村上涼子×緊縛桟敷

ついに緊縛桟敷に出演!
村上涼子杉浦則夫緊縛桟敷にて本日掲載開始。

ストーリー:
昨夜の久々の交わりで膣に残る疼きをもう一度思い返し、夏の午後のものうい時をすごす涼子。亭主にはすでに舎弟との不倫は発覚している、外に幾人もの女をつくっているやくざな亭主であり、女房の火遊びぐらいで今更やきもちを焼くこともないと念じていたが、いざ現実に起こってしまうと男の沽券を一気に削がれたような憤りが爆発して、隠し持った縄を持ち出して折檻を始めた。
涼子にとっては常日頃ほとんど放置されている身であり、このように熱く怒りを向けられるのは意外な悦びであった。
勝ち気な涼子であるが罪を背負った身を思えば、白州にひれ伏す哀れな女となり許しを乞う。男の怒りは女房の口から仔細が吐かれるまで治まらない、むしろそんなムツゴトを聞かされて怒りを強くするのを楽しみにする男であった。
後ろ手にされた手首にきつく縄を掛けられた瞬間、どこか違った世界に罪からもう一つの罪をかぶったような哀れな身に堕ちた感覚を覚える。それはむしろ心を自由にするようで決して不愉快な感覚ではなく、涼子にとって初めての受縛であった。

撮影後記:
村上涼子にとっては初めての緊縛撮影だと聞く、だが奈加あきら氏のイベントには幾度も観覧席にあって舞台の受縛された女性と心を一つにしながら涙をながして見入っていたそうだ。
今回はそんな想いが現実となるということで、昨夜眠ることができないほど興奮していたとメイク時間に落ち着かないようすでした。
今回撮影をさせて頂いて今後が続くようならば、幾度もお願いしようという相談のうえ、徐々に拘束に慣れていただくとして吊りなどはいつの日にか実現をしようということになりました。
しかし途中で私の癖が出てしまい、約束はどこかえ飛んでゆき、きつく責めるシーンが幾度かあります。さすがの涼子ちゃんも苦しさに涙してしまいました。
すみませんでした、閲覧者にとっては貴重な涙かと思います。次回は村上涼子の魅力をもっと強く写すように努力いたします。

村上涼子杉浦則夫緊縛桟敷にて本日掲載開始。

放課後の向うがわⅡ-6

 先生は、鏡の角度を調節しながらわたしの脇に据えた。
 姿見を離れた先生が、わたしの前に戻った。

「ほら。
 どう?
 すっごいヤラシイ」

 鏡に映る教師と生徒。
 生徒は、壁を背にしている。
 白いブラウス。
 そのブラウスは、短い裾まで見えてた。
 裾の下から、尻たぶの窪みが覗いてる。
 対する教師も、チェックのオーバーブラウス。
 でも、ウェスト下で一直線に切れた裾の下には、何も着けて無い。
 薄暗い電球の下……。
 お尻は、皮を剥かれた桃みたいに見えた。

 先生は、見つめていた鏡から、視線をわたしに戻した。
 わたしは、身を固くした。
 ひょっとして、さっきの続きをしてもらえるのかも……。
 なんて期待も、少しあった。

「さて。
 こんなことしてると、日が暮れちゃうわね。
 じゃ、もう少し講義を進めましょうか。
 この、素敵なスタイルでね」

 先生は、わたしの前を離れて歩き出した。
 ブラウスの下に実る桃が、重そうに揺れた。

「この手動ウィンチの話だったわよね」

 先生は、作業台の上に載る綺麗な機械に手を置いた。

「なんでこんなものが、ここに据えられることになったのか。
 この部屋の工事が、途中で放棄されたことまでは話したわよね。
 理事長の気まぐれで、次々と設計変更になってるのに……。
 理事長が、変更契約に応じなかった。
 で、業者も怒って……。
 当初の契約額では、この部屋の内装は出来ないってことになったわけ。
 でも、理事長だって、意地を張ってたわけじゃ無いのよ。
 早い話、無い袖は振れないってこと。
 お金が無かったのよ。
 内装だけなら、後からでも出来るって思ったんでしょ。
 でも、残念ながら……。
 未だにその時のままってわけ」

「で、ウィンチの話よね。
 この部屋を残して、工事がほぼ終了するころだった。
 工事中も、理事長はたびたびヨーロッパに遊びに行ってたんだけどね。
 工事終了間際になって、とんでもないお土産を持って帰ったのよ。
 と言っても、手で持って来たわけじゃないけどね。
 持てるものじゃ無いから。

 なんだと思う?
 ピアノよ。
 アンティークピアノ。
 船便じゃなくて、航空便で送ったのね。
 どうしてもそれを、理事長室に入れたいからって。
 完成間際の工事現場に、それが届いた。

 で……。
 例によって、理事長と現場監督で、すったもんだよ。
 もっと早くだったら、問題なかったの。
 ほら、さっきホールから登ってきた階段があったでしょ。
 あれは、最後に取り付けられたのよ。
 その前までは、あのバルコニーのあった場所に、資材搬入用のリフトが付いてた。
 あれだったら、アップライトピアノのひとつくらい、運び上げられたと思う。
 でも、あの華奢な階段じゃ無理よ。
 ちょっとバランス崩しただけで、手すりが外れて転落だもの。

 もちろん現場監督は、搬入出来ませんってはっきり断った。
 だけど、理事長も譲らない。
 このピアノが入らなければ、この建物は完成しないって。
 “画竜点睛を欠く”なんて、古風な言い回しまで使ってた。
 聞いてて吹き出しそうになったわ。
 こんなロココ調の建物に、“画竜点睛”も無いものよね。
 って、腹で笑ってたら、なんと、お鉢がこっちに回ってきた。
 わたしが、現場監督との交渉係に命じられちゃったのよ。

『あなたの任務は、このピアノを理事長室に運び入れること。
 方法は、問いません。
 でも、出来ませんでしたって言葉は、絶対に使わないでちょうだい』

 言外に、『出来なきゃクビよ』って威圧が感じられたわ。
 『辞めてやるわよ!』って言えれば、どんなに気持ちよかったかしら。
 でも、出来なかった。
 だって、この学園は……。
 ともみさんと繋がれる、唯一の場所だったから。
 ひょっとしたら、ともみさんが訪ねて来るかもしれない。
 その場に、わたしがいないわけにいかないじゃない?
 というわけで、交渉係の任を、ありがたく拝命したわけ」

「現場監督とは、進捗状況報告係として、すっかり顔馴染みになってた。
 頭ごなしに命じられると反発するけど……。
 下手から頼まれると断り切れない人だってことも、わかってたし。
 それに……。
 わたしに気があるってこともね。
 で、それに乗じてお願いしたわけよ。
 ピアノが入れられなければ、クビになりかねないって言ったら……。
 ひどい話だって、顔を真っ赤にして、自分のことのように怒ってくれた。

『使われる者の辛さは、ボクもわかります。
 ボクが断ったら、あなたが困るわけですよね。
 わかりました。
 やりましょう。
 このピアノは、あなたのために運び上げます』

 見事、交渉成立。
 だけど、問題は方法よ。
 建物の中から搬入できないのなら……。
 外から入れるしか無い。
 ピアノが通るほどの窓は、この理事会室にしかなかった。
 ということで、この窓から入れるしかないって結論は、あっさりと出た。
 だけど、そう……。
 問題は方法よ。

 この窓の下にクレーン車が付けられれば……。
 大した問題は無いのよ。
 でも、それが出来なかった。
 この窓の下がどうなってるか、あなたも知ってるでしょ?
 そう。
 幾何学模様の整形庭園。
 ベルサイユ宮殿を真似たんだってさ。
 もちろん、規模は比べ物にならないけど。
 で、この庭園が、先に出来ちゃってたの。
 密植した生垣も、刈り込みが終わってた。
 つまり、いったん引っこ抜いて、また元に戻すってことが出来ないわけ。
 水糸まで張って刈り込んだエッジが、崩れちゃうものね。
 というわけで、さぁ困ったよ」

「で、出た結論がこれ。
 ピアノは台車に乗せて、迷路みたいな園路を通し、この窓の下まで運ぶ。
 あとは、窓から引っ張りあげる。
 もちろん、人力なんかじゃ無理だから……。
 動力が必要。
 それで……。
 こいつね」

 あけみ先生は、手の平を上に向け、人差し指を伸ばした。
 その指の先には、キラキラと輝くリールみたいな機械。
 そう、手動ウィンチ。

「でも、この機械の選定でも、ひと悶着あったのよ。
 現場監督は、電動のウィンチを設置するつもりだったの。
 いくつかカタログ取り寄せて、わたしにも見せてくれた。
 でも、問題は、購入費ね。
 もちろん、普通だったら……。
 施工業者が仕入れて、納入業者に代金を支払う。
 で、施工業者は、施主に請求するわけよね。
 でも、変更契約にも応じない施主でしょ。
 下手すりゃ、ウィンチ代、施工業者の持ち出しよ。
 だから、現場監督も考えたわけね。
 ウィンチは、学校さんで買ってくれと。
 うちは中に立たないから、代金は納入業者に直接払ってくれって。
 ピアノの搬入は、こっちで責任持って行うからって。

 それを聞かされた理事長は……。
 微妙な顔したわね。
 あれは絶対、踏み倒すつもりだったのよ。
 でも、現場監督も、この条件を譲らなかったし……。
 何より、工期が迫ってた。
 で、理事長も渋々、条件を呑んだわけだけど……。

『こっちで購入するからには、機械もこっちで選定させてもらうわ』

 ってさ。
 敵もさる者だって……。
 あとから、現場監督がこぼしてた。

 で、カタログを取り上げ、パラパラとページをめくって……。
 選んだのが、これよ。
 綺麗だからってのが、選んだ理由みたいに言ってたけど……。
 わたしは、それが一番の要因とは、思わない。
 手動だったからよ」

「現場監督は、ピアノの搬入は責任持って行うって言ってたからね。
 口約束でも、一度言ったことは絶対守る人だってこと……。
 理事長も、ちゃんとわかってたのよ。
 で……。
 少しでも、困らせたかったんでしょうね。
 電動ウィンチで、するする上げられたら面白くないって。
 それで……。
 手動の機械を選んだのよ。

 どう。
 この機械が、ここに設置されたバカないきさつ……。
 わかったでしょ。
 この作業台も、そのとき造り付けられたのよ。
 ドラムより大きな円を描くハンドルを回さなきゃならないから……。
 床に設置するわけにいかなかったの。
 この点では……。
 理事長の意地悪が功を奏したって言えるかもね。

 で、ピアノの搬入なんだけど……。
 これが、あっけないほど上手くいったのよ。
 理事長は、面白くなさそうだったけど。
 この、手動ウィンチ、見た目以上に性能が良かったってこと。
 巻き上げに、ほとんど力なんて要らないの。
 落っことしたら、取り返しのきかないピアノだったから……。
 安全を期して、2機も設置したんだけどね。
 たぶん、1機で十分だったと思うわ。
 ほら、上を見てご覧なさい。
 鉄骨の梁に、まだ滑車がぶら下がってるでしょ。
 あそこにワイヤーを渡して、窓の外のピアノを吊り上げたわけ。
 ほんとに軽々と上がった。
 大した機械よ」

 あけみ先生は、犬の頭を撫でるように、ウィンチの肌をさすった。

「でも、それ以来……。
 このウィンチが働く機会は無かった。
 たった一度の晴れ舞台。
 それ以後は、この薄暗い部屋で、ビニールシートを被ってたわけ。
 工事完了後、この部屋は施錠されちゃったしね。
 開かずの間ってこと。
 この機械とは、3年ぶりの対面だったわ。
 あ、わたしがこの部屋に入れるようになったいきさつは……。
 後で話すわね。
 さてと……」

 あけみ先生は、機械を愛でるように伏せていた瞳を上げて、真っ直ぐにわたしを見た。

「ちょっと、おしゃべりが過ぎたみたいね。

 モデルさんがお待ちかねだわ」


本作品のモデル「岩城あけみ」の緊縛画像作品はこちらからご購入可能です。

《説明》
杉浦則夫の作品からインスピレーションされ作られた文章作品で、長編連載小説のご投稿がありました。(投稿者 Mikiko様)
本作品は7/13まで連続掲載、以後毎週金曜日に公開される予定となっておりますので、どうぞお楽しみに。
前作を凌ぐ淫靡と過酷な百合緊縛!「川上ゆう」さん、「YUI」さん登場予定作品です。
時を越え、再び出会った美里とあけみ。現在に戻った美里は、さらなる花虐へと誘われていく…。


放課後の向うがわⅡ-5

 顔面で堪能し尽くしたのか、理科の先生は、大口を開けて尿を受け始めた。

「ごぼ。
 ごぼぼぼぼぼぼぼ」

 口を溢れた尿が、滝のように耳を洗う。

「ごぶっ」

 たぶん、それは「イク」って言ったんだと思う。
 理科の先生の両脚が、コンパスのように起ちあがった。
 爪先では、10本の指がすべて開いていた。
 全身は、スタンガンを押しあてられるように、びくびくと痙攣してる。

「は、はがぁ」

 空気の漏れるような声とともに、ようやく全身から強張りが解けた。

 腿裏の腱の筋が消えると同時だった。

『ぶ』

 弛緩しすぎて、肛門が開いたのね。
 理科の先生は、脱糞してた。
 薄茶色の健康そうな便が、ミンチ機のように練り出され……。
 尻たぶのあわいに伸びていく。
 コルク栓のような先端は、床まで届いてた。
 生々しい便臭が立ちあがる。
 それに感応したのか……。
 国語の先生も、肛門を開いた。
 もともと、和式便器を使う姿勢を取ってたから……。
 催しやすかったのかも。
 黄土色の糞便が、たちまち理科の先生のブラウスに積みあがる。
 割れるようにほどけた一端が、喉元から転げ落ちた。
 2人の微妙に違う便臭が交じり合い……。
 目くるめく芳香を噴きあげる。
 わたしは、堪らず嘔吐する。
 まずは、理科の先生の股間に。
 わだかまるパスタに、ホワイトソースがたっぷりと掛かった。
 まだ止まらない。
 国語の先生の背中に向けて、思い切り胃の腑を絞る。
 真っ白いブラウス一面に、吐瀉物が貼り付く。
 身を翻し、日本史の先生の傍らに立つ。
 先生は、失神したままだった。
 股間の片手は、まだペニスを握る形を保ってたけど……。
 ペニスはもう、指の窪みに頭を隠してた。
 そこを覗きこむようにして……。
 嘔吐する。
 胃を裏返すように身を畳み、すべてを吐き下す。
 腹筋が浮き出るほど力を籠めると……。
 喉の奥から、黄色い胃液が噴きだした。
 頚を持ち上げ、わたしは壁泉のオブジェになる。
 放物線を描く胃液が、日本史の先生の顔まで届いた。
 刹那……。
 わたしも脱糞するわ。
 股縄で切り分けられた大便が、ぼたぼたと床を叩く。
 愛しい自分の匂いを堪能しながら……。
 わたしの意識は、エーテルのように蒸発する」

 あけみ先生の言葉が、ようやく途切れた。
 口は開いたままだった。
 視線は、虚空を漂ってる。
 まるで、立ったまま意識を失ってしまった人のようだった。
 堪らず声を掛けようとしたとき……。
 ようやく、魔法が解けた。

「あぁ。
 また、妄想が暴走しちゃったみたいね。
 ときどき、自分でも制御できなくなるのよ。
 現実と妄想の区別がつかなくなって……。
 ほんとに何かやらかしそう。

 でも、どうだった?
 これほど熱のこもった特別講義、滅多に聞けないわよ。
 興奮したでしょ?
 語ってる方は、もっと興奮してるけどね。
 わたしがどんなに興奮してるか……。
 見たい?
 見たいわよね?
 見たいのよね?
 わたしの……。
 おまんこ」

 先生は、わたしの答えなど聞かなかった。
 口元をきりりと結んだまま、スカートのウェストに手をかけた。
 ファスナーの擦過音が立つと同時に、筒状の布地は、床に落ちてた。
 布地に隠されてた部分は、音楽室で見せられたときと同じだった。
 黒いストッキングは、太腿までのガータータイプ。
 上着は、事務服みたいなオーバーブラウスなので、裾が無い。
 だから、股間が丸見え。

 剃り上げられた真っ白な恥丘を窪ませ、白いロープが渡ってた。
 ロープは、両サイドからY字を描いて臍下で合流し、真下に降りてる。
 細すぎるロープは、性器を隠す役目を果たしてなかった。
 2本並んだロープは、陰裂に埋没してた。
 陰唇が、ロープを咥えてる。
 ロープの合流点には、瘤が出来ていた。
 瘤は、正確にクリトリスを隠してた。
 いえ。
 クリトリスを、拳のように押し潰してる。
 そう思った瞬間、わたしの股間にも、疼きが伝わった。

「どう?
 素敵なアンダーウェアでしょ。
 おトイレには不便すぎるけど。
 もちろん、普段は普通のショーツを穿いてるのよ。
 でもときどき……。
 我慢できなくなって、縄を打つの。
 この姿で教壇に立つと、めちゃめちゃ興奮するわ。
 あ、もちろん、スカートは履いてるのよ。
 つくずく思うんだけど……。
 スカートって、ほんとに便利なアイテムよね。
 その下が、こんなスタイルになってても、誰もわからないんだもの。
 『スカートの下の劇場』ってタイトルの本があったみたいだけど……。
 ほんとに、そうだわ。
 スカートという緞帳の奥には、思いがけない舞台が隠されてるの。
 さ、わたしがここまで見せたんだから……。
 あなたも、同じ格好になってちょうだい」

 わたしが立ちすくんでると……。
 あけみ先生が、歩み寄ってきた。
 わたしは、後ろに下がりながらも、先生の股間から視線を切れなかった。
 蛭。
 縄を咥える陰唇が、そう見えた。
 自ら分泌する粘液で、縄を溶かしてる。
 縄は、電球の明かりを返して光ってた。

「どうしたの?
 教師にだけ、こんな格好させるつもり?」

 後退りする背中が、壁に遮られた。
 間近に迫った先生の顔が、真下に落ちた。
 わたしの前にしゃがみこんだの。
 腰を、先生の手がまさぐる。

「先生、だめ」

 先生は、無言のままだった。
 ウェストのホックが外され、ファスナーが引き下ろされた。
 布地を守ろうと掴んだ手が、捲り取られた。
 強い力だった。
 そうか。
 指の力が強いのは、ピアノをやってるからだ。
 抵抗を続けながらも、そんなことが頭に浮かんだ。

 刹那……。
 太腿に風を感じた。
 スカートが、引きずり下ろされたの。
 落ちた布地に脚を取られ、よろめいた。
 股間を守っていた手が、身を支えるために壁を叩いた。
 先生は、その一瞬を逃さなかった。
 両手の指が、飛びつくようにウェストにかかり……。
 真下に降りた。
 もう一度風を感じた。
 今度は、股間に。

「あぁ。
 見つけた。
 14年前の記憶。
 そうよ。
 このおまんこだわ。
 わたしと、ともみさんが、一緒に見た景色。
 懐かしい……」
「ひぃっ。
 ダメ」

 先生の顔が、わたしの股間に埋もれてた。
 中心部に唇を感じた。
 わたしは、必死で引き剥がそうとした。
 だって、学校のトイレには、ウォシュレットなんて付いてないから……。
 放課後のあそこは、絶対おしっこが臭ってる。
 先生の頭を押し離そうとして、両手の指が髪に潜った。
 冷たい髪だった。

「あ……、あぁ」

 押し離そうとする指は、たちまち引き付ける指に変わった。
 先生の舌先は、わたしの中心をあっという間に蕩けさせた。
 全身の骨と腱が溶けて、ぐにゃぐにゃになっていく。
 わたしは、先生の髪を掻き回した。

「あっ」

 快感に溺れようとした刹那、先生の唇が離れた。
 先生は、半泣きになったわたしの顔を、いたずらっぽく見あげた。

「ふふ。
 そんな切なそうな顔して……。
 今の子は、進んでるわね。
 下の方は、もう大泣きよ。
 しょっぱくて美味しい。
 あとでたっぷり味あわせてもらうわ。
 今はおあずけ。
 ほら、みんな脱いで」

 先生に促され、わたしの脚が片方ずつ上がった。
 スカートに続き、小さなショーツが足先を外れた。
 下半身を守ってた布地は、すべて失われた。
 わたしはブラウスの裾を引っ張って、股間を隠そうとした。
 でも、シャツブラウスの短い裾は、とうてい股間までは届かなかった。

「ダメ。
 そういうことしちゃ。
 両手は脇」

 先生は起ちあがり、わたしと正対した。

「ほら。
 気をつけ」

 うつむいたまま、言われた姿勢を取った。
 わたしの視線は、先生の股間に釘付けだった。
 白い縄が、飴色に溶けて見えた。

「ふふ。
 教師と生徒が、相い対してる。
 学校においては、日常的光景よね。
 上半身だけ見れば。
 でも、その教師と生徒の下半身は……。
 裸。
 性器、剥き出し。
 なんて素敵なシチュエーション。
 ほんと、校則で、このスタイルを義務付けてくれないものかしら。
 教師も生徒も、みんな下半身だけ裸。
 素敵な学園になると思うわ。
 もっとも、男性教師は困るでしょうけど。
 教師にあるまじき煩悩が、股間に現れてしまうんですものね。
 あ、ちょっとそのまま待っててね。
 いいもの持ってくるから」

 先生は、わたしを押し留める仕草をしながら、ブルーシートの向こうに消えた。
 再び現れた先生は、大きな姿見を押していた。
 先生の背丈よりも大きな姿見には、キャスターが付いていた。
 床板の継ぎ目を越えるたび、鏡に映る室内が小刻みに揺れた。

「どうして、こんな鏡があるのかって思うでしょ?
 これはね、理事長室のお古。
 新しいのに買い換えたとき、お古をこっちに移したのね」


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《説明》
杉浦則夫の作品からインスピレーションされ作られた文章作品で、長編連載小説のご投稿がありました。(投稿者 Mikiko様)
本作品は7/13まで連続掲載、以後毎週金曜日に公開される予定となっておりますので、どうぞお楽しみに。
前作を凌ぐ淫靡と過酷な百合緊縛!「川上ゆう」さん、「YUI」さん登場予定作品です。
時を越え、再び出会った美里とあけみ。現在に戻った美里は、さらなる花虐へと誘われていく…。


放課後の向うがわⅡ-4

 わたしは、接合部を覗きこむ。
 肉棒はネラネラと濡れ、地図のように巡る血管が、光を返してうねってる。
 そのとき、背後に人影を感じた。
 振り向くと、パスタを食べてた、若い理科の先生。
 手には、パスタのカップを持ったまま。
 ルージュの落ちかけた唇を尖らせ、獣と化した同僚を凝視してる。

「こんなの見るの、初めて?」

 理科の先生は、かくかくとうなずく。

「でも、私生活では、やってるでしょ?」
「ベッドの上だけです。
 お風呂入ってから。
 こんな、服着たままなんて無いです」
「どう?
 イヤらしいでしょ」
「めちゃめちゃ興奮します。
 こっちの方が、ずっといい」
「見られながら、したい?」
「したいです」
「おまんこ、見られたい?」
「見られたい!」
「じゃ、下だけ脱いで。
 わたしが脱がせてあげる」

 理科の先生は、その場に起ちあがると……。
 パスタのカップを持ったまま、わたしに腰を突きつけてきた。
 スラックスのファスナーを、音立てて下ろす。
 ストッキングも穿かない、若い生脚があらわになる。
 白い肌を巡る血管が、網の目のように浮き出てた。
 股間を三角形に覆う布地の中心は、すでに湿ってて、わだかまる陰毛まで透けて見えた。
 わたしは、ウェストのゴムに手を掛けると、一気にショーツを引き下ろす。
 海栗の身を割ったような、若い性器があらわになった。

「先生……。
 スゴいことになってますよ。
 ほら、太腿までお汁が垂れてる」
「ふぅぅん」

 理科の先生は、スラックスの裾を踏みつけて脱いだ。

「裸……。
 下だけ裸……」
「うれしい?
 お尻もおまんこも、剥き出しにできて」
「うれしい」
「こんなエッチなおまんこしてたら、毎日したくてしょうがないでしょ?」
「したい。
 朝晩したい」

「彼氏は、してくれるの?」
「毎日は会えないもの」
「じゃ……。
 自分でしてるのね?」
「してます」
「毎日?」
「朝晩!
 今朝もして来ました。
 さっきの休み時間もしました」
「あらまあ。
 どこで?」
「もちろん、トイレです」
「裸になったの?」
「いいえ。
 スラックスだけ下ろして」
「それはいけないわね。
 下だけは、素っ裸にならないと。
 今みたいにね。
 うれしいんでしょ?
 見られて」
「見て……。
 もっと見て」

 先生はわたしに正対すると、腰を前後に振り始めた。
 股間から跳ねた雫が、ひざまずくわたしの太腿を濡らす。

「ほら。
 国語の先生にも見てもらいましょう」

 理科の先生の手を引いて、机に突っ伏す国語の先生の傍らに起たせる。
 国語の先生は、メガネを鼻の頭まで落として喘いでる。
 開いた唇から零れた涎が、赤ペンの入った答案を汚してる。

「先生。
 見てやって下さい。
 理科の先生のおまんこ。
 いやらしいでしょ?
 朝晩、自分でなさってるんですって」

 理科の先生は、両脚をパンタグラフのように開き、股間を突きつけた。
 国語の先生の目が、泳ぎながらも股間で焦点を結ぶ。

「おっきぃ……。
 おまんこ」
「あぁ。
 それ、言わないでぇ。
 コンプレックスなんですぅ。
 彼のじゃ物足りなくて。
 国際結婚しようかしら?
 見て。
 おっきぃおまんこ、もっと見てぇ」

 でもすでに、国語の先生の視線は、あらぬ方向に飛んでいた。
 メガネが、鼻の頭で斜めにかしいでる。
 後ろの日本史の先生が、激しく腰をぶつけ始めてたの。
 日本史の先生の腰骨と、国語の先生の尻たぶが、高らかな肉音を立て始めた。

 パンパンパンパンパンパンパンパンパン。

 それは、学校中に響くファンファーレのように聞こえた。

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。
 出る!
 出ます!」

 理科の先生は、身を翻すと、ファンファーレの音源に顔を近づけた。
 和式便器を使うようにしゃがんだ股間では、指が忙しく動いてる。
 もう一方の手は、カップのパスタを掲げたまま。

「先生!
 出していいですか!
 中に出していいですか!」
「出して!
 出して!
 でも、妊娠したら!
 妊娠したら!
 結婚してぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
「そ、それは……。
 無理ですぅぅぅぅぅ」

 最後の最後で集中を乱されたのか、日本史の先生のちんぽが外れた。

「あぁ!」

 国語の先生が、喪失の悲鳴をあげる。
 日本史の先生は、お腹まで跳ね上がったちんぽを掴んだけど……。
 もう、間に合わなかった。
 亀頭が膨れ上がると、空中で暴発。
 でも、その先には、理科の先生が、顔を差し出してた。
 精液が、理科の先生の黒セルのメガネを直撃。
 理科の先生は、銃弾を浴びたように仰け反る。
 メガネのレンズは、真っ白に覆われてた。
 さらに、あおのいた鼻の穴に、第2弾が直撃。
 細い鼻孔が、濃厚な糊で塞がれる。

「わきゃ。
 ぅわきゃ」

 日本史の先生は、奇声をあげながら、思うさま、尻たぶを絞った。
 理科の先生の頬に、唇に、次々と精液が着弾する。

「はぅぅ」

 日本史の先生が、尻たぶを痙攣させると……。
 ようやく、射精が止まった。
 射出口から零れる雫が、陰茎を握りしめた指に零れる。

「さ、最高でした……」

 日本史の先生は、蕩けるような声をこぼすと……。
 その場に尻を落とした。
 後ろざまに床に転がる。
 顔が横に倒れ、両目がわたしを見あげた。
 でも、目の中に瞳は無かった。
 真っ白い両目が、虚空を睨んでる。
 半開きの口の中で、舌だけがチロチロと動いてた。
 でも、股間のちんちんは握ったまま。
 シロップをまぶしたような陰茎は……。
 まだ天井を指して、びくびくと鼓動してる。

 仰向いてた理科の先生のクビが、元の位置に戻った。
 顔面に貼り付いた精液が、鑞涙のように下降する。
 細い顎先に集まった精液が、石筍みたいに伸び……。
 ぼたぼたと落ち始める。
 落ちた先は、手に掲げたままのパスタのカップ。
 わだかまる麺の上に、まるでドレッシングのように降りかかる。
 白濁したレンズ越しにそれを見つめてた理科の先生は……。
 突然、カップに顔を突っ伏した。

「ふぉぉぉぉ」

 唸りながらクビをうねらせ、顔面でカップを掻き回す。
 ひとしきり堪能すると、呼び止められた人のように顔を起こした。
 顔面をパスタのソースが覆い、鼻の穴からは麺が下がっている。
 ソースにまみれたレンズの向こうで、すでに目線が飛んでる。
 先生は、カップの中に手を突っこんだ。
 麺を鷲掴みする。
 クレーンのように持ちあげる。
 指の間から、ソースまみれの麺が垂れ下がる。

「はぅ」

 先生は、気合と共に、麺を握った片手を、自らの股間に叩きつけた。
 手の甲に癇立った腱を走らせながら、股間に麺を捻りこむ。
 ちぎれた麺が、ぼたぼたと床に落ちる。

「あひぃ」

 先生は、背泳のスタートのように、真後ろに倒れた。
 足裏が天を指すと、サンダルが外れて床に落ちた。
 先生は、そのままの姿勢で、自らの股間にトドメを刺そうとしていた。
 手の平の描くオーバルは、たちまち内径を縮め、周回を速めている。

「イ、イク……」

 その声に、机に突っ伏してた国語の先生が反応した。
 ふらふらと歩んで、理科の先生の脇に立つ。
 理科の先生が、哀願するように見あげた。

「お、お願いします。
 わたし、イク……。
 イキますから……。
 顔に……。
 顔に、かけて。
 おしっこ、かけて。
 かけてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

 国語の先生が、理科の先生の顔を跨いだ。
 そのまま、しゃがみこむ。
 骨盤の尖る相臀が、理科の先生の顔を隠す。
 でも、位置を調節するためか……。
 その尻が、再び上がった。
 競馬の騎手のような姿勢だった。
 開いた相臀のあわいに、シャッターのような肛門が穿たれてる。
 ぱっくりと割れた性器も丸見え。
 理科の先生も、それを見上げてる。

「放尿……。
 放尿して」

 国語の先生のお尻に、翳のように力がよぎった。
 同時に、膣前庭に穿たれた尿道口が解放された。
 数珠を繋いだような雫がこぼれ……。
 たちまちそれは、一本の奔流と化した。
 理科の先生の顔面に打ちつける。
 理科の先生は、顔面で打たせ湯を受けるように、顔をうねらせた。
 湯気を上げる熱水が、理科の先生のレンズに噴きつけ、顔面のソースを洗い流す。
 鼻の穴の麺も流れた。


本作品のモデル「岩城あけみ」の緊縛画像作品はこちらからご購入可能です。

《説明》
杉浦則夫の作品からインスピレーションされ作られた文章作品で、長編連載小説のご投稿がありました。(投稿者 Mikiko様)
本作品は7/13まで連続掲載、以後毎週金曜日に公開される予定となっておりますので、どうぞお楽しみに。
前作を凌ぐ淫靡と過酷な百合緊縛!「川上ゆう」さん、「YUI」さん登場予定作品です。
時を越え、再び出会った美里とあけみ。現在に戻った美里は、さらなる花虐へと誘われていく…。


放課後の向うがわⅡ-3

 誰もいない教員室。
 自分の席に座る。
 しんと静まって、空気まで澄んでる。

 鍵は掛けられないわ。
 後から、ほかの先生が来るかも知れないものね。
 守衛室で、わたしに鍵を渡したことを聞いて来るだろうから……。
 教員室に鍵が掛かってたら、なに疑われるかわからない。

 もちろん、耳を澄ませて廊下の足音は聞いてる。
 でも、誰も来ない。
 じっと座ってると、だんだん我慢できなくなってくる。
 滲んでくるのがわかるのよ。
 わたしの陰唇が、縄瘤をヒルのように覆って……。
 消化液のような分泌液が、縄目を溶かすほどに濡らしてる。
 そう。
 スカートの下には、股縄を締めてるの。

 早く、その下半身を露出したい。
 でも、もう一度耳を澄ます。
 誰の気配もない。
 と言っても、スカートを完全に脱いじゃうのは、やっぱり怖い。
 遠い足音を聞き逃してたら、間に合わないかも知れないものね。
 だから、そういう日は、ニットのタイトスカートを穿いて来てる。
 これだと、たくし上げとけば、落ちないのよ。
 人の気配を感じたら、引き下ろせばいい。

 わたしは、ゆっくりと起ちあがる。
 その瞬間……。
 わたしの中で、無人だった教員室が一変する。
 先生たちで満ち溢れるの。
 平日の昼休みかしら。
 愛妻弁当を食べてる、新婚の日本史の先生。
 残業したくない一心で、採点に励んでる国語の先生。
 カップのパスタを食べながら、パソコンでネットショップを覗いてるのは、若い理科の先生。

 起ちあがったわたしは、その場でスカートをたくし上げる。
 股間を覗きこむと、思ったとおり。
 わたしのイヤらしい陰唇が、縄瘤をしゃぶってる。
 そのままの姿で、先生たちの間を歩き出す。
 でも、まだ誰も気づかない。
 真っ白い尻たぶまで晒してるのに。
 わたしは、日本史の先生の後ろで立ち止まる。
 先生は、愛妻弁当を、一口ずつ味合うように食べてる。

「美味しそうですね」
「はは。
 まだまだですよ。
 料理始めたばっかりなんで」
「でも、その卵焼きなんて、すごくお上手ですわ」
「今日は、奇跡的に上手く出来たみたいですね」

 椅子を回してわたしを振り返った先生は、その場で凝固する。
 箸に挾んだ卵焼きが、ポロリと落ちる。

「先生……。
 お食事中申し訳ありませんが……。
 この縄を、引っ張っていただけませんか?」
「え?」
「痒くて堪らないんです。
 ほら、ここを引いてください」
「どうしてボクが……」
「人に引いてもらわないと、収まらないかゆみなんです」

 わたしは先生の手を取り、股縄に導く。

「握って」

 先生の指が、腹部に渡る縄目を潜る。
 指の関節が、生き物のように肌を這う。

「引いて下さい」
「こ、こうですか?」
「ひぃっ」
「大丈夫ですか?」
「気持ちいいんです。
 痒いとこが。
 もっと引いて。
 そう、そう。
 あひっ。
 あひぃぃぃぃ」

 わたしは、堪らずしゃがみこむ。
 先生の指が縄目を外れるとき、縄瘤が思い切り陰核を潰し……。
 半分、イッちゃってる。
 気づいたら、先生の両脚にすがるようにして身を伏せてる。
 つまり、先生の股間が目の前。
 ジッパーが壊れそうなほど膨らんでる。

「お礼に……。
 先生の痒いところも、掻いてさしあげますわ」
「別に、痒いとこは……」
「ウソおっしゃい。
 ここが、こんなに腫れてるじゃないですか」
「あ。
 ダメです」

 わたしは、隠そうとした先生の手を跳ね除け、ジッパーを引き下ろす。

「止めてください!」

 黒いブリーフの前をかき分けたとたん……。
 太いソーセージが転げ出す。

「熱っつい。
 こんなに膨らませて。
 ちゃんとヤッてるんですか?
 奥様と」
「してます。
 今朝もしてきました」
「まぁ。
 ごちそうさま。
 それじゃ、わたしもいただいちゃいますね」

 わたしは、顔をぶつけるようにして、とんがり棒を咥える。
 クビを振り立てながら、先生を上目で見あげる。

「あひゃひゃ。
 そ、そんなにされたら、すぐ出ちゃいます」

 慌てて肉棒を吐き出す。

「まだ早いですわ。
 前戯のフェラで出されたら……。
 奥様、怒りません?」
「日々、努力してます」
「それじゃ、今日も努力して下さいね」

 わたしは、その場で起ちあがると同時に、先生のちんちんを引っ張りあげる。

「こちらにいらして」
「い、痛いです」

 子供の手を引くように、先生のちんちんを握ったまま……。
 わたしが向かったのは、国語の先生のところ。
 死語になりつつある“オールドミス”って言葉がピッタリの先生。
 わたしたちが近づいても気づかずに、一心に採点を続けてる。

「先生、ちょっとよろしいですか?」

 迷惑そうな仕草で振り向いた顔が、能面みたいに凍りつく。
 当然よね。
 目の前には、下半身剥き出しの音楽教師と……。
 ちんちん剥き出しの日本史の先生。
 しかも、そのちんちんは、わたしが握ってる。

「久しぶりにごらんになりました?
 これ。
 まさか……。
 初めてじゃありませんよね」

 国語の先生から、握ったままの赤ペンを取り上げ……。
 その手を、日本史の先生のちんちんに導く。
 触れたとたん……。
 指が跳ねあがる。

「熱いでしょ。
 生きてる証しですから。
 国語の先生なら、もちろんご存知ですよね。
 与謝野晶子の歌。

『柔肌の熱き血潮に触れもみで寂しからずや道を説く君』

 いかがです、先生?
 先生も、熱き血潮に触れてみませんか?」

 わたしは、国語教師の手を取って、起ちあがらせる。

「後ろ向いて。
 両肘を机に着いて下さい」

 国語教師の背中を押すと、素直に机に突っ伏した。
 タイトスカートを捲りあげる。
 黒いストッキングのお尻が剥き出る。
 返す手で、ショーツごと一気に引き下ろす。
 真っ白い痩せたお尻が、晒される。
 尻たぶの窪みが翳を孕み……。
 はかない命のように息づいてる。
 でも……。
 痩せた尻のあわいからは……。
 真っ赤に充血した性器が覗いてる。
 まさしく発露のような雫が、陰毛の先で珠を結んでる。

「先生、お若いですわ」

 わたしは、股間に指を伸ばす。
 触れたとたん、尻たぶが絞られた。

「まだまだ、これからですよ。
 ほら、こんなに……」
「あ、あぁぁ」
「今ここに、熱き血潮を突き入れてさしあげますからね」

 わたしは、日本史の先生を振り向く。
 ちんちんから手を離しても、もう逃げなかった。

「日本史の先生なら、ご存知でしょ。
 先生の『成り成りて成り余れる処』を……。
 このお尻の間に覗く『成り成りて成り合はざる処』に突っこむんです。
 ほら、ブリーフの間からなんか出してないで……。
 下、全部脱いじゃってください」

 もう、わたしが手伝うまでも無かった。
 日本史の先生は、カチャカチャと忙しなくバックルを外すと、ズボンを踏みつけて脱いだ。
 ブリーフを持ちあげるようにして、前開きからちんちんを抜き、そのまま脱ぎ下ろす。
 再び起ちあがった先生の股間で、ちんちんが大きく上下に振れた。
 顔が映るほど膨れ切った亀頭が、ネクタイに届いてる。
 ひょっとしたらこの先生……。
 毎日、家に帰ると、玄関先でこうやってるんじゃないか。
 そう思えるほど、手際のいい脱ぎっぷりだった。

 日本史の先生は、自らのちんちんを握った。
 上は、腕まくりしたワイシャツにネクタイ。
 でも下半身は、靴下だけ。
 脛毛の目立つ脚の付け根からは、ワイシャツの裾を分けて、ちんちんがそそり起ってる。
 まさしく、変態の姿よ。

 先生は、ちんちんの切っ先を、息づく尻たぶに定めた。
 腰を落として、にじり寄る。
 ワイシャツの後ろから、筋肉質の尻が覗いてる。
 国語の先生の白いお尻が、日本史の先生の後ろ姿に隠れる。

「あひぃ」

 国語の先生の上体が、奇声とともにうねり上がった。
 一気に突っこんだのね。
 わたしは慌てて、2人の真横に回る。
 もう、肉棒の挿出が始まってた。

「わひっ。
 わひいっ」
「せ、先生、締まります!
 締まります!」

 挿出に合わせて、国語の先生の尻たぶは、心臓の鼓動のように伸縮してる。
 細い太腿には、喜悦の腱が幾筋も走ってる。

「いかがですか?
 『熱き血潮』は」
「いぃっ。
 いぃっ」


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《説明》
杉浦則夫の作品からインスピレーションされ作られた文章作品で、長編連載小説のご投稿がありました。(投稿者 Mikiko様)
本作品は7/13まで連続掲載、以後毎週金曜日に公開される予定となっておりますので、どうぞお楽しみに。
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