本年もご愛好誠にありがとうございました。

緊縛桟敷、キネマ館会員の皆様、緊縛新聞をご覧いただいている皆様には今年も大変おせわになりました。
また本年最後の更新となりました、城井桃さんの撮影会におこしいただきました方々にはあらためてお礼を申し上げます、桃さんから後日メールが届きまして撮影会の日は大変なエキサイティングな一日で皆様の熱い視線を体の中にいっぱいに貯めて帰りましたお礼を申し上げておいてくださいとありました。出来上がった写真を見ると桃はこの一日一度も気を抜く事が無く全身で縄の拘束を受け止めていたとみてとれる、お礼の返信を書きました。

今回は年内最後ということで前回城井桃さんが撮影会に 出演された第九回(画像は未だ未発表です、いずれ公開致します)の様子の現場動画も同時公開されております。

平成二十三年十一月十九日 六本木倶楽部スタジオにて
縄師、奈加あきら 氏。

年末年始のお休みは
12/29~1/4とさせて頂きます。この期間、銀行振込の対応、商品の発送がお休みとなりますが、クレジット決済に関しては平常通り行えます。

来年もどうぞよろしくお願い致します。

アンダーカバー・SUMIRE 8

本作品のモデル「SUMIRE」の緊縛画像作品はこちらからご購入可能です。

■第8章 終わりなき悪夢

「この苦痛から逃れるためならすべてを明かしてもいい。そう考えるようになったんだろ?」
恐ろしい記憶の世界を当て所なく彷徨う私は、草八木課長の言葉で現実に引き戻された。
「い、いいえ、そうではありません。私はあくまで・・・・」
そう言いかけた私の前に数枚の写真が無造作に並べられた。
それは公安外事○課の仲間の写真。彼らも私同様、Z国秘密組織の各所に潜入している捜査官たちだ。
「みんな殺られたよ。何者かによって組織に正体をバラされてね。」
その言葉の意味するところに気づいた私は愕然とした。そういうことか!
「SUMIRE君。君の証言どおりなら、君が組織の尋問を受けた直後に、彼らは無残な死体となって発見されたんだ。それも同じ日に。どうだい、ほかに情報が漏れる理由があるとは思えないが。」

私が拷問に屈して仲間を売ったというのか?そんな馬鹿な!
でも、本当に私は最後まで黙秘を貫いたのだろうか・・・・。
正直言うと、あの極限状態で自分が何を言ったのか、実のところ定かではないのだ。
もしかしたら、苦し紛れに仲間の潜伏先を口走ったのかもしれない。
いや、そんなことはあろうはずが・・・・・。だが、もし、あるとしたら、あの時か・・・・・。
私は混乱する頭を抱えながら、まるで忘れ物を探しに行くように、再び地獄の記憶の世界に戻って行った。

―――――――――――――――

電気拷問で意識を失った私の弛緩した体を吊り棒から降ろすと、NANAは両手を頭上に一まとめに縛り、両足を開いて跪かせた状態で柱を背に縛りなおした。

全身鳥肌が立つような不快感に目を覚ました私は、先ほどの電気ショックにより朦朧とする意識の中にNANAの姿をおぼろげながら捉えていた。
「電気も耐え抜くなんて、あなたやっぱり相当訓練されているようね。面白いわ。どこまで耐えられるのか、ますます試してみたくなってきたわ。次はこれよ。」
NANAが手にしたもの。それは一本の鳥の羽だった。
それを私の乳房にそっと当て、ゆっくりと乳房の稜線を辿りながら滑らせていく。
はうっ!うぐうぅぅぅぅ・・・・
まるでナイフで切りつけられるような鋭利な痛みがその羽の先が触れる部分に沸き起こる。
いったい、何なの、この羽は!!?
「ふふふ。驚いているみたいね。教えてあげるわ。あなたが気を失っている間に、強力な神経過敏剤をその大きなオッパイに注入してあげたの。痛覚反応を100倍まで高感度にする特殊なお薬よ。だからこんな羽で軽く触られたくらいでも、あなたには激痛に感じられるってわけ。」
羽の先端は乳輪に沿ってぐるりと一回りしたあと、刺激ではちきれんばかりに硬く勃起した乳首の先をゆっくりとくすぐり始めた。
あうっ!くぅぅぅ・・・・
「ほらね、耐え切れないほど痛いでしょ?でも本番はこれからよ。」
NANAは鳥の羽を捨てると代わりに一本の小さな針を指先に持ちかえた。
「や、やめて・・・・」
柔らかい鳥の羽ですらあのような激痛を生み出すというのに、こんな鋭い針で責められたら・・・。
私の目は恐怖に大きく見開かれ、思わず哀願の言葉を発してしまった。
「いいわよ、やめてあげるわ。だからいい加減教えて頂戴。あなたの正体、目的、ここで得た情報。その他あなたが知っているすべてのことを。」
「うっ、そ、それは言えない。言えないの!もうわかって。お願い許して!!」
私は全身を小刻みに震わせながら涙を流して訴えた。
もはや強がりや抵抗を演じるだけの余裕は私にはなかった。
憎い敵の前に思いっきり無様な姿を晒してでも、この恐怖から逃れたかったのだ。
もちろんNANAがそんな虫のいい条件を飲むとは思っていない。でも、そう言うしかその時の私には手がなかった。
「生憎だけど、そうは行かないわ。」
NANAは冷たく言い放つと、左手の人差し指と親指で私の左の乳首を摘み上げた。
ヒィィィィーー!い、痛いっ!!!
研ぎ澄まされた神経が引き起こす想像を絶する痛みに思わず顔をしかめた私を無視するように、針が無情にも乳首の横に突き立てられた。

プスッ、ツーーーー、針はゆっくりとしかし止まることなく乳首を抉りながら貫通した。
グギャァアァアァアアァァアアァァァアァァーーーーーー!!!!
私は乳首を切り落とされたような激痛に、大きな悲鳴をあげて仰け反った。
「さあ、もう一本行くわよ。」
「いや、いや、いや・・・・もう、お願い、やめて、お願い、許して!!!」
ウワァアァァァアアァァァァアアアアァァッーー!!
泣こうが喚こうがお構いなしに、右の乳首も同じく針の餌食となってしまった。
NANAは慣れた手つきで素早く2本の針にチェーンをつなぐと、その中央を指で持って激痛に必死に堪える私に問いかけた。
「その感じやすい淫らな乳首にお仕置きをしてあげるわ。あなたがすべてを白状するって言うまでね。さあ、さあ、どうするの?」
「だめ!言えない、言えない、言えない!!!」
ギャッァアァァアアァァアァァアアァアァァアァァッーーーー!!!
NANAの指がチェーンを引き、それにつれて私の乳首は上下左右に引き伸ばされた。
そしていつ果てるとも知れないNANAの嗜虐の指遊びに私の乳首はさんざん弄ばれ、ついには激痛のあまり悶絶するまで私は責め苛まれ続けたのだった。

次に気がついた時、何故か私は病室のベッドの上にいた。
失われた空白の時間を推定で補いながら経過を再現してみると、恐らく味方の特殊部隊によって私は救出され、そのまま治療のため公安局の医務室に運び込まれたということなのだろう。
少なくともあの地獄から脱することが出来たのは事実らしい。
しかし安堵する間もなく、私を待っていたのは身内による尋問であった。
捜査情報漏洩の嫌疑である。
忘れ去りたい忌まわしい記憶をこれでもかと言わんばかりに繰り返し報告を強要される。
NANAの拷問で心身ともにボロボロになっていた私は、草八木の執拗なまでの尋問で徐々精神を蝕まれていくのを感じた。
「いったい君はやつらにどこまで手の内を明かしたんだ?君の証言次第では、今後の捜査方針を変更せざるを得なくなる。どうしても本当のことを教えないつもりなら、手荒な方法も止むを得ない。覚悟するんだな。」
草八木は部下に私の身柄を拘束させると、特別取調室へ連行するよう命じた。
表向きには存在しないことになっている公安局の闇の拷問室だ。
でも私は負けない。きっと無実を証明してみせる。そして仲間たちを非業の死に追いやった真の犯人をいつか必ず突き止めて見せる。
私は自分自身に固く誓い、地獄に通じる道を歩いて行った。

尋問室に一人残った草八木はおもむろに携帯を取り出しナンバーを押した。
「ああ、私だ。すべては計画通りいったよ。SUMIREは情報漏洩の容疑者として逮捕した。危うくバレそうになったが、これでもう私がスパイとして疑われる心配はなくなった。協力に感謝するよ、NANA君。」

<完>

文章 蝉丸
写真 杉浦則夫
—————————————————————-

本作品のモデル「SUMIRE」の緊縛画像作品はこちらからご購入可能です。

放課後のむこうがわ 15

本作品のモデル「岩城あけみ」の緊縛画像作品はこちらからご購入可能です。

放課後のむこうがわ 15

「もっと近くに寄って。
 そう。
 中まで見える?
 やっぱ、しゃがまないとダメね」

 ともみさんの言葉を待ってたように、わたしは腰を落とした。
 和式便器を使う姿勢だった。
 俯いた花を、真下から見上げる。
 花は、蜜を溢れ零してた。

「どう?
 綺麗?」

 わたしは、がくがくとうなずいた。

「あなたのも丸見えよ」

 わたしは、両膝を開いてしゃがんでた。
 はしたないおまんこが、ともみさんに見えるように。

「弄っていいのよ」

 ともみさんは親指を使い、クリの皮を剥きあげた。
 つやつやと光る肉色の珠が、宙に零れた。
 腿裏を撫で下ろしながら、わたしの指先が股間に届く。
 そこは、熱い泥を噴き零してた。
 熱泥をまぶした指先を、真上にスライドさせる。

「あひ」

 背肉がうねった。
 見下ろすと、揃えた指先が陰核を隠してる。
 指先を、ゆっくりと始動させる。
 楕円の軌道を描かせながら、徐々に力を込めていく。
 すぐに制御が効かなくなった。
 高速で回り始めた指先は、たちまち輪郭を消し……。
 オーバルの軌跡だけが、流星みたいに尾を引いて流れた。

「あぁぁぁぁぁ」

 顎が落ち、口元から悦楽が零れる。

「ちょっと。
 もうイキそうなの?
 せわしない子ね。
 ちゃんと見えてる?
 わたしのまんこ?」

 わたしは、かくかくとうなずいた。
 内腿に伝うナメクジみたいな跡まで見えてることを、目で訴えた。

「もっと寄って。
 ほら、アヒル歩き」

 わたしは、哀願の瞳で振り仰いだ。
 もう、この場でイカせてほしいと。

「ここに、キスしていいのよ。
 わたしの陰核を、鼻で潰しながら……。
 溢れ零れる蜜を、思い切り吸いあげて」

 わたしの脚が、人ごとのように動いた。
 ともみさんの脚元に、躄り寄る。
 ともみさんの片腿を抱えながら、真上を振り仰いだ。
 ほんとに綺麗な性器だった。
 小さな、おちょぼ口。
 膣前庭に穿たれた、尿道口まではっきり見えた。

「嗅いで」

 クビを伸ばし、鼻を突きあげる。
 微かな尿臭が匂った。
 幼いころを思い出しそうな、懐かしい香りだった。

「もっと、鼻くっつけて」

 言葉と同時に、後ろ頭を引きつけられた。
 顔面ごと、ともみさんの股間に飛びこんだ。
 鼻先が、スリットに潜りこんでた。
 熱かった。

「吸って」

 唇を付けようと顎を上げると、鼻先はスリットを抜け、陰核に定まった。

「そこそこ」

 ともみさんのしてほしいことが、瞬時にわかった。
 陰唇の狭間に口を着け、溢れ出る蜜を吸い上げる。
 同時に、鼻先で陰核を捏ね潰した。

「わひぃ」

 はしたない声をあげながら、ともみさんが腰を煽る。
 わたしは、ともみさんのお尻を抱えこんだ。
 尻たぶの窪みが、手の平で踊った。

「いぃっ。
 いぃっ」

 ともみさんは、容赦なく腰を押しつけてくる。
 同時に、後ろ頭も引きつけられる。
 凄い力だった。
 陰唇が、蛭みたいにわたしの口を覆った。
 鼻先もひしゃげて、スリットに呑みこまれた。
 鼻梁が、陰核を潰してた。
 ほとんど息ができない。
 わたしは、ともみさんのお尻を叩き、苦痛を訴えた。
 でも、ともみさんは聞いてくれなかった。
 抱えられた後ろ頭が、揺さぶられる。
 息が苦しくて、ともみさんの腰を突き放そうとした、その時……。

「はぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

 ともみさんが咆哮した。
 蒸気機関車の汽笛みたいだった。

「くわっ。
 くわっ」

 汽笛は途絶え、カエルが潰れるみたいな奇声に変わってた。
 後ろ頭が振り回される。
 絶息する……。
 そう思った刹那、後ろ頭を掴む手から、力が抜けた。

「はふっ」

 顔面を振り起こし、空気を貪る。
 ともみさんが、見下ろしてた。
 真っ白い目を見開いて。
 半開きの唇から、涎が一筋伸びてきた。
 下りてくる雫の珠に、わたしが映ってた。
 いや、わたしが雫の中に入ってるんだ……。
 なんて、ぼんやり思った途端、雫が目の中に落ちた。
 わたしは、銃弾に撃たれたみたいに跳ね退いた。
 わたしの支えを失っても、ともみさんはその場に立ってた。
 真っ白い目が、床板を睨んでた。

「あぶぶ」

 唇から、あぶくが噴き零れた。
 床を指してぶら下がった両手の先が、ビンの蓋を開けるみたいに回ってた。
 階段柱にあげた片脚が、ゆっくりと離陸する。
 バレーダンサーが片脚足立ちしたポーズが、一瞬だけ固定された。
 窓枠からの光が、そのフォルムを包んでた。
 光を背に受けたともみさんの輪郭が、ダイヤモンドリングみたいに輝いた。
 頭の中で、ゆっくりとシャッターの落ちる音がした。
 刹那……。
 ともみさんの身体は、その場に崩れ落ちた。

 床板には、2体の壊れた人形が転がってた。
 ともみさんとあけみちゃん。
 横向きのあけみちゃんの目蓋は、すでに閉じられてた。
 制服の胸が、規則正しく起伏してる。
 白い頬に、光が浮いてた。

 対するともみさんは、まだ死にたてって感じだった。
 仰向けに転がった勢いで、両脚は大きく開いてた。
 スカートは、お腹の上まで捲れ……。
 無毛の下腹部が剥き出し。
 陰核は、真珠を嵌めこんだみたいに勃起したまま。
 半開きの陰唇は、まだ新しい雫を生んでた。

 わたしの脚は、夢遊病者みたいにひとりでに歩んだ。
 ともみさんの頭部に回りこむ。
 仰向けの顔が、真下に見えた。
 両目は見開いたまま。
 でも、大きく紡錘形に開いた目の中に、瞳は無かった。
 練乳のような眼球が、虚空を見据えてる。
 綺麗だった。
 わたしも、こんな顔をして死にたいと思った。

 わたしの指が、勝手に動き出してた。
 もちろん、陰核を揉んでるのよ。
 膝を開き、腰を落とした。
 いわゆる“がに股”の姿勢ね。
 この格好でする立ちオナニーは、ほんとに気持ちいいんだよ。
 快感を、情動が後押しするのかな。
 叫びたくなる。
 わたしは、変態なのよぉって。

 注射痕を揉むように動き出したわたしの指が、次第に速度を増した。
 見下ろす指先が、輪郭を消す。
 陰核は、たちまち練りあげられた。

「イ、イク」

 尻たぶが、魚の鰓みたいに宙を煽るのがわかった。
 刹那、瘤立った柱が全身を貫いた。

「あぎゃっ」

 視界が大きくぶれると同時に、緞帳が落ちたみたいに世界が暗転した。
 瞳が裏返ったんだね。
 自分の頭が、床に転がる音を聞いた気がする。
 それっきり、わたしの意識は消失した。

第十六話へ続く

文章 Mikiko
写真 杉浦則夫
—————————————————————-

本作品のモデル「岩城あけみ」の緊縛画像作品はこちらからご購入可能です。

あなたの蔵書見せてもらえますか?~本棚にはないのですがどうぞ

キャリア35年様より ご投稿頂きました。

桃さんの撮影会のリクエスト用にと、インスピレーションを沸き立たせてくれそうな、印象的なポーズや衣装のネタを求めて、SM誌や各種写真集やらの蔵書をひっくり返している時にふと思いました。
先生の写真のファンの方々、特に私と同じ世代のファンならば、ほとんどの方が当時購入されたSM誌や写真集を今でも大事に保存してあると思います。
皆さんはどのように保管しておられるのでしょうか。
私の場合、本棚がもう一つの趣味であるロック音楽関係のCDやらシングル盤でほぼいっぱいという状況にあるため、SM誌や写真集の種類(セレクト、ファン、クラブ、コレクター等々)ごとに手ごろな保管箱に小分けして、それらを部屋の隅に積みあげて保管しています。
さらにそれらの箱の上に、LPレコードの箱を積み上げて、カミさんやら友人やらに覗かれないようにガードしています。
これらの箱の山もかなり高くなり、天井近くまで積みあがっていて、例えばだれだれのグラビアはセレクトのどの号に載ってたっけなどの探し物の時には、まさに一苦労。
レコードの箱も本の箱も結構な重さで、特に写真集の専用箱にいたってはいったい何キロあるのやら、最近とみに持ち上げるのにつらさを感じます。
そんなこんなで、一番下の目当ての本を入れてある箱にたどり着くまでには、多大なる労力と時間を要します。
ファンの方で本棚できちんと保管できている方というのは、独り身の方か、自分だけの鍵のかかる部屋のある方、関係の仕事に従事されている方、大変にご理解のある家族に囲まれている方(まず聞いたことはありませんが)、など本当にごく一部の方しかいないのでは、と個人的には思っています。
それにしても、やはり本の性格・性質上、堂々と「SMセレクト」と書かれている本の背を向けて、ずらっと判りやすく目のつくところに保管しているという方は、はたしておられるのでしょうか?
おられるとしたら実に素晴らしい、尊敬に値します。
大半の方は、やはり家族、友人、他人に見られてはどうも・・・との認識の元、人目に付かないところ、押入れや机の中に保管しているか、あるいは表出しは別の本で、その後ろにSM誌を隠すという技を駆使したりして、私同様、蔵書の保管場所にはたいへん苦労されていることと思います。
最近の流れとして、なるべく隠し場所に困らないよう、お気に入りのグラビアページだけ切り取って保存、あるいは写真をスキャンしてパソコン等に取り込んで保存、という方も年々多くなっていると聞いております。
しかし私のように、グラビア以外の記事なども必要というタイプの人間は、やはり本全体を1冊そのまま手元に残しておきたいので、かさばって大変なのは覚悟の上です。
本当は出来れば先生の写真集等は、本棚の一番いいところにデンと置いておきたい心情なのですが、あいにく本棚は、先に書きましたように、これまた整理するのに結構苦労したCD・レコード盤でいっぱい。
しかしいつの日か必ず、先生の写真集は本棚の一番目に付くところに移したいと考えています。

アンダーカバー・SUMIRE 7

本作品のモデル「SUMIRE」の緊縛画像作品はこちらからご購入可能です。

■第7章 電流地獄

ギィィ・・・ギィィ・・・
どこか遠くから何かが軋むような音が断続的に聞こえてくる。
全身がスースーして妙に肌寒い。
監禁されて以来、何度も失神と覚醒を強制的に繰り返させられてきた私は、疲労と緊張、絶望と恐怖、苦痛と羞恥が複雑に混じり合った言葉にできないような不快な状況下で、意識はすっかり朦朧となっていた。
もう、駄目。ここが限界かもしれない。これ以上は耐えられそうもない。
すべてを白状します!その一言でこの生き地獄から解放してもらえるのだ。
しかしそれをさせまいと懸命に止めている私の奥なる声が、諦め、屈服、解放の考えを否定する。

パシッ!いきなり強烈な平手打ちを頬に喰らって、私はハッと正気を取り戻した。
「いつまで寝てるの!こっちは準備はすっかり整っているのよ。」
ゆっくりと明けた薄目の中に、あの黒いドレスの女NANAの姿が飛び込んできた。
私は背中に横に背負った一本の竹の棒に両手を縛られ、天井からロープで吊り下げられていた。
肌寒さを感じたのは全裸に剥かれていたからだ。

くうぅぅぅ・・・・・
抗う術を完全に奪われ、無防備な全身を敵前に晒す屈辱。
NANAを思いっきり睨みつけることが、そんな私のせめてもの抵抗だった。
「あら、怖い顔。でもその様子じゃかなり堪えているみたいね。あと一押しってところかしら?今日は電気ショックで弄んであげるわ。これが、なんだか分かる?」
そう言うNANAの手には一本の棒が握り締められていた。
一見、黒塗りの竹棒に見えた。しかしその内部には、おそらく強力な電流が流れる回路が仕込まれているのだろう。
「く、くそぉ。好きにすればいい、このサディスト!私はどんな目に遭わされようと、決して屈したりなんかしないわ!」
心にもない台詞が口から飛び出す。
本心は許しを乞うて今すぐにでも解放してもらいたい気持ちでいっぱいなのに、これも日頃の訓練で徹底的に叩き込まれているエージェントの悲しいサガなのか。

「いいわ、お望みどおりしてあげるわ。最初はどこを責めて欲しい?」
NANAは黒光りする不気味な棒をゆっくりと私に見せびらかすと、いきなり右の乳房にその先端をグイッと食い込ませた。
「いくわよ。」そう言うと同時に手元のスイッチがONにされた。
バシッ!!!
アギィッ!!
突然眩しいほどの火花が飛び散り、乳房から全身に刺すような鋭い痛みが瞬時に駆け抜け、私の体は仰け反るように弾け飛んだ。
「今のはほんの小手調べ。次はキツイわよ。」
バシッ!ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ――――!!!!!
アグァアアァァアアァアァァァアアァァァアーーーー!!!
体中の筋肉が激しい痙攣を起し、内臓が鷲掴みにされるような表現し難い苦痛が私に一気に襲い掛かった。
ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ――――!!!!!
NANAは巧みにスイッチのON、OFFを繰り返し、その都度私の体は吊られた人形のごとく奇妙なダンスを強要された。

被疑者の心臓を停止させず、それでいて苦痛を最大限引き出す悪魔のテクニック。
恐らくこれまで数多くの犠牲者によってNANAが体得した技術に違いない。
今その毒牙が私に向けられているのだ。
「ほらほらほら、いい加減吐いちゃいなさいよ。でないとあなた壊れちゃうわよ。」
ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ――――!!!!!
ギャギャアアァァアァァアアァァーーーーー!!!
全身の血液が沸騰し、毛穴から一斉に噴き出しそうな衝動に駆られる。
もはや私は抵抗する言葉すら発することができず、ただただ獣のような叫び声をあげるしかなかった。

失禁し口から泡を吹き出した私に気づき、NANAは慌ててスイッチを切ったが、その時既に私の意識は別世界にぶっ飛んでいた。
「ち、ちょっとやりすぎたみたいね。」

文章 蝉丸
写真 杉浦則夫
—————————————————————-

本作品のモデル「SUMIRE」の緊縛画像作品はこちらからご購入可能です。