そうね、砂時計の砂みたいな小さな出来事が……。
器に、少しずつ積もっていったのは確か。
でも、そのままだったら、決して器を溢れることは無かったはず。
でも、わたしは知ってしまった。
許しがたい、ある事実を。
それを知るとほぼ同時に、この建物の鍵が、わたしの手に落ちてきた。
それはまさしく、天恵のように思えた」
あけみ先生が、わたしを振り向いた。
「美里、あの奥からホース取ってきて。
束になって縛ってあるやつ。
この水槽に入ってたから、きっと水換え用のホースね。
そうそう、それよ。
こっち持ってきて。
紐、解いてちょうだい」
「岩城先生、何するつもり!」
「水槽にホースと来たら、お分かりでしょ?
美里、反対側伸ばしてって。
シンクまで。
届くでしょ。
そうそう。
蛇口の先に差して。
留め金が無いから、そのまま持っててね。
いいわよ、水出して。
何してるの?
蛇口、捻るのよ。
早く!」
「止めて、止めてぇぇ」
理事長は、渾身の力で身を躍らせた。
梁が軋む。
手動ウィンチを載せた作業台が、ガタガタと音を立てた。
「美里、蛇口捻ってってば」
怖かった。
大変な事態が起こりそうに思えた。
もし、そうなったら……。
蛇口を捻ったわたしは、明らかに共犯だ。
「もう。
焦れったい子ね」
「止めて!
下ろしてぇぇ」
「うるさい人ね。
ちょっと静かになさい」
先生は、持ってたホースを撓めると、理事長の首に巻いた。
二の腕に腱の筋が走った。
「うぐ。
うぐぐ」
「やっと静かになった。
苦しい?
美里、ほら苦しいって。
あなたが水出さないと、ずっとこのままだからね。
理事長、ほんとに死んじゃうかも。
ほら、顔が膨れて来た。
美里。
理事長、殺す気?」
わたしは堪らず蛇口を捻った。
先生が怖かった。
あの、木造校舎で会ったあけみちゃんとは、全然別の人に思えた。
ともみさんを待ち続けた14年が、先生を変えてしまったんだろうか。
「あ、出た出た」
先生は、理事長の首に巻いたホースを外し、先を水槽に向けた。
「美里、蛇口全開ね。
ホース、離しちゃダメよ。
抜けちゃうから。
ほら、理事長。
自家用プールに、水が入りますよ」
「い、イヤよ。
助けて」
「毎週、スイミングスクールに通ってらっしゃるんでしょ。
泳ぎは得意なんじゃありませんの?
でも、素っ裸で泳ぐのは、初めて?
いえいえ。
ヨーロッパ通の理事長なら、ヌーディストビーチのご経験もおありなはず。
でしょ?
こんな綺麗な身体してるんですもの。
見せたいわよね。
ほんとは、スイミングスクールでも……。
全裸になりたいんじゃなくて?
男性会員の居並ぶ間を……。
モデルのように爪先まで伸ばして歩く。
もちろん、全裸で。
男性会員は、ことごとく水着の前を膨らませてる。
とうとう我慢できなくなった男性が……。
水着の前を捲り下ろす。
はち切れそうなちんちんが踊り出るわ。
先っぽが、臍下にくっついてる。
男性たちは、次々と水着を下ろす。
跳ね出たちんちんが腹筋を打つ音が、さざなみのように聞こえる」
「理事長は、しゃなりしゃなりと歩きながら……。
臣下の礼に応えるみたいに、ひとつひとつのちんちんを、鷹揚に眺め下ろす。
そして……。
ひとつのちんちんの前に、ゆっくりと身をかがめる。
お臍を隠すほど、大きなちんちん。
張り出したカリが、矢印みたいに天井を指してる。
理事長は、釘抜きを使うようにちんぽを倒すと……。
口いっぱいに頬張る。
子供の拳ほどもある亀頭が、理事長の頬を突き上げる。
指を回した陰茎は、溶け出しそうに熱い。
裏筋の稜線が、山脈のように盛りあがってる。
理事長の指が、その稜線を研ぎ下ろす。
同時に、口での挿出も始まる。
スピードが増す。
髪は踊り、顔の輪郭が消えるほど。
ヨーロッパ男性で、大きなちんちん、慣れてるものね。
咥えられた男性は、たちまち追い詰められたらしく……。
腹筋が、瀕死の呼吸を速めてる。
でも、それを見てる別の男性の方が、先に我慢できなくなる。
ペタペタと理事長の背後から近づくと……。
理事長の顔に、ちんちんを近づける。
理事長は、チラ見しただけ。
可哀想に、その人のは、ワンサイズ小さかったのね。
無視された男性は、指弾するように、ちんちんを突きつける。
『あ……。
出る』
かすれた声でつぶやくと同時に……。
膨れた亀頭が、白濁弾を噴きだす。
理事長の頬骨に着弾。
粘性の高い精液は、糊を貼りつけたように流れない。
理事長の顔を犯した男性は、恍惚の中で、思うさま尻たぶを絞る。
第2弾は、鼻梁に着弾。
理事長は、片手で陰茎を扱きながら、もう一方の手で、自らの頬をなぞる。
指先に絡め取った精液を、目前に掲げる。
指を擦り合わせて感触を確かめると……。
その指先を、鼻の穴に塗りつける。
理事長の胸が膨らむ。
思い切り嗅いでるのね。
1人目の男性が退くと、続く男性は1人じゃなかった。
数人の影が、理事長を囲んだ」
「たちまち四方から、歌舞伎で使う蜘蛛の糸のように、精液が放射される。
黒髪にもべっとり。
背中にも、流れる熱い液体を感じる。
お尻にも。
流れ落ちたんじゃなくて、下から噴き上げて来た。
床に尻を落とした男性が、理事長の背後から、性器を狙って発射したのね。
理事長の尻が、もどかしそうに動く。
性器を外れたことを、咎めるみたいに。
『あぁぁぁぁ。
出る出る出る』
咥えられてる男性が、声を裏返した。
理事長は、口中の男根に意識を集中し、とどめを刺すように研ぎ下ろす。
『はぎゃ』
男性の奇声と共に、理事長の頬が膨れる。
大量の精液が、口中に噴きだしたのね。
理事長の指は、乳を搾るように陰茎を滑り、さらなる射精を促す。
巧みな指さばきに身を任せ、男性は思うさま尻たぶを絞る。
熱い口中に精を放つ悦びが、脊髄を駆けあがる。
噴き出すマグマのような精液は、とうとう口中を溢れ、唇の端から流れだす。
理事長は、だらだらと零れ落ちる精液を手の平で受ける。
ちんちんを頬張ったまま、手の平を鼻下に掲げる。
肺を目一杯膨らませ、臭いを堪能する。
栗の花が、頭蓋で弾ける。
理事長は、たなごころを窪ませた手の平を振り上げると……。
そのまま、自らの股間に叩きつける。
どろどろのまんこを鷲掴み、揉みしだく。
熱い精液が、熱い膣液に絡め取られ……。
膣内に吸い込まれていく。
あぁ。
気持ちいいでしょうね。
わたしだったら……。
うんこ漏らしてるかも。
プールの床に、黄土色の糞便を高々と盛りあげるの。
はぁ。
気分、出過ぎだわ。
って……。
なんでわたし、こんな話してたんだろ?
あ、冷たい」
ようやく我に返ったらしい先生の足元を、溢れた水槽の水が濡らしてた。
「美里、ストップ。
水道止めて」
わたしは、慌てて蛇口を閉じた。
本作品のモデルの掲載原稿は以下にて公開中です。
「結」 「岩城あけみ」
《説明》
杉浦則夫の作品からインスピレーションされ作られた文章作品で、長編連載小説のご投稿がありました。(投稿者 Mikiko様)
本作品は7/13まで連続掲載、以後毎週金曜日に公開される予定となっておりますので、どうぞお楽しみに。
前作を凌ぐ淫靡と過酷な百合緊縛!「川上ゆう」さん、「YUI」さん登場予定作品です。
時を越え、再び出会った美里とあけみ。現在に戻った美里は、さらなる花虐へと誘われていく…。