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紫苑×緊縛桟敷 クビレに食い込む縄
紫苑杉浦則夫緊縛桟敷にて掲載開始。
撮影後期(杉浦):
紫苑(しおん)と読みます。秋に咲く菊に似た花の名とあります。スレンダーな抜群のプロポーションと美貌のモデルさんでした、細いウエストに縄がキューと締まると痛々しくちぎれそうで、だが感じ入ります。ウエストのくびれフェチとはちがいますが、細いウエストを好むフェチの方には好評かと思う。
紫苑の紹介者(女性)の話では、たいした縛はしていないが、5年程の緊縛パートナーであると話してくれるー紹介者もこの撮影に同行しているーそれほどの経験があれば吊りの序章から始めて美脚の片足太もも吊りはぜひ見てみたいと進行する、だが紫苑には予想もつかない展開らしく吊り責めが変わるたびに、上気した顔に大きく見開いた目をうるませて、まるで罠にはまった動物が助けを求めるせっぱつまった哀しげな顔に変る、それは美貌から素にかえった一瞬の美だ。美貌よりも美しい美、それを私もワンカットだけを納めることができた。
そして細いウエストに残る紅い縄のあざ、それは紫苑にとって辛いあとだろうか、悦びの記憶とするのだろうか。後日の桟敷への投稿が楽しみだ。
紫苑杉浦則夫緊縛桟敷にて掲載開始。
放課後の向うがわⅡ-14
先生は、長い旅から帰ったように、ほっと息を継いだ。
「理事長。
いかがでした?
面白い話だったでしょ?」
「お願い……。
もう、下ろして……」
「乗りの悪い人ね。
長話したら、ノド乾いちゃった。
理事長。
プールのお水、ちょっといただきますわね」
あけみ先生は、水槽を抱えこむように、その場にしゃがみこんだ。
折り畳まれた両脚は、水槽を挟んで大きく開いてる。
相臀の尖りが床を指し、Wの文字を象ってる。
その中央を、区画線のように縄が渡ってた。
先生は、両手を水槽の縁にかけ、顔を水面まで突っ伏した。
水を飲んでるらしい。
お尻が少し上がり、股間まで覗けた。
捲れあがった陰唇が、縄を咥えこんでる。
猿轡された口元みたいにも見えた。
「ぷふぁ」
先生が、ようやく顔を上げた。
「あー美味しい。
ちょっとだけ、理事長のお化粧の味がしますけど」
先生は水槽を抱えたまま、理事長を見上げた。
「理事長も、お飲みになります?
ノドが乾いたでしょ?」
理事長は、顔を歪めただけで応えなかった。
「素直じゃないわねぇ」
先生は、声とともに起ちあがった。
両手が押し離した水槽が、水面を揺らすほどの勢いだった。
「嫌でも飲んでもらいますわ。
でも、一回頭が沈んだせいで、だいぶ水が減っちゃったわね。
ちょっと足そうか。
美里ちゃん、水道。
あ、待って。
いいこと、思いついた。
美里、こっち来て。
あなた、おトイレ行きたくない?
おしっこよ。
出ない?
仕方ないわね。
じゃ、わたしがしようか。
水飲んだら、少し催したみたいだし」
先生は、その場で股縄を解き始めた。
「股縄で不便なのは、おトイレなのよね」
そう言いながらも、先生の指先は滞りなく動き、瞬く間に縄は解かれた。
白い肌には、縄目がくっきりと印されてた。
先生の手の平からは、縄が、呪文が解けたみたいに下がってる。
先生は、無造作に縄を束ねると、自らの首に掛けた。
縄の首飾りを下げた先生は、古代の女王のようにも見えた。
「さてと。
どうしようかな。
おトイレはあるんだけど……。
邪魔者がぶら下がってるのよね。
美里、ちょっと水槽押してみて」
満々と水を湛えた大きな水槽は、ちょっと押したくらいでは動かなかった。
「ダメみたいね。
いいよ。
無理に動かしたら、また戻すのがタイヘン。
邪魔者は、わたしが抱えればいいんだから」
先生は、水槽ににじり寄ると、理事長の身体を抱えた。
「ふふ。
暖かい。
理事長、生きてますね。
人肌って、どうしてこんなに愛しいのかしら」
先生は、水槽を跨ぐ形で歩を進めた。
理事長の身体が斜めに傾ぎ、頭が水槽を外れた。
代わりに、先生のお尻が水槽の真上を占めた。
「理事長、そんなに動かないの」
理事長は、懸命に首を動かそうとしてた。
だって、顔が、先生の股間に埋もれたから。
「そんなに動かないでって。
また、気分出ちゃうじゃありませんか。
暴れると、このまま出しちゃいますよ」
暴れるなと言っておきながら、先生は理事長の頭を両腿で挟みこんだ。
真後ろに立つわたしには、先生のお尻から、理事長の額が覗いて見えた。
大人を産み落とす、グロテスクな出産シーンのようだった。
「あー。
このまま、後ろから犯されたら最高よね。
美里、あなた、ちんぽ持ってない?
わたしが魔法使いだったら、すぐさまあなたにちんぽ生やすんだけど。
あぁっ。
理事長、顔動かさないでって。
感じちゃうじゃないの。
ほんとに、このまま出しちゃおうかな。
ほほ。
うそうそ。
だから、そんなに暴れないの」
先生は、理事長を抱えたまま、ゆっくりと腰を落とす。
理事長の額が、先生のお尻に隠れた。
「美里、前回って。
位置を見てちょうだい。
ちゃんと便器に、照準合ってる?」
言われるままに、理事長の背後に回る。
後ろから見たオブジェは、いっそう異様なフォルムだった。
先生の上体は、理事長の体に隠れ、ほとんど見えない。
でも両脚が、理事長の頭から、左右に開いて出てる。
一瞬、千手観音の姿が脳裏に浮かんだ。
手じゃなくて、脚を頭から生やした観音様。
「どう?
合ってる?」
見えなかった。
黒い瀧のように落ちる髪が、先生の股間を隠してたから。
「髪が……」
「あ、そうか」
先生は、理事長の頭を探ると、髪を束ねて持ちあげた。
「あ」
見えた。
お臍は、理事長の頭に隠れてたけど……。
下腹部の中央を真っ直ぐに下りる縄目の跡は、くっきりと見えた。
そして、その下。
さっき縄を解いたときには、萎んだ花のようだった陰唇が……。
捲れあがって開いてた。
湯煎した肉のような襞々から、雫が垂れてる。
真っ赤な膣前庭まで覗いて見えた。
「どうよ?
位置」
「あ……、いいと思います」
「ちゃんと見ててよ。
わたしのおまんこが、おしっこ出すとこ」
先生の太腿に、強張りが走った。
膣前庭がうねり、黒々と穿たれた尿道口が、息づくように膨れた。
刹那……。
溶け崩れた花芯が、水流を噴き出した。
水流が水槽の縁を叩き、プラスチッキーな音が立った。
先生は、すぐさま腰を引き、角度を調節した。
音は、水が水を穿つ、くぐもった響きに変わった。
水の柱が、水中に突き刺さってる。
生まれた無数の小さな泡が、先を争って水面に向かった。
透明なフレーム越しに見えた、不思議な水の饗宴。
でもそれは、あっという間に終わった。
「あー、出た。
どう?
ちょっとは、色、着いて見える?」
あけみ先生は、理事長を抱えたまま上体をひねり、水面を覗きこんだ。
「ほとんど、わかんないわね。
こんなことなら、アリナミン飲んどけば良かった。
ビタミンB2剤飲むと、おしっこが黄色くなるの知ってる?
栄養ドリンクでもいいのよ。
おしっこプレイするときには、やっぱり濃いヤツがほしいものね。
ま、出しちゃったものは、しかたないっと」
先生は、理事長を抱えながら後退した。
理事長の身体が鉛直になったところで、身を離す。
位置の戻った反動で、理事長はふらふらと揺れた。
「あー、気持ちいぃ。
おしっこの雫が、太腿の内側を伝うのって、ほんとゾクゾクものよね。
虫が這ってるみたい。
美里も今度、やってごらん。
パンツ穿かないでトイレに行けばいいのよ。
でもって、拭かないで起ちあがる。
ツツーって、雫が伝うから。
背筋までゾクーって来る。
駅のトイレとかがいいのよ。
その後、太腿を濡らしながら街を歩くの。
雨の日なら……。
トイレ使わないで、歩きながらおしっこしてもいいわ。
地面が濡れてるから、ぜったいバレないわよ」
先生は、膝を割って開いてた両腿を、ぴったりと閉じた。
両膝が着いた。
足先は少し開いたままだったから、下半身は細身のX型に窄まった。
先生は、お尻を突き出すようにしながら、両腿を摺り合わせ始めた。
「あぁぁ、いぃ。
おまんこが、いくらでも雫を垂らすわ。
このままイッちゃえそう」
上体を屈めた先生は、顔だけ持ちあげ、理事長を見た。
「でも……。
お待ちかねですよね。
あんまり、待たせちゃ悪いから……。
お楽しみは、取っときましょう」
先生の両脚が、真っ直ぐに伸びた。
スカートの似合いそうな、綺麗な脚だった。
その脚で踵を返すと、先生は作業台の脇に戻った。
「理事長。
わたしのおしっこ入りのプール、味わっていただきますよ」
先生は、手を掛けたハンドルを、ゆっくりと戻した。
吊るされた理事長が、下がっていく。
理事長は顔を歪め、腹筋を使って上体を起こそうとした。
そこで、理事長の下降は止まった。
先生を振り返ると、ハンドルの手が止まってた。
慈母のようにも見える微笑みを湛え、じっと理事長を見てる。
「く……」
理事長の体側に浮きあがった腹筋が、さざ波を立て始めた。
「あぁ」
力を使い果たした上体が戻り、理事長は真っ直ぐに下がった。
その瞬間を、先生は逃さなかった。
ハンドルが一気に廻り、理事長の頭は水没した。
「ごぼ」
理事長の腹筋が、再び収縮したけど……。
もう、間に合わなかった。
水没した顔面はフレームに阻まれ、逃げ道は無かった。
はかない抵抗を、2,3度繰り返した後……。
理事長の腹筋が伸びた。
耳の下まで浸かった顔が、わたしの方を向いてた。
両目は、筆で描いたように閉じてる。
上唇は捲れてた。
齧歯類みたいな綺麗な白歯が覗いてる。
背中から見える手の指は、眠る赤ん坊のように空気を握ってる。
本作品のモデルの掲載原稿は以下にて公開中です。
「結」 「岩城あけみ」
《説明》
杉浦則夫の作品からインスピレーションされ作られた文章作品で、長編連載小説のご投稿がありました。(投稿者 Mikiko様)
本作品は毎週金曜日に公開される予定となっておりますので、どうぞお楽しみに。
前作を凌ぐ淫靡と過酷な百合緊縛!「川上ゆう」さん、「YUI」さん登場予定作品です。
時を越え、再び出会った美里とあけみ。現在に戻った美里は、さらなる花虐へと誘われていく…。
保護中: 美帆の緊縛日誌3
放課後の向うがわⅡ-13
監督は、その場にしゃがみこむ。
水流は、作業着の前ボタンを駆けあがり、顔面まで届いた。
監督は首をうねらせながら、顔いっぱいに熱い飛沫を受ける。
顔に弾ける瀑布の向こうに、理事長の姿が揺らめいて見える。
監督は、何か言おうとして口を開く。
でも、声にはならない。
口中に飛びこんだ水流が、声帯をごぼごぼと鳴らすだけ。
まるで、液体で出来た陰茎で、口を犯されてるみたい。
監督は、存分に犯されながら、ノドを鳴らして尿を飲む。
胃の腑が膨れるほど飲み干すと、ようやく水流は勢いを失った。
棒のような水流は、連なる数珠の球に戻り……。
そして、途絶えた。
名残の雫が、肛門から垂れてる。
監督は、ゆっくりと起ちあがる。
濡れそぼった作業着の前に両手を掛け、羽撃くように左右に開く。
弾け飛んだボタンが、コンクリートの床に、貝殻みたいな音を立てる。
監督は、脱いだ作業着を頭上に翳すと、雑巾を絞るように両手で捻った。
浅葱色の作業着からは、薄い煎茶色の液体が、ぼたぼたと落ちる。
仰向いた監督の口が、一滴残らず雫を受ける。
雫が途絶えると、監督は首を起こした。
脱水機から取り出したようにカラカラになった作業着が、床に放り出された。
芋虫みたいに捻られた布が、撚りを戻しながら蠢く。
一糸まとわぬ全裸になった監督は、顔を洗うように顔面を両手で拭った。
手の平の雫を、脇の下に塗りつける。
全身、一箇所残らず、尿で濡らすために。
それは……。
別の生き物になる儀式のようにも見えた。
そして……。
この世ならぬ生き物に生まれ変わった監督が、近づいてくる。
一歩、一歩。
尿で濡れそぼった床を踏み、陰茎を天に突きあげながら。
でも理事長は、悲鳴ひとつあげない。
なぜなら……。
理事長も、別の生き物に変わってたから。
そう。
2人にはわかった。
お互いが、人間の皮を剥ぎ落とし、別の生き物に変わったことが。
そう、“変態”という哀しい生き物に。
にじり寄った監督は、自らの男根に手を掛ける。
天を突いて反り返る灼熱の陰茎を、押し下げる。
切っ先は、真っ直ぐ陰唇に定まった。
鈴穴のように膨れあがった射出口が、膣内を覗きこむ。
陰唇は、隠しようもないほど、溶け崩れてる。
灼熱の男根を翳され、バターのように新たな雫を零した。
一瞬だけ、監督と理事長の視線が合った。
互いの目の中に映る、哀しい獣を見た。
「うぉっ」
牡の獣が吠え、身体ごと雌にぶつけた。
「わひぃ」
雌が全身をうねらせて応えた。
牡と雌は下腹部を接していた。
接合部に男根は見えない。
すでに、雌の胎内深く埋もれてたから。
「熱い……」
牡は、ゆっくりと腰を引いた。
埋もれてた男根が、引き出される。
表皮は、なめし革に油が塗られたように照り輝いてる。
それを確かめると、牡は再び腰を送った。
奥まで。
牡の恥骨が、雌の陰核を押し潰す。
「い……、ぎぎぎ」
「これが好きか?」
雌は、がっくがっくと首を振り倒して応える。
連獅子のように乱れた黒髪が、顔面を叩く。
「そうか……。
好きなのか」
牡は、雌の顔を隠す髪をかき分け、両頬を手で挟む。
雌の目を覗きこみながら、腰を捏ね回す。
「あひぃぃぃぃ」
「いいか?
そんなにいいか?」
「いぃっ。
いぃっ」
「そんなら、もっと良くしてやるよ。
ほら」
牡の腰が、動きを前後に変えた。
弓のように引かれた腰が、反動を付けて戻る。
弓につがえられた矢は、雌の奥深く撃ちこまれる。
矢尻の根元に連なる恥骨が、容赦なく陰核を潰す。
「が」
陰核をひしゃげさせた恥骨は、一瞬で退いた。
しかし、間髪を置かずに、再び繰り出される。
撃つ。
「あきゃぁ」
引く。
「はっ」
そして、撃つ。
「ひぎっ」
前後動は、瞬く間にトップスピードに昇り詰めた。
腰の輪郭が消えてた。
牡の腰と雌の尻が打ち合い、高らかに鳴り始める。
パンパンパンパンパンパンパンパンパン。
まるで、廃屋に響くファンファーレのように!
「はがががががががが」
雌は、鼻濁音を撒き散らしながら、首を踊らせてる。
もう、視線が半分飛んでる。
高々と掲げられた爪先では、10本の指が、花のように開いてる。
「あああああああああああ。
イキそうだ!
イキそうだ!」
「はがががががが」
そのとき……。
雌の顔を包んでた牡の指が、顎をなぞりながら降り……。
雌の喉首にかかる。
水鳥のように華奢な首を、たくましい牡の指が掴む。
猛禽のように。
そして、締めあげる。
渾身の力で。
「ぐ。
あぐぐ、ぐ」
「うぉっ。
し、締まる。
締まる」
雌は、真っ赤に充血した顔を持ち上げる。
両目は、引きあげられた深海魚のように飛び出てる。
「で、出る!
出る!
あぎゃっ。
ぅわきゃ」
牡は、全身に腱を走らせ、総身を跳ねあげながら精を放つ。
万力のように締めあげられた男根は、果てしない暴発を続ける。
凸レンズみたいに剥き出された雌の両目が、裏返った。
同時に、牡の睾丸を叩きながら、糞便が噴き零れる。
雌は、涙のような血を鼻から流すと、ゆっくりと首を沈めていった。
高々と掲げた両足の爪先で、開いてた指が、夕方の花のように萎んだ。
牡の身体は、美術室の塑像みたいに凝固した。
犬歯を剥きだして捲れあがった唇が、幕が下りるように白歯を隠していく。
牡は、元の監督に戻ってた。
掴んだ両手の中で、雌もまた理事長に戻ってた。
ただし、骸となって。
監督は、ゆっくりと身体を離す。
監督の下腹部で、牡は死んでた。
腐った魚のように力を失った陰茎が、膣口から転げ落ちた。
名残の雫を引いてた。
ぽっかりと洞穴のように開いた膣口に、精液が盛りあがり……。
零れた。
脱糞で汚れた肛門に、雫が垂れる。
監督がふらふらと後ずさると、投げ出されたパイプ椅子が、足元で音を立てた。
監督は、夢見るような瞳で、椅子を組み立てる。
理事長に向けて、観客席がひとつ出来た。
ただひとつだけの席。
でも監督は、そこに座らなかった。
四囲を見回した監督は、壁際からあるものを拾い上げ、椅子のもとに戻る。
手にしてたのは、太いロープ。
ロープを抱えたまま、監督は椅子の上に立った。
理事長の方を向く。
理事長は、全身の穴という穴を剥き開いてた。
それはまさに、人であることを止めた骸だった。
監督は、梁にロープを投げ、戻ってきた一端を結び、手際よく輪を作った。
ロープを、2,3度引いて強度を確かめると……。
輪の中に首を入れた。
そう。
それはまるで、覗き窓。
あちらの世界が見える窓。
向こう側に渡った理事長が、微笑んで招いてる。
監督は、それに応えて笑みを返した。
そして、思い切り、椅子を蹴る。
パイプ椅子は、コンクリートの床で大きな音を立て、平らに潰れた。
監督は……。
ぶら下がってた。
両目が、卓球の球みたいに突き出て……。
首が、信じられないほど長く伸びた。
ひととおり暴れると……。
やがて監督は、静かに吊り下がった。
でも、一瞬静まった監督が、再び踊り始める。
ネクタイダンスって云うの。
首を吊った人は、四肢が、ダンスを踊るように跳ね続けるの。
観客は、理事長になってた。
真っ白い目玉を見開いて、監督の踊りに見入ってる。
監督は、ロープを捩りながら回り始めた。
夜店で売ってた懐かしいオモチャみたい。
監督の最後のパフォーマンスは、見事だった。
男根が、もう一度起ち上がったの。
真っ赤に膨れた亀頭が、タクトを振るみたいに上下した。
で……。
くるくる回りながら、もう一度射精を始めた。
オモチャの水鉄砲みたいに。
ぴゅっ、ぴゅっ、って。
飛沫が、理事長まで届くわ。
真っ白い目玉を、袈裟懸けに叩く。
唇から垂れた青黒い舌に、白い水玉を散らす。
もちろん、剥き出しのおまんこにもかかる。
きっと精子は、まだ生きてるでしょうから……。
懸命に洞穴に潜りこむでしょうね。
監督は、自らの踊りに伴奏まで付け始めた。
高らかな放屁音。
括約筋が緩んだのね。
すぐさま、脱糞が始まるわ。
濡れた布地のような音が、床を叩く。
気持ちいいでしょうね。
精を放ちながらの脱糞。
前立腺は、きっと快感の大波に翻弄される。
でも……。
残念ながら、監督はもう感じることが出来ないのよね。
ようやく監督は、踊り終えると……。
雑巾のようにぶら下がる。
あとは、無音の世界。
2人の突出した眼球だけが見つめ合ってる。
どう?
永遠に2人だけの世界。
誰にも見つけられず、2人は腐っていく。
入りこんだ蝿たちが、2人の婚姻をはやし立てる中……。
理事長の眼球が、頬に垂れ下がると同時に……。
監督の首が千切れる。
落ちた胴体の薄皮が弾け、腐った肉が四散する。
床に、赤黒い水玉模様を撒き散らすわ。
ちょっと。
美里ちゃん、どうしたの?
口なんか押さえて。
あ、気持ち悪かった?
そうかなぁ。
いいシーンだと思うんだけど。
本作品のモデルの掲載原稿は以下にて公開中です。
「結」 「岩城あけみ」
《説明》
杉浦則夫の作品からインスピレーションされ作られた文章作品で、長編連載小説のご投稿がありました。(投稿者 Mikiko様)
本作品は7/13まで連続掲載、以後毎週金曜日に公開される予定となっておりますので、どうぞお楽しみに。
前作を凌ぐ淫靡と過酷な百合緊縛!「川上ゆう」さん、「YUI」さん登場予定作品です。
時を越え、再び出会った美里とあけみ。現在に戻った美里は、さらなる花虐へと誘われていく…。