結城みさ ついに緊縛桟敷に出演!

結城みさ杉浦則夫緊縛桟敷にて掲載開始。
奈加氏の縄会に呼ばれて出席したおりにちょうどみさの隣に席をとった。奈加氏の縄が静かに女をからめていく、女のわずかな吐息が男達の頭ごしに聞こえる、みさは腰を浮かせたり顔を隠したりで、始まるやいなやモデルとシンクロし始めている、女の吐息が叫びに変わる頃にはみさは涙をボロボロこぼしてさも自分が責めを受けているような錯覚、錯乱状態に入っている、いささか意外な感じであった、そしてその時すでに結城みさとの桟敷の撮影が決まっていたからおおいに期待のもてる撮影になると確信した。
きものは着慣れているようで座り方手先のポーズを自然に決めてスタートした。先日の奈加氏のライブで見たみさの縄拘束へののめりこみをみればライブな撮りかたがいいだろうと判断してみた。縛られ恐れに喘ぎ裾を乱しわずかに太ももを晒した間からうっすらと見え隠れする陰部を微妙な明暗の感じで撮ってみた。みさの太ももの悩ましかぎりの色気、いくたの恋のかぎりに生まれつくられた熟年の造形美、俺は感動のあまり涙をこぼさんばかりにシャッターをきりつづけた。美しい顔立ちが縄の世界に陶酔してくずれていく、忘我の世界にいるみさは縄の戒めを体の芯までとどかせて非日常世界に酔いしれていた。熟女年齢でトップクラスの仕事をしているみさ、なるほど、全裸になり柱の前に佇んだ時、説明不可能な存在感、そこにある色気、美しさとは違う、目を奪うばかりの裸体、そんなみさが柱をせに佇む。

放課後の向うがわⅡ-35

 あけみ先生は、手の平を上向けた。
 手の平は宙を滑るように伸び、川上先生の股間に吸いついた。

「どうされたい?」
「やめて……」
「ウソおっしゃい。
 こうされたいくせに」

 あけみ先生の手の平が、股縄を押しあげる。

「やっぱり湿ってる」
「うぅ」
「この手を動かしたら……。
 あなたは、生徒の目の前で浅ましい姿を晒すことになる。
 それは、自分が一番わかってるわよね」
「お願いだから……。
 やめて」
「じゃ、言いなさい。
 あの日。
 そう。
 先生が、この塔への扉をくぐった放課後。
 ここに、もう一人いた女性は誰なの?」
「し、知らないのよ」
「そんなわけないでしょ!」
「ほんとです。
 ほんとなの」
「あなた方は、知らない女の前で裸になるの?
 知らない女に縛られて、ヒーヒー言うの?
 そんなことが信じられるもんですか!
 ほら、言いなさい。
 動かしてあげるから」

 あけみ先生の手の平が、小刻みに動き始めた。

「あひぃ。
 やめてぇ」
「ほら、音まで立て始めた。
 早く言わないと……。
 白目剥いてイクところ、生徒に見られちゃうわよ。
 ほらほらほら」
「あか、か、か」

 あけみ先生の二の腕に、腱の筋が走った。
 手の平が反るほど、股縄が押しあげられてる。
 そしてその縄は、間違いなくクリを揉み潰してる。
 わたしは内腿を絞った。
 見てる方が切なくなりそうだった。

「言いなさいってば。
 言わないの?
 じゃ、やめちゃう」

 あけみ先生の手の平が、股間を外れた。

「あぁっ」

 川上先生の声は、手の平を失った嘆きのように聞こえた。

「どうしたの?
 眉根に皺なんか寄せちゃって。
 もっとしてほしいんでしょ?」

 川上先生はかぶりを振った。
 懸命に、何かを振り払おうとしてるように見えた。

「案外しぶといわね。
 そうだ、美里。
 カメラ。
 持ってきて、早く」

 わたしが入口脇の机から、カメラを持ち帰ると……。
 あけみ先生は、再び股縄を擦り始めてた。

「あぁぁ。
 止めて、止めてぇ」
「美里。
 カメラ、構えて」
「撮らないで!」
「なら言いなさい。
 あの日の女性は、誰なの?」
「ほんとに知らないの。
 ほんとよぉ。
 突然現れたの。
 鍵で閉ざされた塔の中に、突然」
「なるほど。
 ひょっとして、あなたと理事長がなさってるとき……。
 現れたのね。
 ふふ。
 顔見ればわかるわよ。
 そうか。
 最も無防備な状況で、不可解な力を見せられれば……。
 一瞬で、精神的に支配されたっておかしくない。
 もちろん、その人の持ってるカリスマ的な力が大きかったんだろうけど。
 そんなことが出来るのは、わたしが知ってる限り、ひとりだけだわ。
 その人は、何て名乗ったの?」

 川上先生は、かぶりを振った。

「ヒーヒー言ってて、聞き漏らしたんじゃないの?
 思い出しなさいよ。
 ほら」
「あひぃ。
 弄らないでぇ」
「ともみ!
 ともみって言ったんじゃないの!」
「あひあひあひ」
「あなたまさか、生徒の前でイクつもり?」
「ゆ、許して」
「誰がイカせるもんですか」

 あけみ先生が、手の平を外した。

「あぁ」

 川上先生が、四肢を跳ね上げる。
 全身で、イヤイヤをしてるように見えた。

「美里、この眼見てごらん。
 さっきと違うでしょ。
 トロンとしてきた。
 この人、トランス状態になりやすいタイプね。
 こういう人は、たやすく、他人にコントロールされるものよ。
 ともみさんに心を掴まれたら、ひとたまりもないわ」




 あけみ先生は、股縄から外した手の平を、わたしに開いて見せた。
 指は、電球の明かりを映してた。
 明らかに濡れてたってこと。
 わたしの顔を見て、にやりと笑うと……。
 先生の手の平は、踊りの仕草みたいに舞いながら、川上先生の元に帰った。
 でも、戻ったのは、股間じゃなかった。
 乳房。
 優雅に伸びてた指先が、その位置で猛禽の爪に変貌した。
 爪が、乳首を挟みこむ。

「大した女ね。
 こんな状況で気持よくなれるんだから。
 そういうのをね……。
 変態って云うのよ。
 変態さんは、気持ちいいのも好きなんでしょうけど……。
 ひょっとして、痛いのはもっとお好きかしら?
 こんなふうに!」

 乳首を摘んだまま、手の甲が反転した。

「い、痛いぃぃ」
「お目覚め?
 まだ、大事な話が済んでませんのよ」

 捻りあげられた乳輪には、渦巻きみたいな皺が走ってた。

「それじゃ、質問を続けます。
 うかつな先生は、あの人の名前も聞かなかったって言うわけよね。
 それじゃ……。
 なぜ、あなた方の元に現れたのか、そのくらい聞いたでしょ?」

 川上先生は、歪めた顔を横振った。

「言いなさい」

 あけみ先生が、さらに手を持ち上げた。
 乳房が、生クリームの絞り袋のように変形した。
 乳首は、千切れそうなほど伸びてる。

「ひぃぃぃ。
 止めて止めて止めて。
 ほんとに知らないの。
 ほんとです!」
「ウソおっしゃい。
 言いなさいよ。
 ともみさんが、あなた方の元に現れた訳を。
 どうして?
 どうして、わたしのところじゃないの?
 どうして、あなたたちなの?
 言いなさいって!」
「わひぃぃぃ。
 乳首が乳首が、千切れるぅぅぅ」
「乳首くらい、何でもないでしょ!
 心が千切れるよりは!」
「あぶぶぶぶ」

 川上先生は、瞳を迫り上がらせ、口の端から泡を噴き始めた。

「ゆうちゃん!
 ゆうちゃん、大丈夫!」

 理事長の声だった。
 芋虫みたいに縛られたまま、懸命に顔を持ちあげてる。

「あら。
 あちらの方は、すっかり素に戻ってるようね。
 そうか。
 バイブ、止めてきちゃったもんね」
「岩城先生、お願いです。
 川上先生を下ろしてあげて。
 ほんとなのよ。
 ほんとにわたしたち、何も知らないの。
 あの人がどこの誰かも知らない。
 あの人は突然現れて、わたしたちに君臨した。
 名前も名乗らず、理由も告げず……。
 一瞬にして、わたしたちの女王になったの」
「そんなたわごと、誰が信じられるものですか。
 素面になると、ますます嘘つきになるようね。
 泡を噴きながらじゃないと、ほんとのことが言えないのかしら?
 美里、スイッチ入れてきて。
 バイブのスイッチよ。
 早く!」

 有無を言わさない眼光だった。
 あけみ先生は、理事長の方に顎を振った。
 わたしは、命じられた犬みたいに、理事長の足元に身を移した。
 電池ボックスを拾い上げる。

「お願い。
 美里さん、お願い。
 動かさないで。
 それを、動かされると……。
 動かされると……。
 わたし、ダメになっちゃう」
「美里!
 何もたもたしてんの。
 早くしなさい!
 スイッチ、わかるでしょ?
 そう。
 それをスライドさせれば、無断階に強さが調節できるわ。
 もちろん、目一杯まで動かしてちょうだい」

 駆動音が立ち上がった。
 おもちゃのロボットが動き出したみたいだった。
 音は、さっきよりも高かった。
 スライドを、最大限まで引き上げたから。

「あうぅ」

 理事長の顎が天を向いた。
 背中が持ちあがり、上体がアーチを描く。

「ふふ。
 いい反応ですこと。
 美里、クリも弄ってあげて。
 どうしたの?
 出来ない?
 ま、いいか。
 その状態でクリ揉まれたら、あっという間にイッちゃうもんね。
 じゃ、バイブだけ、抜けないように持っててよ」

 理事長の腹筋に渓谷が走り、腰が浮きあがった。
 クリトリスが、包皮から覗いてた。
 怒張してるのが、はっきりとわかった。
 これを、皮の上から揉み潰したら、どんなにいいか……。
 わたしは、立て膝をした脚の付根を内側に絞った。
 お汁が染み出すのがわかった。

「ほーら。
 川上先生。
 理事長、また勝手に気持ちよくなってますよ。
 どう?
 うらやましい?
 でも、残念だわ。
 そんな縄のおフンドシ締めてたら……。
 バイブなんか、入れられませんもの。
 今度やってあげますね。
 どこでしてあげようか?
 そうだ。
 保健の授業の続きでやりましょう」



本作品のモデルの掲載原稿は以下にて公開中です。
「川上ゆう」 「結」 「岩城あけみ」

《説明》
杉浦則夫の作品からインスピレーションされ作られた文章作品で、長編連載小説のご投稿がありました。(投稿者 Mikiko様)
本作品は毎週日曜日に公開される予定となっておりますので、どうぞお楽しみに。
前作を凌ぐ淫靡と過酷な百合緊縛!「川上ゆう」さん、「YUI」さん登場予定作品です。
時を越え、再び出会った美里とあけみ。現在に戻った美里は、さらなる花虐へと誘われていく…。


放課後の向うがわⅡ-34

 あけみ先生の手首が、ゆっくりと前後し始めた。
 さっきまでの乱暴な所作じゃ無かった。
 でも、優しさとも違う。
 そう。
 獲物を嬲るような、無慈悲な悦びを孕んでた。
 でも、理事長の反応は、明らかにさっきまでとは違ってきた。

「はぁぁぁ」
「まぁ、いいお声。
 ほら、ここはいかが?」
「く、く」

 理事長は、電球の明かりから逃れるように、顔を倒した。
 あけみ先生の視線から、自らの表情を隠そうとしてるみたいだった。
 理事長の顔は、わたしの方を向いてたから……。
 電球の作る影が半分覆ってたけど、わたしにはその表情がよく見えた。
 口が開き、白い歯が零れてる。
 視線が、怯えたように揺れてた。
 それは、あけみ先生への怖れではなく……。
 自らの内奥へのおののきに見えた。


「どうしたの?
 ほら。
 いいんでしょ。
 これが。
 これよね」
「はぅぅ」

 理事長の顎が上向いた。
 電球の明かりに、表情を晒した。
 下腹を絞りあげられるように感じた。
 理事長は、それまでのわたしの人生で、まだ見たことの無い女性の表情をしてた。
 無防備に身を任せながら、内奥の悦楽を貪ってる顔。
 今なら、そうわかるけど……。
 そのときは、見てはいけない顔に思え、その場から逃げ出したかった。
 わたしの気配に、あけみ先生は気づいたようだった。

「美里。
 よく見なさい。
 これが、雌の顔よ。
 どんな偉い学者でも、教育者でも、閨ではこの顔になるの。


 理事長?
 いかがですか?
 何とか言ったらどうなの。
 人にこれだけサービスさせておいて。
 ほら、言ってごらん。
 まんこにバイブ入れられて、気持ちいいですって」

「あぅぅ」
「オットセイじゃ無いんだからさ。
 ちゃんとしゃべりなさいよ。
 言う事聞かないんなら……。
 今の理事長に一番つらいお仕置きをしますよ。
 どうなの?
 そう。
 いいのね。
 それじゃ……。
 スイッチ、オフ」

 バイブの音が消え、理事会室に静寂が戻った。
 裸電球のフィラメントが灼ける、儚い音まで聞こえそうだった。
 あけみ先生は口角を上げ、理事長の顔を見下ろしてる。
 舌なめずりする蛇のようだった。

「あぁ」

 理事長の表情が崩れた。
 あけみ先生の口角が、さらに切れあがった。

「どうしたの?」

 理事長は、唇を噛んでた。

「うぅ」

 理事長の口から嗚咽が漏れると、腹筋が波立った。
 不自由な姿勢のまま、腰が蠢いてた。
 下腹部が、バイブを慕うように持ちあがる。
 あけみ先生は、微笑みを貼りつけたまま、無慈悲に腕を引いた。

「イヤぁ」
「何がイヤなの?
 言いなさいって」

 理事長は、壊れた扇風機みたいに顔を横振った。
 髪の毛が、左右の畳を叩く。
 腰が前後に動き始めた。

「どうしてほしいの?
 もう止めてほしい?」

 理事長の首が、いっそう強く振られた。

「じゃぁ、続けてほしいの?
 もう一度、スイッチを入れてほしい?」

 理事長の首が持ちあがった。
 自らの股間を覗きこむように、首が大きく縦に振られた。

「そう。
 それじゃ、ちょっとだけサービス」

 バイブの駆動音が立った。

「あひゃぁ」

 理事長が奇声をあげた。
 頭が再び落ち、髪がモップみたいに畳を掃き始める。

「はい、おしまい」

 駆動音が消えた。

「いやいやいやぁぁぁぁぁぁぁ」

 理事長は、赤ん坊のように泣きじゃくった。
 その顔を、あけみ先生が覗きこむ。
 口角は上がったままだったけど、目は笑ってなかった。
 まるで、微笑みの仮面を被ってるみたい。

「動かしてほしい?」

 理事長の首が、がっくがっくと縦振られた。

「それじゃ、言いなさい。
 こないだ、ここに来てた女性は誰なの?
 この部屋で、あなたに蝋燭垂らしてた女性よ。
 言わないと、ずっと生殺しよ」
「知らない。
 知らないのよ」
「ウソおっしゃい。
 知らない人の前で素っ裸になって、蝋燭垂らされましたって?
 そんなバカな話、通じると思ってるの?」
「ほ、ほんとなの。
 お姉さまは、突然現れるのよ。
 この部屋にだけ」
「お姉さま、ね。
 あの人、いくつ?」
「知らないわ」
「確かに、理事長と同じくらいに見えましたわね。
 でもあの人、わたしたちより、ずっと年下なんですのよ。
 今ごろはまだ、どこかの中学生かな?
 ふふ。
 何言ってるか、わからない?
 そんな顔ね。
 ま、説明は止めとくわ。
 しゃべってると、バカバカしくなるような話だから。
 でも、名前くらい名乗りませんでした?」
「わからない……」
「ともみ。
 ともみって言ったんじゃないの?
 ともみよ!」

「ほんとに知らないの」
「うかつな女ね。
 あなたは、名前も知らない女の前でヨガるわけ?
 とんでもない変態だわ。
 そうそう。
 変態はもう一人いたんだった」

 あけみ先生は、バイブを置き去りにしたまま起ちあがった。

「あぁ。
 動かして。
 これ、動かして」
「はしたない女ね。
 おあずけよ」

 投げつけるように言い捨て、あけみ先生は理事長に背を向けた。
 向かった先は、川上先生だった。

「さっきから、バカに静かね。
 どういうつもり?」

 あけみ先生は、川上先生の顔を覗きこんだ。
 川上先生は、眉根に皺を寄せ、顔を歪めた。

「ははぁ。
 理事長のヤラシイ顔見てて、気分出しちゃったのね。
 あなたも弄ってほしいの?」

 川上先生は、目を伏せたまま顔を横振った。

「ウソおっしゃい。
 こーんなに乳首、起ててるくせに。
 美里、こっち来てごらん。
 ほら見て、この乳首。
 起ってるわよね?」

 川上先生の平常時の乳首なんて、もちろん見たことないから……。
 今の乳首が、普段と違ってるかどうかはわからない。
 でも、これが通常の乳首だったら、ブラに擦れたりして大変なんじゃないか……。
 そう思わせるほど、乳首は突き出て見えた。

「恥ずかしくありません?
 生徒の前で、乳首なんか起てて。
 それでも教育者なの?」
「た、起ててません」
「まーだ、そんなこと言うのかしら。
 とんでもない嘘つき女だわ。
 こんなになってるくせに。
 弄ってほしいんでしょ?」

 川上先生は、連獅子のように髪を打ち振った。

「ちょっとだけ触ってあげる」

 あけみ先生の片手が上がった。
 でも、その手は、乳首を摘む形では無かった。
 影絵の狐を作る形に似てるけど、少し違う。
 親指の腹に、丸まった中指の爪が押さえられてる。
 残りの指は、宙に向けてピンと立ってる。
 そう。
 そういう遊びがある。
 矯めた中指を開放し、額を弾くやつ。
 いわゆる、デコピンね。
 あけみ先生の作る狐が、川上先生の乳房に近づいた。

「悪い子にお仕置き。
 そーれ。
 ピーン」
「あひぃっ」

 川上先生は、顔を仰け反らせた。
 白いノド首が、石筍のように立ちあがる。


「すっごい感度。
 ヤラシイ女」
「言わないで……」
「じゃ、自分で言いなさい。
 わたしは、生徒の前で乳首を起てる、イヤらしい教師ですって」
「……」
「言ったら、弄ってあげるわよ」
「言えません」
「素直じゃない口ね。
 身体は、こーんなに素直なのに。
 ほら、見てごらん、美里。
 股縄の隙間から、お汁、漏らしてる」
「ウソ!
 ウソよ」
「ウソじゃないもんねー。
 美里ちゃん、よーく見て。
 絶対これ、本気汁よね」

 確かに……。
 飴色の縄が、そこだけ色を濃くしてるように見えた。
 わたしは、思わず顔を近づけた。

「見ないでぇ」
「よく見なさい、美里。
 教師の流す、本気汁よ」
「うぅ」
「あー、泣いちゃった。
 かわいそー。
 誰に苛められたの?
 まさか、わたし?
 ふふ。
 じゃ、ちょっとだけ慰めてあげるね」


本作品のモデルの掲載原稿は以下にて公開中です。
「川上ゆう」 「結」 「岩城あけみ」

《説明》
杉浦則夫の作品からインスピレーションされ作られた文章作品で、長編連載小説のご投稿がありました。(投稿者 Mikiko様)
本作品は毎週日曜日に公開される予定となっておりますので、どうぞお楽しみに。
前作を凌ぐ淫靡と過酷な百合緊縛!「川上ゆう」さん、「YUI」さん登場予定作品です。
時を越え、再び出会った美里とあけみ。現在に戻った美里は、さらなる花虐へと誘われていく…。