魅惑の尻 大葉さくら 緊縛桟敷 掲載開始

大葉さくら杉浦則夫緊縛桟敷にて掲載開始。
私にとってとても不思議な子だ、なにが不思議かというと、私との感情がかみあわない、撮影に集中しているようだがそれをくみとることができない、なんとか私のペースにもちこもうと焦るのであるが空回りするだけで効果がない。
拘束の痛み辛さは相当なものであるはずだがいっこうに表情に現れないー最近いわゆる縄好きの女を撮り続けた、そのせいで苦痛美に欠けることが多い、さくらならと起用したのであるがまたも予想は外れたーだがしかし、さくらの魅力はやはり尻だ。美尻とはいえないがなんともエロチックな卑猥な丘陵をした尻、少女の未熟さは美しいが卑猥なる体型に感じ入る男も多いと思う。
私の苦労はおきざりにされて撮影じたいは吊りから始まりスムーズな進行であった。


放課後の向うがわⅡ-37

「あまりにも動物すぎる先生を、植物に変えてさしあげました。
 足の指は根となって、地中深く広がってます。
 先生は、この教室に生える一本の樹木。
 保健の授業の標本として、身を捧げてください」
「た、助けてください。
 でも、こんな目に遭いながら……。
 どうしてボクのちんぽは、こんなに張り詰めてるんだ?
 しかも、どうしてこんなに、突きあげるほどのマグマを感じてるんだ?
 あぁ、出したい」
「樹木となった先生は、床下から精液を汲みあげてるんです。
 その量は、まさに無限大。
 小さな玉袋しかない一般人とは、比べ物になりませんわ。
 先生は、世にも珍しい射精木となりましたのよ。
 さ、みなさん集まって。
 さっき、よく見れなかった人もいたでしょ?
 もう一度、男性の射精を見てみましょう。
 先生、出していいですよ」
「そんな!
 蛇口じゃないんですから。
 射精は、もっとメンタルなものなんです」
「贅沢ですわね。
 ご自分で擦ればいいじゃありませんか」
「この手じゃ、できませんよ」
「あらま。
 手の指が、みんな枝になっちゃって。
 不便ですわね。
 それじゃ、オデンしか食べれませんわ」
「下らん冗談は止めてください。
 興奮しっぱなしなのに、触れないなんて……。
 生殺しです。
 なんとかしてください」
「まぁ。
 わたしに擦れとおっしゃるの?」
「もちろん、口でもいいです」
「よけいに贅沢ですわ。
 口の中に出されたら、肝心の瞬間が見えないじゃありませんか。
 そうだ、みなさん。
 いい機会だから、触ってご覧なさい。
 ほら、怖がってないで、集まって。
 どう?
 男性器がこんなになってるの、初めて見る?
 そうよねぇ。
 小さいころには、お父さんやお兄さんとお風呂に入ってたろうけど……。
 おちんちんは起ててなかったわよね。
 え?
 山下さんは、見たことあるの?
 弟の?
 一緒にお風呂入ってたら、唐辛子みたいなのおっ起てた?
 ませた子ね。
 まさか、ヤラせてないでしょうね?
 そう。
 良かったわ。
 射精するところも見たの?
 はは。
 毛も生えてないころだもんね。
 まだ、出ないか。
 じゃ、さっきは驚いたでしょ。
 もう一度見たい?
 じゃ、こっち来て、握ってご覧なさい」

「岩城先生!
 それはマズいです。
 仮にも、教師と教え子ですよ」
「素っ裸で教室入って来ておきながら、今さらそれは無いんじゃないですか」
「一線は画すべきです。
 直接的な接触は、次元が別です」
「妙な理屈ですこと。
 いいんですのよ。
 先生はもう、人じゃないんですから。
 射精木という木の精。
 だからもう、先生じゃないの」
「ということは、教師と教え子ではないと?
 そうですか。
 それでは、話が別だ。
 山下くん、ぜひ触ってくれたまえ」
「現金すぎですわ。
 ほら、山下さん。
 近くに寄って。
 触ってご覧なさい。
 そうそう。
 弟のより、ずっと太いでしょ?」
「わひぃ。
 出そうです。
 女子高生に触られてると思っただけで、イッてしまいそうです」
「まだです!
 気を紛らわせてください。
 木の精なんですから、“気のせい”だって」
「それは洒落ですか?
 おかげで、少し萎えました」
「山下さん、握ってごらんなさい。
 そしたら、そのままスライドさせて」
「痛い痛い」
「やさしくね。
 皮を愛しむように。
 そうそう。
 うまいわ」
「うっ。
 突然テクが上がりました。
 あぁ。
 この見下ろす光景、あまりにも扇情的です。
 黒縁メガネの真面目な女子高生が、ボクのちんちんをしごいてる。
 うっ。
 発射秒読みです。
 山下くん、咥えてくれないか。
 ちんちんを口に入れるんだよ。
 いつか彼氏ができたら、必ずやらなきゃならないことだから。
 は、早く」

「悪乗りがすぎますわ。
 そういう人は……。
 指し棒で肛門を突いてあげます。
 えい!」
「あぎゃ」
「あ、出した。
 山下さん、よけられなかったわね。
 顔面直撃。
 メガネが真っ白よ。
 まだ出してる。
 この先生、異常体質だわ。
 どう?
 臭い?
 でも、めちゃめちゃ興奮する臭いでしょ?
 まぁ。
 顔に塗りたくっちゃって。
 あなた、変態の素質があるわ。
 我慢出来ないの?
 ダメよ、その手で触っちゃ。
 妊娠しちゃうから。
 この先生の子なんて、どんな変態になるかわからないわよ。
 手、舐めちゃいなさい。
 一匹残らず、精虫を舐め取るの。
 そうそう。
 えずくほど指突っこまなくてもいいわよ。
 変態ねぇ。

 さ、みなさん。
 すっかり邪魔が入っちゃいましたね。
 川上先生がお待ちかねです。
 こっち集まって。
 え?
 日本史の先生が変?
 あらー、ほんとだ。
 枯れちゃったみたいね。
 ひょっとすると、一生に一度生殖すると、枯れる種類だったのかしら?
 無駄弾撃って枯れるなんて、哀れよねぇ。
 さ、そんなのは放っといて、授業を続けますよ」

 川上先生は、さっきまでと同じ、まな板の鯉。
 再び生徒たちに取り囲まれ、怯えた視線を泳がせてる。




「川上先生。
 お待ちどうさまでした。
 お待ちかねよね。
 乳首吸ってあげるなんていいながら……。
 放っぱってたんだもの。
 それじゃ、さっそく始めましょうかね。
 本日の授業のメインテーマは、“神様からの贈り物”。
 意味わかる?
 神様は、種を残す営みに対し、ご褒美をくださるのよ。
 それが、快感です。
 もし、セックスに快感が無かったら……。
 誰もしないわよね。
 種はたちまち途絶えてしまう。
 なので、その営みを奨励するために、快感が賦与されたというわけ。
 だから、性感を得ることは、決して恥ずかしいことじゃありません。
 むしろ、神の寿ぎを、全身で受け取るべきなのです。
 さて今日は、この川上先生にご協力いただいて……。
 神の恵みを、みなさんに目の当たりにしてもらいます」

「山下さん。
 教卓の引き出し、見てちょうだい。
 そうそう。
 入ってるでしょ?
 ピンク色のやつ。
 それそれ。
 持ってきて。

 はい、みなさん。
 これは何でしょう?
 ふふ。
 みなさんの顔を見れば……。
 何かわからないって人は、いないようね。
 素直でよろしい。
 この情報社会にありながら、これが何かわからないなんて顔したら……。
 とんだカマトトだもんね。
 みなさんのご想像どおり、これはバイブという性具です。
 女性のおまんこに突っこんで、快感を与えるための道具。
 でも、みなさんはまだ、使っちゃダメよ。
 処女膜が破れちゃいますからね。

 さて、前置きはこのくらいにしましょう。
 川上先生、すっかりお待ちかねみたいだから。
 今日はこのバイブを使って……。
 神の恵みである性感がどれほどのものか、みなさんに観察してもらいます。
 じゃ、川上先生。
 お股、開いてくださる?
 そんなに行儀よく脚揃えてたら、入らないでしょ。
 開いてちょうだいって。
 まぁ、この期に及んで素直じゃないわね。
 でも、それもそうよね。
 生徒たちを前にして、自分から股を開くってのは、恥ずかしいわよね。

 山下さん。
 何度も使って悪いんだけど、さっきの引き出しから、ロープ持ってきて。
 そうそう、束ごとでいいわよ。

 さて、それじゃ、お行儀のいい脚を折りたたんで……。
 括っちゃいましょう。
 どう?
 この手際。
 上手いもんでしょ。
 SMショーとかでは、お客を舞台に上げて、モデルを縛らせたりするんだけど……。
 たとえヘタクソでも、必ず、「日通にお勤めですか」とか言われるのよ。
 はは。
 これはホントの余談ね。
 さて、わたしのロープパフォーマンスは……。
 冗談抜きで本物よ。
 ほら、出来ました。
 あっという間に、ロースハム。
 どう、このボリューム?」

 折り畳まれた川上先生の脚は、腿と脛がくっつき合ってる。
 立ち姿ではスラリと伸びてた脚は、無残にひしゃげ、醜いほどの太さを晒してた。




「子豚ちゃんみたい。
 ほんとに、食べちゃいたい。
 みなさん。
 どうです?
 無防備に股間を曝した女って、愛しいでしょ?
 さ、こっちに回って。
 みんなで、おまんこ、ガン見してあげましょう。

 ほらスゴい。
 これが、生殖の準備が出来た、雌の性器よ。
 アワビのように潮吹いて、動いてるでしょ。
 お毛々が濡れて、海藻みたいに貼り付いてる。
 誰か、弄ってあげて。
 川上先生、誰がいいです?
 まぁ、首なんて振っちゃって。
 こんな生殖器剥き出しておいて、いまさらそれはないんじゃないの?
 乳首だって、ほら、ビンビン。
 そういう悪い子の乳首は……。
 指し棒で突いてあげます。
 ツン!
 ほら、仰け反った。
 すごい反応。
 おまんこが、泡噴いてるわよ。




 ほら、誰か立候補して。
 先生、お待ちかねなんだから。
 あら、山下さん。
 やってみる?
 さすがクラス委員、手を上げることには慣れてるわね。
 じゃ、ここに来て、しゃがんで。
 どう?
 こういう位置を、かぶりつきって云うのよ。
 スゴいでしょ。
 触ってごらんなさい。
 熱湯かけたみたいに熱いから、驚かないでね。
 そうそう。
 ほら」
「わひぃ」
「まぁ、はしたない声。
 川上先生。
 彼氏の前じゃないんだからさ。
 生徒にそんな声聞かせて、恥ずかしいと思わないの?」



本作品のモデルの掲載原稿は以下にて公開中です。
「川上ゆう」 「結」 「岩城あけみ」

《説明》
杉浦則夫の作品からインスピレーションされ作られた文章作品で、長編連載小説のご投稿がありました。(投稿者 Mikiko様)
本作品は毎週日曜日に公開される予定となっておりますので、どうぞお楽しみに。
前作を凌ぐ淫靡と過酷な百合緊縛!「川上ゆう」さん、「YUI」さん登場予定作品です。
時を越え、再び出会った美里とあけみ。現在に戻った美里は、さらなる花虐へと誘われていく…。


放課後の向うがわⅡ-36

 川上先生は、生徒たちに遠巻きにされながら、机に座らされてる。
 椅子じゃなくて、机よ。
 田の字形にくっつけられた4つの机が、先生の舞台。
 もちろん、衣装は縄だけ。
 飴色の縄目が、白い肌を、お餅みたいに括ってる。




 お臍の下の肉が、羽二重のような膨らみを見せてる。
 本人が何と思おうと、このぷっくりしたお腹が、川上先生の最大のチャームポイントよ。

「さ、先生。
 そのまま、机の上に寝てください。
 ゆっくりでいいのよ。
 そうそう。
 よく出来ました。
 それじゃみなさん、授業を続けますよ。
 ほら、遠巻きにしてないで、こっち来て。
 あ、日本史の先生、踏まないようにね。
 はい。
 みなさん、集まりましたか。
 どう?
 川上先生。
 素敵よね。
 みんなの憧れの先生だもんね。
 その先生が、素っ裸で、みなさんのためにモデルを務めてくださってるの。
 男子生徒だったら、感激のあまり、きっともう射精しちゃってるわね。

 さてと。
 それじゃ、川上先生に注目。
 って、すでにガン見してますね。
 いいですか。
 これが、成人女性の身体です。
 自分や友達の裸とは、ちょーっと違うでしょ。
 お母さんの裸は……。
 最近見ないか?
 もう、お風呂別々よね。
 小さいころの記憶を思い出してみて。
 やっぱり、どこか違うでしょ。
 お母さんだから、当然、経産婦だもんね。
 子供を産んでない成人女性の裸を見るのは、初めて?
 最近は、銭湯とか行かないものね。
 どう?
 綺麗なものでしょ。
 これが、精子が入るのを待ってる身体よ。
 川上先生?
 そんな切なそうな顔されたら……。
 男は、入れる前に出しちゃいますよ。




 あら、山下さん。
 どうしたの?
 もう、自分の弄ってるの?
 困った人ね。
 若い子は、一旦タガが外れると怖いわ。
 それじゃ、そのままでもいいから……。
 とにかく、川上先生に注目。
 どう、この顔?
 自己犠牲に殉じる、敬虔な信者みたいよね。
 でも、ほんとは悦んでやってるのよ。
 ほら、その証拠に……。
 ごらんなさい、この乳首。
 ビンビン。




 こんなのに吸いついたら……。
 赤ちゃんでも、射精しちゃいそう。
 はい。
 誰か、吸いたい人?」
「はいはいはい」
「まぁ、誰かと思ったら、日本史の先生。
 もう生き返りましたの?」
「ゾンビみたいに言わないでください。
 心身ともに復活しました。
 見てください、この暴れん棒。
 背筋運動のように反り返ってます。
 準備、オッケーです」
「何の準備ですか?
 呆れた先生ですわ」
「ここからは、わたしが授業させてもらっていいですか?
 さて、諸君。
 さっきから君たちの注目を浴びてる、この生殖器官。
 男根と云います。
 この棒の部分は、陰茎。
 先っちょの剥き出しのところが、亀頭。
 わかるね?
 男女の交合って云うのは……。
 早い話、この男根を女性器に挿しこんで、男性が射精することです。
 よく見てごらん。
 亀頭の更に先端に、黒い穴が開いてます。
 ここから精液が出るんです。
 精液を生産するのは、ここ。
 わかるね?
 これを、金玉と云います。
 ゴールデンボール。
 非常に重要な器官です。
 2つあります。
 片方が損傷しても、もう一方で役目が果たせるようにという、神の配慮です。
 両方元気なときは……。
 一ヶ月交代で勤務します。
 町奉行所みたいですね。
 もし金玉が3つあったら、どうなるでしょう?
 三ヶ月ごとにお勤めが回ってくるわけだ。
 これを、三金交代と云います。
 って、君たち、冗談だよ。
 真面目にメモ取ってどうするの。
 普段の授業じゃ、ノートも取らないくせに」
「先生、巻いてください」
「すみません。
 それじゃ、突っこませていただきます」
「誰がそんなことしていいって言いました?
 そもそも先生は、前戯もなさいませんの?」

「前戯は……。
 よほど余裕のあるときに限られます」
「どういうときですか?」
「結婚してから、余裕があったことは一度もありません」
「まぁ。
 じゃぁ、奥様には一度も前戯無しに?」
「はい」
「はい、って……。
 それじゃ奥様、痛いでしょうに」
「とんでもない。
 いつも濡れ濡れです。
 家に帰るときは……。
 数分前にメールするんです。
 アパートのドアを開けると……。
 上がり框で、妻が四つん這いで待ってます。
 もちろん、全裸です。
 あそこは、波間の海藻みたいに濡れてますよ。
 もちろん、そのまま突っこみます。
 玄関に入る前から、ちんちんは出してありますから」
「夫婦揃って変態と云うことですね」
「否定できません。
 最近は、野外での行為に目覚めてしまい……。
 自分でも恐ろしくなります。
 聞きたいですか?」
「結構です」
「少しだけ聞いてくださいよ。
 駅のトイレなんです」
「またトイレですか?
 たしか、国語の先生とも……」
「トイレというのは、排泄行為を行う場所です。
 そこで精液を排出したくなるのは、自然な反応なんじゃないでしょうか?
 むしろ、おしっこだけして出てくるのが、もったいなくてしょうがありません。
 駅のトイレなんか、ときどき掃除のおばちゃんが入ってることがありますが……。
 あの人のでもいいから、ちょいの間、貸してほしいと思いますよ。
 あ、これはもちろん妄想だけです。
 教師がそんなことしたら、大変な不祥事ですからね」
「今の先生も、十分に不祥事の対象だと思いますが」
「かたじけない。
 話を続けます。
 駅のトイレです。
 わたしの使う駅は、そこそこ大きい駅ですが……。
 もっと山の方に行くと、夜間、無人になる駅があるんですよ。
 と言っても、入口が閉じられるわけじゃない。
 改札も抜けられます。
 妻と2人で、夜中、その駅に行くわけです。

 もちろん、電車は終わってますから、車を使います。
 2人とも、コートを羽織ってますが……。
 下は全裸です。
 あ、妻は普通のトレンチコートですが、わたしは違いますよ。
 トレンチコートに裸の脛じゃ、まごうかたなき変質者ですからね。
 わたしは、くるぶしまで丈のあるベンチコートです。

 もう、興奮しっぱなしで、そこらに車止めてヤリたいくらいなんですが……。
 必死で我慢します。
 で、駅に着くと……。
 入場券を買って、自動改札を通ります。
 トイレは、改札の中にあるんですよ。
 改札は、ゲートが閉じるタイプではないので……。
 素通りも可能ですが、もちろん、真面目な教師がそんなことはしません。

 そこまで来ると、もう我慢の限界です。
 2人して手を取って、トイレに駆けこみます。
 バリアフリーのトイレなんで、中は広々としてます。
 もう、コートのボタンを引きちぎりながら脱ぎますね。
 駅のトイレで、2人して全裸になってることで、脳漿が沸騰するほど興奮します。
 便器のフタに手をついた妻を、思い切り後ろから犯します。
 尻を叩いてやると、狂ったように悦ぶんです。
 打楽器みたいに乱打します。
 わたしの腰と手の平、そして妻の尻肉。
 互いの肉体によるジャズセッションです。
 それに、妻の嬌声とわたしの咆哮が加わる。
 誕生したころの人類に戻るんです。
 アフリカの大地が見えますよ。

 家で、一発ヤッて来てますけど……。
 シチュエーションに興奮してるから、すぐに追い詰められます。
 本日、最高のフィナーレが近づいてる。
 このまま出してしまうのでは、もったいない。
 便器を抱えてへたりこんでる妻を、後ろから抱え……。
 持ち上げます。
 もちろん、繋がったままです。
 で、トイレの鍵を開けるんです。
 重たいラッチ音が響くと、妻の性器が陰茎を締めあげてきます。
 このまま外に出ることを察し、悦びを抑えきれないんです。
 もちろん、口ではそんなことは言いませんがね。

 扉は、ラッチを外すと自動的に開きます。
 出来た隙間は、異界への通路です。
 ここを通ったとき、わたしたち夫婦は、人とは別の生き物に変わる。
 そう。
 変態という、哀しい生き物に。
 でも、もう止められません。
 2人は、繋がったまま、結界を踏み越え、扉を抜けます。
 2匹の変態の誕生です。
 その姿を映したい。
 この目で見たい。
 繋がったまま、二人羽織のように妻を操り、通路を抜けて構内に出ます。
 昼間は、大勢の利用客が足早に交錯するパブリックスペースです。
 そこに、全裸で……。
 しかも、妻と性器を結合させて立ってる。
 もう限界です。
 肛門を引き絞り、歯を食いしばって耐えます。

 妻を抱えたまま、待合室に向かいます。
 待合室は、夜間、施錠されてて入れません。
 なぜそこに向かったかと云うと……。
 構内と待合室の間仕切りが、ガラスなんですよ。
 つまり、わたしたちの姿を、すべて映してくれるんです。
 妻が、ガラスに両手を付くと同時に、わたしは腰を振り立てます。
 もう、堪えるつもりはありません。
 妻の突っ張った腕はすぐに崩れ、顔面がガラスに貼りつきます。
 整った容貌の妻が、ガラスでひしゃげた顔を無防備に見せてる。
 愛しさ一杯です。
 わたしは、喉も裂けよとばかりに咆哮しながら……。
 思い切り精を放ちます。
 妻も、大口を開けて絶頂を歌いあげます。
 のどちんこまで見せながら、並んで口を開ける姿は……。
 まるで、産卵する鮭のつがいのようです。
 生命の務めを果たす悦び。
 あの絶頂は、まさに神の寿ぎです。
 そう、思いませんか?
 あの感覚を思い出したら、もう我慢できません。
 川上先生、入れてもいいですか?」
「呆れた先生ですわ。
 長々と夫婦の変態話を語った挙句、そんなことが許されると思ってますの?」
「妄想では、すべてが許されるのです」
「あら、そうでしたわね。
 それなら、これはわたしの妄想ですから……。
 わたしの思い通りなんだわ。
 ちちんぷいぷい」
「先生、ずいぶん古典的な呪文ですな。
 歳がバレますよ。
 せめて、テクマクマヤコンにしてください。
 あ、あなたいったい何をなさったんですか!
 足が、足が動かない。
 ていうか、足の指が、床に潜りこんでる!」



本作品のモデルの掲載原稿は以下にて公開中です。
「川上ゆう」 「結」 「岩城あけみ」

《説明》
杉浦則夫の作品からインスピレーションされ作られた文章作品で、長編連載小説のご投稿がありました。(投稿者 Mikiko様)
本作品は毎週日曜日に公開される予定となっておりますので、どうぞお楽しみに。
前作を凌ぐ淫靡と過酷な百合緊縛!「川上ゆう」さん、「YUI」さん登場予定作品です。
時を越え、再び出会った美里とあけみ。現在に戻った美里は、さらなる花虐へと誘われていく…。