忘れられないモデル、SUMIREさん

私が、生涯忘れられないモデルさんのひとり、SUMIREさんをはじめて見たのは、平成17年9月のHPの撮り下ろしで、Na:na女王様に責められる、相手役のM女性としてでした。
ロングヘアーながら、きりっとした顔立ちと色っぽい唇がまず印象的。
そして私好みの、縄との相性ぴったりの見事なバスト。
このときの、見事なM女性ぶりを捉えた写真の数々に、私は瞬時に魅了されてしまいました。

2回目は18年4月の撮り下ろしで、このときは「肉塊歪美」「悶絶縄美」という言葉がまさにぴったり。
縄が掛けられると自由自在に変化する、妖しく艶かしいその姿。
苦悶の表情、快楽におぼれる様、どのように縛られていても見ごたえ十分、豊かで変化に富んだ表情。
緊縛モデルとしての肉体の魅力を、余すことなく表現し尽くしてくれたSUMIREさんに、さらに魅了されてしまいました。
緊縛写真とはまさにこれ。
個人的には、緊縛写真史に残したい名ポーズ、名カット続出。
この撮り下ろしこそは、いくら褒めても褒めたりない、幾千回もの鑑賞に堪えうる、先生としてもまさに傑作撮り下ろし作品の一つではないかと思っています。
パソコンの右側に飲み物と茶菓子、4年前なので、それまで必ずあった、左側のてぃっしゅの箱はもうなくなっていたと記憶しますが、スライドショーで朝に晩にと、本当に飽きることなく鑑賞させていただきました。

3回目の、19年9月の撮り下ろしには、和服緊縛で登場。
それまで気がつかなかった女性らしい、優しさ、可愛らしさに、やっぱり美人とあらためて惚れ直す。
SUMIREさんは、何を着て、どんなふうに縛られ、責められても、絵になるモデルさんであることを再認識。
おなかあたりに多少脂肪がつき始めていたようですが、ここまで惚れるとあばたもえくぼ、私は全く気になりませんでしたが。

4回目、21年1月撮り下ろし、油断してたのか、あきらかにポッチャリは進行してました。
しかしこのときは、今でも私の心を捉えて離さない、まことに印象的な表情を連発してくれたことが、何よりも嬉しかったです。
そして、それと同様に印象的だった、眼による感情表現の巧みさ。
見つめていると吸い込まれそうな、自身の心を投影しているかのような、深い悲しみと密やかな喜びに、ゾクゾクせずにはいられませんでした。

本当にSUMIREさんには惚れ込みました。
1回目以降、事あるごとに、SUMIREさんでまた撮り下ろしをとの、繰り返しのメールリクエスト、担当の方にはさぞかし迷惑だったことでしょう。
他にもSUMIREさんの写真を求めて、SM誌のバックナンバーを漁ったり、DVDを購入したり、ネットで情報を求めたり。
SUMIREさんの素晴らしさを、さらに広く知ってもらうべく、SUMIREさん出演の映画やVシネマのHPに投稿したことも多数。
それらもおそらく、本人の目には届くことはなかったと思います、完全な片想い。
しかし、リアルなプレーから離れて四半世紀の隠居の身に、この片想いが与えてくれた、実に新鮮な、アイドルを追っかける少年のような、久々の心ときめくドキドキ感が、大きな活力をもたらしてくれたのは間違いのない事実。
さらには私の頭そして心の中では、SUMIREさんは、私の久々のパートナーとして、縛られ、責められ、あんなことやそんなことまでされ、本当に良く尽くしてくれました。
文句を言えるのはスミレさんと杉浦先生のみ、写真から広がる、自由な想像のSM世界にも浸らせてくれました。
しばらく前、風の噂で、すでにモデルさんを引退されたとの話を聞き及び、私の長い片想いはそっと終わりを告げたのでした。

杉浦則夫緊縛桟敷 より原稿掲載