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放課後のむこうがわ 14
「ほら。
キスしなさい」
ともみさんは、あけみちゃんの顔を、股間に押しつけた。
腰を揺すりあげながら位置を整える。
あけみちゃんの顔が、完全に股間に埋もれた。
ともみさんの頬に、アルカイックな微笑が浮かんだ。
慈愛にも、苛虐にも見える笑みだった。
微笑を零しながら、ともみさんは、腰を上下に動かし始めた。
「鼻と口、両方塞ぐのは無理みたいね」
ともみさんの片手が、あけみちゃんの顔の下に潜りこんだ。
あけみちゃんは、心持ち顎をもたげてた。
それでも、唇は性器に貼りついてるだろう。
ともみさんの前腕に、力が加わるのがわかった。
あけみちゃんの鼻を摘んでるに違いなかった。
「ほら。
起きないと、死んじゃうよ」
刹那、あけみちゃんの背中が躍りあがった。
下半身にも力が籠り、尻たぶが大きく窪んだ。
あけみちゃんの顔が、ばね仕掛けのように跳ねた。
「やっとお目覚め?」
あけみちゃんは、過呼吸のように喘いだ。
「ほら、行くよ。
あと階段、半分」
起ち上がったともみさんは、再びロープを引き絞った。
「あっ。
ひぃぃぃぃ」
あけみちゃんから悲鳴があがった。
敏感になってるクリに、ロープが食いこんだんだね。
ともみさんは、後ずさりながら、容赦なくロープを引いた。
「あ、あかかかか」
あけみちゃんは、懸命に歩みを進めようとしたけど……。
その懸命さが、よけいに股間を追い詰めるらしかった。
ようやく踊り場に身を持ちあげると、その場に潰れちゃった。
「休んじゃダメ。
這い這い」
あけみちゃんは両膝を折り、腰を掲げた。
四つん這いになろうとしたんだろうけど……。
両腕は背中に回ってるんだから、ムリってもの。
上体は床に突っ伏したまま、お尻だけが天を向いた。
「あら、いい格好ね。
アシスタントさん、後ろから見てやって」
言われるまま、あけみちゃんの真後ろについた。
高々と上がったお尻の割れ目に、ロープが喰いこんでた。
肛門を隠したロープは、陰唇の狭間に消えてた。
まさしく、消えてたの。
喰いこんだロープの上に、陰唇が乗りあげてるんだね。
まるで、陰唇がロープを呑みこんでるように見えた。
「ほら、あんよはじょうず」
ともみさんは後ずさりながら方向を変え、2階に続く階段を背にした。
「階段、もう半分あるのよ。
這ってたら日が暮れちゃう。
起ってちょうだい」
ともみさんはロープを手元に手繰ると、真上に引きあげた。
ロープがあけみちゃんの顔に掛かり、口から鼻までひしゃげた。
「可愛くない顔になってるよ。
ほら、立っちして」
あけみちゃんは膝を繰り出しながら、懸命に上体を持ち上げた。
「はい、あと半分、頑張りましょうね」
ともみさんは、後ろ向きに階段を上り始めた。
あけみちゃんも、懸命について上がろうとするんだけど……。
膝がガクガクしてて、足裏が階段を離れない。
「アシスタントさん。
下からお尻、押してやって」
一瞬ためらったけど……。
あけみちゃんのお尻に触れる誘惑には勝てなかった。
わたしの両手は大きく指を広げ、あけみちゃんのお尻に吸いついた。
思いがけず、冷たいお尻だった。
でもそのお尻は、わたしの手の中で生きてた。
あけみちゃんの脚に力が入ると、お尻の肉も大きく動くの。
柔らかい肉に、わたしの指が半分埋もれてた。
「あんよはじょうず」
ともみさんは歌うように囃しながら、容赦なくロープを引いた。
あけみちゃんは、太腿に腱の筋を走らせながら、懸命に段を上がる。
そのお尻を、支えながら押し上げると……。
柔らかい肉が左右に逃げて、尻たぶが開いた。
お尻の谷間を渡るロープが、剥き出しになった。
肛門の隠れるあたりは、わずかに色が変わってる。
わたしは、押し上げるふりをして、わざとお尻を開いた。
ロープを咥えた陰唇が、真上に覗いた。
陰唇の周りには、毛が無いの。
自分で処理してるのか、ともみさんが剃ってるのかわからないけど……。
恥丘にひとかたまり残ってるだけ。
肉厚な大陰唇だった。
赤みを帯びた膨らみは、アケビの実を並べたみたいだった。
「もう一息。
頑張れあけみ」
そう言いながらともみさんは、ロープを小刻みに引いた。
「あぁっ。
ダ、ダメぇぇぇぇぇ」
あけみちゃんの歩みが止まり、悲鳴が零れた。
わたしの手の平で、お尻の肉が激しく動いた。
ロープは、わずかに緩んでは張り詰め……。
容赦なく陰核を揉み潰してた。
「ほら、もう少し。
アシスタントさん、しっかり押して」
ロープを引き絞るともみさんに合わせ、お尻を突きあげる。
あけみちゃんは、最後の2段を小刻みに駆け上がると、そのまま2階の床に転がった。
横向きで海老みたいに身体を撓めながら、びくびくと痙攣してた。
歯を食いしばって虚空を睨み、折りたたんだ両膝を擦り合わせてる。
ともみさんが、止めを刺すようにロープを引いた。
「あぶ」
あけみちゃんの瞳は、一瞬にして上目蓋に隠れた。
「あーぁ。
またイッちゃった。
ほんっとに、憎たらしいくらい、気持よさそうにイクよね」
床に転げたあけみちゃんの頭が、ぐらぐらと揺れてた。
口を零れた涎が、床板を汚してる。
「ちょっと、アシスタントさん。
あなたもタイヘンなことになってるわよ」
言われるまでもなかった。
内腿が冷たかった。
エッチな液が、膝まで伝い降りてた。
「あなたもイキたい?」
視界が、上下にぶれた。
我知らずうなずいてたの。
「そうねー。
アシスタントには、報酬を払わないといけないわよね。
じゃぁ……。
特別サービスを付けましょう。
立ちオナ権。
わたしのツルツルまんこを見ながら……。
ここで立ちオナする権利。
いいでしょ?」
そう言うとともみさんは、スカートをたくし上げた。
人形のような下腹部が、宙に曝された。
それだけでもう、背中の産毛が怖気立った。
肛門を締めてないと、うんこが漏れそうだった。
ともみさんは、バレリーナのように片脚を高く上げた。
一直線に伸び上がった膝が曲がると、階段柱に足裏が着地した。
「ほら、見える?
まんこ。
わたしのって、下向いてるからね。
じゃ、大サービス。
開いてあげる」
ともみさんの両手の甲が、股間で揃った。
三つ指を着くように並んだ指先が、左右に開く。
狭間に、肉色の花が咲いた。
第十五話へ続く
文章 Mikiko
写真 杉浦則夫
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