食虫花 ~美少女・内山遙~10

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第十話【無間地獄】

週明け。遙は学校を休んだ。
風邪を引いたようなので休ませる、と朝一番に母親から電話があった。これは林田にとっては朗報だ。
口止め用に彼女の痴態を撮ってはいた。しかし遙は、これまでの女生徒らとは違うのだ。親なり、友人なり、学校関係者、あるいは警察が乗り込んでくるのではないかと、眠れぬ夜が二晩続いていた。興奮から醒めてみれば、現実はそういうものだ。なかなか計画通りに、うまくは物事が進まないと覚悟していた。だが、どうやら土曜日の出来事は誰にも話せていないらしい。

(それはそうだろう…)
あれだけの辱めを受ければ。小心者が、今度はそう安心する。
そして、誰にも言えない恥ずかしい秘密を握る、優位な立場を得たと気を大きくした。ここからは、いつも通りに進めて行けば良い。

ただ、遥の心中は過去の犠牲者らとは少し異なっていた。少女達は、どうしよう、どうしようと、ただオロオロするばかりで、その場から逃げようともしない。危機に際し小動物が取る行動に似ている。林田もそれをリサーチした上で毒牙に掛けて来た。
この時の遙は、自身の置かれた状況を、比較的冷静に捉えている。その上で、自分の事よりも愛すべき周囲の人々に、心配を掛けたく無い、悲しませたく無い、一心だった。彼女なら、いくらでも外部に助けを求め、その場から逃げられそうなものだ。だが、そうは成っていない。自力でこの災厄をどうにか克服できまいか、考えを巡らせている。
思春期独特の犠牲的ヒロイズムだろう。同時にそれは、やがて開花する被虐性を予感させた。

3日続けて遥が休んだところで、心配を装い電話を掛ける。最初母親が出たが、対応に変化は無い。上手く言って本人に代わらせた。
「早く治して学校に出てこないと、いろいろと大変な事になるからね」
“大変な事”それがどういう意味か、彼女には伝わったはずである。

次の日、彼女は登校して来た。
周囲は、顔色が優れないのを病み上がりのせいと思ったが、担任教師だけは本当の理由を知っている。さっそく放課後、あの空き教室へ呼び出し、従わなければ写真をネット上にばら撒くぞ、と念を押した。
「彼氏に見られたくないだろ?」
もちろん、本当にそんな事をすれば、林田自身もただでは済まぬ。こけおどしであったが、この教え子にはそれで充分だ。瞬時に表情がこわばった。他の生徒よりしっかりは見えても、所詮少女である。
その後、少し麻縄で遊んだが、遙は素直に従った。

それから毎週土曜日午後は、空き教室が調教部屋と化す。
周囲に怪しまれないように、バレー部の練習には一旦顔を出させる。適当な理由を作り、午後の練習を抜けさせては数時間、体操着姿の教え子を堪能した。制服姿も悪くは無かったが、着替えさせる時間も惜しまれたのだ。どうせ最後は脱がすのだから。
処女膜は残してある。毎回、丹念に膜を拡げながら、ネチネチと辱めの言葉を聞かせた。心の貞操は奪っていたが、肉体は以前のまま、繰り返し処女破りの瞬間を楽しんだ。遙にとっては無間地獄に思われただろう。林田は、そのアンバランスに苦しむ、少女の心の内を想像し、益々悦に入るのだった。

やがて、処女膜がすっかり緩くなり、その楽しみがなくなると、男の興味はアナル向かった。恥辱の浣腸プレイの後、彼は膣のそれと同様に、充分に肛門をほぐしながら、ますます彼女を貶める言葉を叩き付ける。それは以前よりも、さらに辛らつで下劣なものだった。

第十一話へ続く

文章 やみげん
写真 杉浦則夫
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放課後のむこうがわ 4

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放課後のむこうがわ 4

 学校の帰りだった。
 おしっこがしたくなって、公園のトイレに寄ったの。
 そこにいたのよ。
 変質者が。
 今思い返すと、笑っちゃいそうなほど典型的スタイルね。
 灰色のレインコート着ててさ。
 裾の下から、毛脛が出てた。
 で、トイレの入口で、そいつと鉢合わせしたわけ。
 入口前には、コンクリートの衝立があって……。
 公園からは死角になってるの。
 で、その変質者、わたしを見るなり、コートの前を広げたの。
 蝙蝠みたいだった。
 わたしは、声も出ずに立ちすくんでた。
 でも目線は、そいつの股間に釘付けね。
 そのころはもう、父親とはお風呂に入ってなかったけど……。
 父のあそこのことは、もちろん覚えてた。
 でも、それとは、ぜんぜん形が違うのよ。
 早い話、勃ってたわけ。
 天狗の鼻みたいだった。

『お嬢ちゃん……。
 触ってみる?』

 そう言われて、初めてわれに返った。
 もちろん、後ずさって逃げようとした。

『逃げないで!
 何もしないから。
 見てるだけでいい。
 そこで、そのままで」

 男の目は、子供のわたしに縋るようだった。
 オトナの人に、そんな目で訴えられたこと無いからさ。
 なんか、立ちすくんじゃった。

『いい子だ。
 いい子のご褒美に、これから不思議なものを見せてあげるよ。
 おじさんのちんちんの先からは、お乳が出るんだ』

 そう言って男は、ちんぽ扱き始めたの。

『あぅっ。
 で、出る。
 もう出る。
 出るから……。
 嬢ちゃん、もっと近くで見て。
 ちんちんから、お乳の出るとこ。
 先っぽ見て。
 顔近づけて』

 そう言って男は、にじり寄ってきた。
 逃げようと思ったけど、足が動かなかった。
 怖くて固まっちゃったってのもあるけど……。
 見たかったんだろうね。
 その不思議な魔法を。
 わたしが逃げないとわかると、男はわたしの目の前まで近づいた。

『先っぽの穴を見て』

 怒張した先端には、黒ぐろと穴が穿たれてた。
 まん丸じゃないんだよ。
 なんか、鈴に空いてる穴みたいだった。

『出る!』

 男の裏返った声と同時に、鬼頭が張り詰めた。
 一瞬、わたしの顔が映ったかと思った。
 途端、真っ白い液が、鈴穴から噴きだした。
 早い話、精液よね。
 もろに顔にかかった。
 もちろん逃げようとしたけど、男に肩を掴まれてた。
 男の指が、肩を握りしめるたびに、先端から精液が噴きあげた。
 鼻の穴にも入ってさ、凄い匂いがするのよ。
 でも、不思議なことに……。
 樹木を思わせるような、植物的な匂いなの。
 絵本で読んだ樹の精を思い出したわ。
 この人は、森から来た樹の精なんだろうか、なんてね。

 男は、わたしが声もあげないことをいいことに……。
 尻たぶを絞りあげながら、最後の一滴まで扱き出した。
 握りしめた拳の中で、ペニスがみるみる萎んだ。
 なんか、花が萎れるみたいだった。

『ありがとう……。
 お嬢ちゃん、ありがとう。
 こんな気持ちのいい射精は、生まれて初めてだった。
 一生分のズリネタももらった。
 ほんとにありがとう』

 おとなの人から、こんなお礼を言われたのは、もちろん初めてのこと。
 男の手が肩を離れたけど、もう逃げる気はなくなってた。

『顔、拭いてあげよう』

 男は、コートのポケットからハンカチを出した。
 皺のない、綺麗なハンカチだった。
 男はハンカチで、丁寧にわたしの顔を拭ってくれた。
 ほんとに優しい手つきだったんだよ。
 薄い陶器を扱うみたいな。

『よし、綺麗になった。
 お嬢ちゃんはね、きっと幸せになる。
 こんな優しい子には、幸せになる資格があるんだ。
 おじちゃんが、幸せになる魔法を掛けてあげる。
 おじちゃんのお乳を、ちょっとだけ耳たぶにつけるんだ。
 じっとして……。
 柔らかい髪だね。
 ほら、着いた。
 これで魔法が掛かった。
 さ、もう行っていいよ。
 でも、今日のことは、誰にも言っちゃダメだよ。
 魔法が解けちゃうからね』

 男に背中を押され、トイレの衝立を出た。
 出た途端、足が走り出してた。
 走りだしてから、おしっこしてないことに気づいたけど……。
 もう引っこんじゃってた。

 ふふ。
 この話は、これでおしまい。
 改めて思い返すと、やっぱり怖くなって……。
 二度とあの公園には行かなかった。
 子供のころはさ……。
 あの男の人はいい人で、ひょっとしたら樹の精だったかも、なんて思ってたけど……。
 大きくなるに従って、さすがにわかってきた。
 あの男が、ただの変質者だったってこと。
 でもね。
 不思議と嫌悪感がないんだ。
 それは、たぶん……。
 自分の中にも、同じ変質者が棲んでるからだって……。
 最近、気づいたのよ。
 男に生まれてたら、あの変質者みたいになってたかもね。
 そう。
 それほど、快感なのよ。
 人に性器を見せるのは」

 そう言ってともみさんは、腰を突き出した。
 両手は、前に回ってる。
 ブラウスの両肘が、外に張り出してた。
 間違いなくその指先は、おまんこを開いてる……。
 想像しただけで、お腹が痛くなっちゃった。
 きゅーんと絞られるような感じ。

「どう?
 見える?」

 あけみちゃんの大きな目は、まっすぐにそこを見ていた。
 視線が流星みたいな矢になって、ともみさんの股間に降り注いでる感じだった。

「中まで見える?」
「よく見えない」
「ふふ。
 わたしの、ちっちゃいからね。
 下向いてるし。
 それじゃ、特別大サービスしちゃおうかな」

 ともみさんは、いったんスカートを下ろすと、肩越しに振り返った。
 慌てて引っこもうとしたけど、ともみさんの目は、わたしじゃなくて下の床を見てた。

「そんなに汚くないよね?
 それじゃ、思い切って」

第五話へ続く

文章 Mikiko
写真 杉浦則夫
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食虫花 ~美少女・内山遙~9

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第九話【侵食】

遙は懸命に、初めての異物感と戦っている。汚らわしい中年教師の指の侵入を拒もうと、股間に力を込めるのだが、無駄な抵抗であった。膣の内側を、クイクイと刺激されるたび、下腹部から脳髄に掛けて、鈍く電流が走る。未体験の刺激に、「あぁっ」と思わず声が出てしまう。林田は、その反応に満足しニタリと笑うと、さらに指と舌で遙の秘奥を弄り続けた。彼女はこれが悪夢であってくれる事を願い、早く覚める事を祈るのだった。両親や恋人、そして友達の顔が過ぎる。(助けて、助けて!)と何度も心の中で繰り返した。

内実はそうであっても、固く目を閉じ恥辱に耐える姿は、これまでのどの教え子よりも気丈に見える。だが、それもまた変態教師を欲情させた。
ここに赴任して以来、自分を悪とし、糾弾して来た遙を、出来るだけ惨めに辱めてやろう。わざと大げさに舌なめずりをし、ジュルジュルゥゥと遙に聞こえるように音を鳴らしながら、指を咥え濡らすと、少女の深部へ塗りたくるのだった。

ふぅーっと、意識が遠のく瞬間があった。
幾度目か。遙は、不潔極まりない中年男の唾液の中に、目に見えぬ微細な蛆虫の如き生き物を幻視する。何千何万もの無数の蟲が、膣の中を這い回り、彼女の中の神聖な場所を侵食していく。
「いやぁぁぁぁ!」
か細い悲鳴が、糸を引くように長く発せられた。
気が付くと、その蟲が巨大化し目の前にある。林田は、ズボンを脱ぎ、己の肉棒を遙の目の前に晒していた。風呂上りに見せた、父親のソレすら良くは覚えていない。だが、威きり立ちドクドクドクと脈打つ怒張が、何を意味するかは、初めての彼女にも理解できた。

「お願いです…先生、もう…ゆ、許してください…入れるのだけは…」
「今頃、頭を下げても遅いんだよ!」
安心しろ、処女膜は残してやるからな。彼氏には内緒にしておけば良い。
哀願する教え子の縄を一旦解き、椅子から降ろす。その身を、カビ臭い体育マットに放り投げた。そして体操着を毟り取ると、再び後ろ手に縛って抵抗を奪う。

全裸に剥かれた艶麗な体。林田は満足げに、美肌の感触を確かめながら、じっくりと愛撫した。乳首が勃っている。なんだ、感じてるじゃないか。こうやって縛られて犯されるのが良いのか。そう言ってからかってやった。少女は、死にたくなるほどの下賎な嘲笑から逃れようと、モソモソと体をくねらせる。男はその姿にますます興奮した。
彼女の股間を弄る。すでに、処女を疑うほどに濡れており、男を誘っていた。
「入れるぞ!」
膣は、やはり少し硬かったが、ズップリと標準サイズのオトコを飲み込んでいく。
「やだ、やだ、やだ…うぅ…やだぁ…うぅぅ」
少女は、しくしくと泣き始めたが、丹念に処女開発を行った御蔭で、流血や痛がる事はなかった。

途中、遙は「くっ、ぬぅぅぅ」と声を発し、一瞬、全身を硬直させた後、白目を剥きながらビクリ、ビクリと数度、痙攣した。
驚くべきことに、彼女は処女喪失と同時に初めてのアクメに酔っていたのだった。なんという淫らな身体。

「どうだ、遙、気持ち良かっただろ?え?」
林田は凌辱したばかりの教え子を下の名前で呼んだ。
今日はこのくらいにして置いてやる。だが、終わったと思うなよ。これからじっくり調教して、立派なM女に育ててやるよ。お前には素質がある。教え込まなきゃならない事が、まだまだあるのだ。
「そのうち、こっちの味も教えてやるからな」
不意にアナルに指を突っ込まれ、慌てて菊座をすぼめる。喉奥で、「ンンクッ」と上げた微かな声は、音にならなかった。今の遙には、その程度の反応をすることしか出来ない。緊縛されていなければ、肉体の形を留めていられないほど、脱力していた。

林田は容赦なく、彼女の、そのだらしない姿も携帯電話で撮影した。もちろん口封じ目的である。この教え子は絶頂を知ったのだ。ならば数日の時間を掛け、ハメ殺しにして色呆けさせるのが何より安心できるのだが、それは適わぬ事だろう。学校は、監禁調教には不向きな場所であった。

練習を終えたバレーボール部員達が、この階へと戻って来るのは、それから間もなくの事である。

第十話へ続く

文章 やみげん
写真 杉浦則夫
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桃井早苗×緊縛桟敷

桃井早苗「杉浦則夫緊縛桟敷」にて掲載開始。

最近の緊縛桟敷の掲載女性は緊縛に関心をもつ人が多い、それぞれに個性があり彼女たちは面白く話してくれる。

先日のキネマ館で撮影したの舞野マヤさん(未発売10月下旬発売予定)の吊りのシーンでは、吊りの最中に乳首を刺激されたのがきっかけで絶頂感にたっする見事なシーンの撮影をすることが出来ました。
ある女性は股縄をされ放置されてまたの縄の感触を楽しむ、
ある者は衆人の前に晒されたおのれの猥褻な姿態を恥じて興奮する。
桃井早苗は昭和時代にみられた女、縄を胸に一巻きされただけでそれに感じ体のバランスをくずしてしまう、
早乙女宏美が云うには縄拘束にも前戲、さいちゅう、後戲があるというが、
早苗の場合は最初からトップギアに入り、緊縛師の前に佇んだ時に彼女はすでに縄に犯され脳裏は空白な女になっていたことであろう。

こんな女の縛られた姿の全身と細部、指と足指をみていただきたい、まるで浮世絵に描かれた女たちの悦びを極めた足指の形を作っている。
瞳は視力を失い空白と闇をみつめるようだ。
全身を縄にあずけ拘束の痛みを快楽で溶かす女、愛を求め愛に殉じる少女、よく見てご覧もうこ斑が残っている。

早苗は今ヨーロッパで長田氏が行う緊縛指導に同行している、かの地の人々に早苗の縄拘束された情感が理解され共感をえることができたかを、10月なかばには帰国の予定と聞くからその様子をうかがってみよう。

桃井早苗「杉浦則夫緊縛桟敷」にて掲載開始。

放課後のむこうがわ 3

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放課後のむこうがわ 3

「ふふ。
 待ちきれないって顔ね。
 それじゃ……。
 わたしの質問に、ちゃーんと正直に答えたら……。
 ご褒美をあげるわ。
 いい?」

 あけみちゃんの頚が、上下に振れた。
 肩先を包む髪が、大きく戦いだ。

「それでは、第一問。
 夕べは……。
 わたしのことを思いながら……。
 オナニーしましたか?」
「……」
「しましたか?」
「……、はい」
「声が小さい!」
「しました」
「何を?」
「……、オナニー」
「ちゃんと続けて言って。
 小学生じゃないんだから」
「オナニー、しました」
「よろしい。
 それでは、第二問。
 どこでしましたか?」
「お部屋のベッドで」
「ふーん。
 いまいち、つまんないわね。
 ま、一番集中できるとこではあるけど。
 それじゃ、第三問。
 どうやってしましたか?」
「指で……、しました」
「指で、どうしましたか?」
「触りました」
「どこを?」
「あそこです」
「あそこじゃわかりません」
「クリ……、ちゃん」
「あんなヤらしいとこに、ちゃんづけしてどうすんの。
 あれはね、陰核っていうの。
 ほら、もう一回言って。
 どこを触りましたか?」
「……陰核」
「そのときは、裸でしたか?」
「パジャマの上は、着てました」
「ということは、下は?」
「裸です」
「パンティも?」
「脱いでました」
「どんな格好でしましたか?」
「ベッドに正座して……」
「ふふ。
 こないだ言ってた格好ね。
 正座したまま、上体だけ前に倒して……。
 顔を布団に埋めるっていう?」
「はい」
「どうして、そんな格好でするようになったの?」
「声が……」
「あ、そうか。
 部屋の外に聞こえるほどの……。
 はしたなーい声が出ちゃうわけね。
 それで、顔を布団に埋めて堪えてる。
 それでも漏れちゃうでしょ?」
「お布団、口いっぱいに頬張って……」
「ありゃりゃ。
 終わった後は、布団ぐちょぐちょ?」
「はい」
「あー、ヤらしい子。
 それでは、そんなヤらしいちゃんに、質問を続けます。
 その格好で、どうやっていじるんですか?」
「手を、身体の下から伸ばして」
「股ぐらをいじくるわけね」
「はい」
「お尻丸出しで?」
「はい」
「ほんとは、その格好……。
 誰かに見られたいんじゃないの?
 お尻の穴まで晒してる姿を」
「み、見られたいです」
「誰に?」
「ともみさん」
「よろしい。
 じっくり見てあげるね。
 でも、その前に……。
 わたしのを先に見てもらおうかな。
 すっかり気分出ちゃった」

 そう言ってともみさんは、タータンチェックのスカートをたくし上げた。
 純白のショーツにくるまれた、丸々としたお尻が見えた。
 何かスポーツでもやっているのか、筋肉みたいなお尻だった。
 両手が、布地を捲り下ろした。
 お尻の割れ目が、一瞬だけ見えた。
 でも、スカートの裾が落ちて、すぐにお尻は隠れた。
 ともみさんは上体を折ると、片足ずつ上げて、足首からショーツを抜いた。
 再び直立したともみさんは、小さく丸まったショーツを、指先でぶら下げた。
 あけみちゃんの目の高さまで上げたショーツを、風鈴みたいに振った。

「ほしい?」
「ちょうだい!」
「だめー。
 この前みたいに、口の中に押しこまれたら……。
 穿いて帰れなくなっちゃうもん。
 グチョグチョで。
 今日は、匂いだけね」

 ともみさんが、腕を真っ直ぐに伸ばした。
 あけみちゃんは懸命に顔を突き出し、布地の匂いを嗅ごうとしてた。

「はいおしまい」
「あぁっ」

 ともみさんは、床に置いた鞄の上にショーツを落とした。
 鞄に、白い花が咲いたみたいだった。

「今日は、おあずけ責めにしてあげようか?
 ふふ。
 切なそうな顔して……。
 可愛い。
 それじゃ……。
 もっと切なくなってもらいましょう」

 ともみさんは足幅を開くと、スカートの裾を持ち上げた。
 胸前に、扇のように広げてる。
 後ろからだと、お尻も隠れてるけど……。
 前から見たら、下半身全開よね。
 あけみちゃんの目は、扇の要に釘付けだった。

「どう?」
「……、綺麗」
「また剃られちゃったのよ。
 変態先生に」
「いや!」
「何が?」
「ほかの人のことは、言わないで」
「ふふ。
 可愛い子。
 ほんと、苛めたくなっちゃう。
 実は、わたしさ。
 ほんとにツルツルだった子供のころ……。
 男の人に、こんなふうに見せられたことがあるんだ。

第四話へ続く

文章 Mikiko
写真 杉浦則夫
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