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「アシスタントさん。
あなたの格好も、かなりイケてるわよ。
下半身丸出しで、カメラ構えてるとこ。
タンポンのヒモ、ぶら下げてさ。
あなたの後ろにも、カメラマンが欲しいわね」
背中に視線を感じた。
もちろん、誰もいるわけないんだけど。
レーザーみたいな視線が、裸のお尻を灼き上げるのを感じた。
わたしは、思わず尻たぶを絞った。
「ちょっと。
なに、お尻ひくひくさせてるの。
ヤラしい子ね。
ほんとに、筋金入りの変態だわ。
しっかりカメラ構えてちょうだいよ。
お尻ひくひくさせたら、ブレちゃうんだから」
わたしは懸命にカメラを支え、シャッターを切った。
「さぁ、あけみ。
上るのよ。
これがあなたの、お姫さま階段」
ともみちゃんは起ちあがると、手に持ったロープを吊りあげた。
「あぁぁぁ」
悲鳴を噴き零しながら、あけみちゃんのお尻が持ち上がった。
太腿までがくがくと震わせながら、両膝が伸び……。
踵が浮き上がった。
「ほら、ちゃんと歩んで」
ともみさんは、後ろ向きのまま、階段を登り始めた。
あけみちゃんのお尻の割れ目には、ロープが深々と喰いこんだ。
お尻の肉に隠れて、ロープが見えないほどだった。
おそらく前の方は、もっと喰いこんでたはず。
おまんこがひしゃげるくらいにね。
「はい!
あんよはじょうず」
尻たぶを震わせながら、あけみちゃんが階段を登り始めた。
太腿が摺り合うほどの内股で、懸命に上体を支えてる。
上は、紺の制服を着たまま。
膝から下は、紺のストッキング。
上下の紺に挟まれた下半身だけが、剥き出しの肌色。
そこだけ、別の生き物のように見えた。
「あけみ。
こっち見ちゃダメだって。
カメラは下にあるのよ。
顔をカメラに見せて」
顔を横に倒したはずみに、あけみちゃんがバランスを崩した。
膝が落ちた。
長い髪の先が、階段を掃く。
「気をつけてよ。
両手縛ってあるんだから、落ちたらタダじゃ済まないからね」
あけみちゃんは、膝を震わせながら起ちあがった。
顔を横に倒し、斜め後ろを見ながら、懸命に階段を上ってく。
「ほら、カメラ!」
ともみさんの叱責に、慌ててカメラを構え直した。
シャッターを切りながら、わたしも階段を上っていく。
あけみちゃんの内腿が、窓からの光を返してた。
濡れてるのよ。
ナメクジが這ったような筋が、膝下のストッキングまでネラネラと続いてた。
「ほら、もう一息」
ともみさんは、踊り場まで上がってた。
大きな窓のある踊り場だった。
細い窓桟で区切られたガラスが、天井近くまで聳えてる。
踊り場の縁に立つともみさんは、窓からの光を背中に浴びてた。
逆光のシルエットは、まるで黒い陽炎みたいに見えた。
輪郭線が、ハレーションを起こしたみたいに揺れてるの。
「どうしたの?」
あけみちゃんの足が、止まってた。
背中が大きく波打ってる。
「もう少しじゃない。
顔、こっち向けていいから」
あけみちゃんが、ともみさんを振り仰いだ。
「おいで」
ロープを握ったともみさんの手が、スカートの裾を掴んだ。
上体を煽らせると同時に、両手を大きく開いた。
スカートが、扇のように広がった。
そこには、無毛の股間が開いてるはず……。
でも、真っ暗なシルエットの中は、何も見えない。
まるで、黒い鳥が羽を拡げたみたいだった。
シルエットの暗がりには、無数の星が瞬いてるようにさえ見えた。
あけみちゃんは、その暗がりを目指して上ってく。
片膝が階段に落ちた。
ふくら脛が震えてる。
踏ん張った靴裏が、段の縁を滑った。
「あっ」
あけみちゃんは、大きくバランスを崩した。
ともみさんは、とっさにロープを引っ張った。
もちろん、あけみちゃんが転がり落ちないようにだろうけど……。
でもそれは、股間のロープを激しく引き絞ることになった。
下から見上げるお尻に、ロープは見えなかった。
割れ目に深く食いこんで、お尻の膨らみに埋もれちゃったんだね。
もちろん、前は、もっと強く絞られてたはず。
陰唇を2つに割り裂いたロープは……。
おそらく、陰核を潰してた。
「か。
あかかか」
あけみちゃんは階段に突っ伏して、激しくお尻を痙攣させた。
躍動する尻たぶに、陽の光が踊ってた。
「失敗失敗。
もっと焦らしてやろうと思ってたのに……。
うっかり、イカせちゃったよ。
でも……。
ほんとヤラしい顔してる。
アシスタントさん。
ちょっと来てごらん」
ともみさんに促され、わたしは階段を駆けあがった。
あけみちゃんの横顔を覗きこむ。
頬を階段に摺りつけながら、まだ顔はびくびくと動いてた。
でも……。
見開いた目蓋の中に、瞳は無かった。
真っ白い眼球が、虚空を見つめてる。
アヒルみたいに開いた口からは、泡が噴き零れてた。
「気持よさそうでしょ?
ほんとに気持よさそうにイクのよ、この子。
憎らしいくらい」
あけみちゃんの全身から、ようやく痙攣が収まった。
口元を噴き零れた泡が、階段の縁から垂れてた。
「こら、あけみ。
起きなさい」
ともみさんがロープを引いても、あけみちゃんに反応は無かった。
背中に回った両手が、ロープに引かれて動くだけ。
「完全に向こうの世界ね。
引き戻してやる」
ともみさんはロープを投げ出すと、再びスカートの裾を持ち上げた。
裾をまとめて、胸前にたくし上げる。
無毛の下腹部を隠すものは、何も無かった。
血管が透けそうなほど、真っ白なお腹だった。
なだらかな腹部の裾野は、恥丘でわずかに隆起してた。
性器は下を向いてて、ほとんど見えない。
キスを求める唇みたいに開いた襞が、微かに覗いてた。
「素直に起きない子には……。
お仕置きしなくちゃね」
ともみさんはスカートをたくし上げたまま、階段に腰を下ろした。
腰を進めながら、あけみちゃんの髪を握り、頭を持ち上げる。
そのまま、あけみちゃんの顔が横たわってた段に、お尻を割りこませた。
第十四話へ続く
文章 Mikiko
写真 杉浦則夫
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