僕は物心が付く前から車がとても好きで、帰宅すると一人で自家用車に乗り込みハンドルを握って運転手気分を楽しんだり、トランクの中を漁って遊んでいました。
いつも通り遊んでトランクの中を漁っていると、ある雑誌を手にしてしまったのです。
表紙を捲ると、女性が全裸になって麻縄で縛られていたり、尻が真っ赤に腫れ上がっていたりと、数々の衝撃的な写真を見た僕は心臓が高鳴り、父が車に乗って来ないか気にながらも見入っていました。
何故か“縄で縛られている女性は美しい”と感じました。いや、辛そうな事をしているのに喜んでいる様に見えたのです。
今でも覚えているページがあります。
後ろ手に縄で縛られた女性が布団に横たわっている側で赤子がスヤスヤと眠っている写真のページに衝撃が最高潮に達しました。
小学4年生の少年には刺激が強くて、いつまでも脳裏から離れなかったのは言うまでもありません。
あの時に感じた衝撃が忘れられず、今でも追っているのだと思うのです。
縄を纏う事によって更に美しくなる女性を求めて。