放課後の向うがわⅡ-23

 わたしは、乗っかったまま後ろにスライドし、両膝を挟むように立て膝になる。
 さすがに、タイトスカートは引きちぎれないから……。
 サイドホックを外す。
 ファスナーを下ろすと、筒状の布を抜き取る。
 現れたのは、再びふたつの丘。
 さっきは乳房だったけど、今度はお尻ね。
 相臀は丸々と膨れて、大きな瓜が並んだみたい。
 もちろんまだ、ストッキングとショーツのラッピングに包まれてるけど。

「イヤらしいお尻。
 男なら、見ただけで射精しちゃいそう。
 先生……。
 何人の男が、このお尻を抱えて腰を振りましたの?」

 先生は答えず、わたしの下から這い出そうとする。
 お尻に力が籠り、肉が蠢く。
 もう我慢出来ない。
 ストッキングのウェストに両手を掛け、引き下ろす。
 途中でショーツも引っ掛け、一気に抜き取る。

「ほら、見えた。
 天使のえくぼ」

 腰骨の上には、葉陰のような2つの窪み。

「先生、もう堪りませんわ。
 わたしのおちんちん、弾けちゃいそう。
 ほら、お尻を上げて。
 上げてってば」

 先生は、歯を食いしばったまま、言うことを聞かない。

「そういう子には、またお仕置きよ。
 生徒への体罰は、教則で固く禁じられてるけど……。
 教師同士なら、問題ありませんものね」

 わたしは、思い切り片手を振り上げる。
 股間の陰茎が、真似をしたがる子供のように、一緒に伸びあがる。
 鞭のように矯めた片手を、バレーボールのアタックみたいに振り下ろす。
 丸いお尻に。

 ビシッ!

「ひぃっ。
 痛いぃ」

 お尻には、わたしの手形がみるみる浮きあがる。
 わたしは、2度めの腕を振りあげる。
 川上先生の横顔が、子供みたいに歪む。
 それが、わたしの嗜虐心に火をつける。
 上体を捻りながら、渾身の一撃を叩きおろす。

 ビッシィ!

「ひぎぃ」

 ゼリーみたいな尻肉の揺れが収まると、2つめの手形が浮き出てくる。
 ひとつめの手形とは僅かにズレ重なって、まるで拍手してるみたい。
 そう、それは、川上先生の白いお尻を讃える、わたしの喝采。

「お尻を上げなさい。
 これは命令よ」

 川上先生は、ベソをかきながら、もぞもぞと両膝を折り畳んだ。

「さーて。
 それでは、突っこませていただこうかしら。
 でも、この態勢だと、ちょっとこっちが苦しいわね。
 どうしようかな……。
 あ、いいこと思いついた。
 そのまま、じっとしてるのよ。
 逃げようとしたら、もっと酷い目に合うんだから。
 もっとも、両手が使えなかったら、ドアノブも掴めないでしょうけど」

 わたしは、更衣室の隅から、椅子を持って来る。
 ほら、家庭科におばあちゃん先生がいるでしょ。
 あの先生、膝が悪いの。
 で、靴下履くのに苦労してるみたいだったから……。
 わたしが、音楽室の古いピアノ椅子、ここに持って来てあげたのよ。

「はい。
 川上先生、この上に乗っかって。
 ほら、もたもたしない。
 また痛い目に合いたい?」

 思ったとおり。
 川上先生は、痛みの王の前では、素直な奴隷になる。

「ちょっと、何まともに座ろうとしてるの。
 そうじゃないでしょ。
 反対向き。
 背もたれの方を向いて、膝で上がるの。
 そうそう。
 いい子ねぇ」

 わたしは、先生の顔を後ろから覗きこむ。

「どう?
 ご気分は。
 更衣室の片隅で、女から突っこまれるご感想は?」

 先生は、何も言わず奥歯を噛み締めてる。

「あれ?
 川上先生?
 ひょっとして、乳首起ってません?」

 先生は、懸命に顔を振る。
 乱れた髪の毛が、頬を打つくらいに。
 でも、その仕草とは裏腹に、戒められた乳房の中心で……。
 乳首は明らかに尖ってた。

「お口は嘘つきだけど……。
 身体は正直ね。
 ほんとは大好きなのよね。
 屈服するのが。
 そして、もっと好きなのは……。
 苛められること」

 わたしは、トッピングみたいに突き出た乳首を摘む。
 力を籠めると、弾力が指を跳ね返してくる。

「こうされるのが、好きなんでしょ。
 グリグリ」
「いやぁぁ」
「正直じゃないわね。
 大好きなんでしょ?
 こんなふうに苛められるの。
 ほら、一生懸命我慢してるのがわかるわ。
 大好きって叫びだしたい口を、懸命に堪えてる。
 足の指を、力いっぱい折りたたんでるのが、その証拠。
 足の裏が皺々になるほどじゃありませんか」

 川上先生は、座面に頬を擦りつけながら、懸命に首を振ってる。

「言ってご覧なさい。
 こういう格好で苛められるのが、大好きですって」
「ち、違います」
「どう違うの。
 それじゃ、証拠を見せてもらいますわ。
 お尻上げて。
 おまんこ見せてくださらない?
 もし、そこが泣き崩れてなかったら……。
 先生のおっしゃること、信じてさしあげられますわ。
 ほら、どうしたの?
 お尻、上げてってば。
 上げなさい!」

 わたしは、丸々としたお尻に、手の平を振り下ろす。
 肉音が、嬌声のように響いた。

「ほら、お尻真っ赤よ。
 わたしの指、ピアノで鍛えてるから、けっこう効くでしょ?
 もう一発あたったら、内出血しちゃうかも。
 彼氏、変に思いますよ。
 いいんですか?
 いいんですね」

 わたしは、思い切り腕を振りあげる。

「止めてぇ」

 川上先生のお尻が上がった。
 豊かな相臀のあわいに、おちょぼ口みたいな肛門が穿たれてる。
 そしてその下、少し色素の沈着した会陰に連なり、雌の生殖器が覗いてた。

「ふふ。
 思ったとおり。
 どうして、こんなに濡れてるんですの?
 あら。
 まだ、首振ってるの?
 こんなに、てらてら光らせておいて。
 触ってみれば、もっとよく分かるわ」

 わたしは、湧き水を掬うみたいに、下から手の平を差し入れる。
 手の平が触れたとたん、川上先生のお尻が跳ねた。
 ドミノが倒れるように、背骨がうねった。

「熱っつい。
 こんなに火照らせちゃって……。
 発情中の雌そのものじゃないですか」

 川上先生は、わたしの手の平から逃れようと、お尻を上げた。

「まぁ、はしたない。
 肛門が丸見えですわよ」

 自分の格好に改めて気づいたのか、先生はお尻を下げた。
 わたしの手の平に、性器が落ちてきた。
 バターまみれの熱いアワビ。
 再び跳ね上がろうとするお尻を、わたしのもう一方の手が押し下げる。
 白い羽二重のお尻と、アワビのサンドイッチね。
 わたしは、掬った手の平を動かし、位置を探る。
 揃えた指先の腹が、突起を捉えた。
 皮に包んだまま、ゆっくりと練り始める。

「あぅぅ」

 先生の肛門が、切ない呼吸を始めた。

「まぁ。
 敏感ですこと。
 クリが、気持ちいいんですね。
 オナニーでも、こうやってるのかしら?
 クリを恥骨に絡めながら、焦らすように揉みしだくと……。
 長いこと楽しめますよね。
 お休みの日には最適。
 でも、こんなおまんこしてたら……。
 お休みの日だけのオナニーじゃ、とうてい我慢出来ないでしょ?
 時間の無いときは、どうしてるんです?
 たとえば……。
 学校のトイレとか?
 してないの?
 ウソおっしゃい。
 急ぐときは……。
 こうやって、一気に追い詰めるのよね」

 わたしは、揃えた指先に力を籠める。
 指先の描くオーバルが、周回を速める。
 軌道の下で、陰核が練りあげられていく。

「あひぃぃぃぃ。
 いっ。
 いっ」
「あら、もうイキそう?
 お手軽な人ね」

 わたしは、手の平を外す。

「あぁっ」

 先生の口から、非難めいた悲鳴が漏れた。

「ふふ。
 そう簡単にイカれたら、わたしがバカみたいじゃないの。
 ご奉仕してるみたい。
 でも、ほら。
 この手の平。
 滴るお汁で、びっしょり。
 床まで濡らして。
 そこにバケツがあるから、後で拭いといてくださいね。
 さてと。
 それじゃそろそろ、中を楽しませていただこうかしら。
 お尻あげて。
 ほら、上げなさい!」


本作品のモデルの掲載原稿は以下にて公開中です。
「川上ゆう」 「結」 「岩城あけみ」

《説明》
杉浦則夫の作品からインスピレーションされ作られた文章作品で、長編連載小説のご投稿がありました。(投稿者 Mikiko様)
本作品は毎週日曜日に公開される予定となっておりますので、どうぞお楽しみに。
前作を凌ぐ淫靡と過酷な百合緊縛!「川上ゆう」さん、「YUI」さん登場予定作品です。
時を越え、再び出会った美里とあけみ。現在に戻った美里は、さらなる花虐へと誘われていく…。


放課後の向うがわⅡ-22

 あけみ先生は、川上先生に近づいた。
 川上先生は、顔を背けたまま動かない。
 あけみ先生は、ゆっくりと上体を折ると、川上先生の髪に鼻を埋めた。

「いい香り……」

 川上先生は懸命に頚を折り、逃れようとした。

「そんなに嫌がらなくてもいいでしょ。
 そう言えば、思い出した。
 バスの中で、一度だけ痴漢シーンを見たことがあるの。
 でも、あれは痴漢行為とは云えないのかな?
 だって、女性は気づいてなかったんだから。
 若い女性だったんだけど……。
 その後ろに、男が立ってた。
 ちょっとくたびれた、失業中みたいな感じの中年男。
 そいつがね、若い女性の後ろから、髪の匂いを嗅いでるの。
 もちろん、鼻を突っこんだりはしてなかったけど。
 うっとりと目を閉じて、ほんとに気持ちよさそう。
 ていうか、ほんとに気持ち良かったんだと思う。
 だって、右腕のジャンパーの袖が、小刻みに動いてたもの。
 あれは絶対、袖から出た手が、自分のちんぽ弄ってたのよ。
 ひょっとしたら、フィニッシュまでいっちゃったかも?
 女性のスカートのお尻には、工作用の糊みたいなのがベッタリ?

 ほほ。
 その時の男の気持ち、今わかったわ。
 女性の後ろから、髪の匂いを嗅ぐって、こんなにいいものなのね。
 わたしもこのまま、しちゃおうかしら。
 あの時の男みたいに。
 でも、精子をかけられないのが、ほんとに残念。
 せめて、こすりつけようかしら。
 そのまんまるなお尻に、おまんこのお汁を」

 あけみ先生は、腰を突きつけるように、にじり寄った。

「い、いやぁぁ」

 川上先生が悲鳴を噴きあげ、身を捩った。

「ゆうちゃん?
 ゆうちゃんなの?」

 振り返ると、理事長が懸命に頚をもたげてる。

「理事長先生。
 助けて……」
「どうして……。
 どうして、ゆうちゃん……。
 いえ、川上先生にまで、こんなことするの!
 岩城先生、どうして!」

「ふふ。
 ゆうちゃん、か。
 まさか……。
 学園の理事長と英語教師が……。
 レズビアンの関係にあるなんてね。
 驚いちゃうわよね」
「そんな!
 違います」
「違いません。
 だってわたし、見ちゃってるんだもの。
 お2人のお熱い場面。
 鼻の穴膨らませて、ふーふーいいながら、はしたないことしてらっしゃいましたよね。
 ここで」
「ウソ……」
「ウソじゃないことは、お2人が一番ご存知でしょ。
 なんなら、証拠を見せましょうか?
 佳境の場面の写真、撮ってありますのよ」
「目的は何なの?
 岩城先生、これは明らかに犯罪よ。
 こんなことまでして、どうしようって言うの!」
「どうしようかしら?
 何されたい?
 最後は、2人の愛の集大成に、心中させてあげましょうか?
 わたしがお手伝いしますわよ。
 このロープで。
 お2人の細い頚を並べて縛って、締めあげてさしあげます。
 お2人は、頬を寄せ合いながら……。
 互いの顔から、目玉や舌が飛び出すのを見届けて死んでいくの。
 噴きあげる便臭の中でね。
 どう?」
「狂ってる……。
 狂ってるわ」
「そうよ。
 だから、ほんとに何するか、わからないわよ」
「助けてあげて。
 川上先生だけは、助けて」
「ゆうちゃん、でしょ?
 言ってご覧なさい」
「……ゆうちゃんを、助けて」
「まぁ、妬けちゃうわね。
 でも、理事長。
 こんな目にあってるのは、そのゆうちゃんのせいなんですのよ。
 この塔への鍵をわたしにくれたのは、川上先生なんですもの」
「ウソです!
 そんなこと、してません!」
「したのよ。
 もちろん、そんなつもりは無かったんだろうけど」

 あけみ先生は、オーバーブラウスのポケットから、鍵束を取り出した。
 2人に見せつけるように指先で吊るし、鈴のように振ってみせる。
 擦れあった鍵は、しゃらしゃらと儚い音を立てた。

「夏休みに、更衣室のロッカーが入れ替えられたでしょ。
 前のロッカーは、ほんとに酷かったですよね。
 あんなところに予算をケチって、旧校舎のロッカーが転用されてたんですもの。
 でもさすがに、鍵の無くなったのやら、扉が閉まらなくなったのが多くなって……。
 ようやく新品に入れ替えられることになった。
 搬入は、夏休み。
 でもその日、搬入に立ち会うはずだった事務員が休んじゃったのね。
 ま、父親が急死したんじゃ仕方ないわ。
 で、たまたま事務員からの電話を受けたわたしが、代わりに立ち会うことになったわけ。

 立ち会うったって、大したことするわけじゃないの。
 ここに入れてくださいって、業者さんを案内して……。
 後は、設置後に検収するだけ。
 何事もなく終了したわ。
 新しい金属の匂いが、部屋いっぱいに広がってた。
 で、業者さんに御苦労さまでしたって言おうとしたら、鍵をひとつ渡されたの。
 もちろん、個々のロッカーに掛かる鍵は、それぞれ鍵穴にぶら下がってる。
 リングで繋がれたスペアキーも一緒にね。
 首を傾げたわたしに、業者さんは、その鍵の役割を説明してくれた。

 マスターキーだったのよ。
 今時のロッカーでは普通らしいけど、思いもつかなかったわ。
 つまり、個々の扉は、それぞれの鍵で開け閉めするわけだけど……。
 ほかにもうひとつ、すべての扉を開閉できるキーがあったわけ。

 そのときは感心しただけで、スカートのポケットに仕舞ったんだけどね。
 もちろん、その鍵をどうこうしようなんて、考えもしなかった。
 事務員が復帰したら、渡すつもりだったわ。
 でも、父親の葬儀だから、忌引きが長かったのよ。
 で、ポケットに入れたまますっかり忘れちゃって……。
 そのスカート、たまにしか穿かないやつだったから、ずっとワードローブに下がったまま。
 気づいたのは、スカートをクリーニングに出そうとしたときだった。
 鍵を受け取ってから、10日も経ってた。
 そうなると、今さら出しにくいわよね。
 マスターキーをずっと持ってたなんてことが知れたら、なに疑われるかわからない。

 それに……。
 事務員を始めとして、マスターキーがどこにあるかなんて、誰ひとり聞かなかったのよ。
 つまり、新しいロッカーにマスターキーがあるってこと、誰も知らなかったわけでしょ。
 そんなら、最初から無かったことにすればいいやって……。
 机の奥に仕舞っちゃった。
 そんときは、それでお終い」

「あれは、2学期が始まったばかりのころだった。
 放課後。
 川上先生の後ろ姿を見かけた。
 ぷりぷりのお尻を見送ってると……。
 先生は、真っ直ぐに塔への扉に向かって行った。
 あの塔は、一般教師には無縁の場所のはず。
 不思議に思って見てると……。
 川上先生は、扉の前まで来て振り返る素振りを見せた。
 あわてて、廊下の曲がり角に身を隠した。
 わたしがコソコソしなきゃならない理由は無いんだけどね。
 でも、川上先生の挙動には、そうさせる怪しさがあったの。

 好奇心が抑えられず……。
 角から偶然出てきたって感じで、もう一度廊下に踏み出した。
 川上先生は、もう背中を向けてた。
 で、ポケットから何か出すと、それを扉に差しこんだ。
 扉が開いた。
 驚いたわ。
 一般教師が、塔への鍵を持ってるなんて。
 川上先生が扉の向こうに消えた後……。
 扉に駆け寄り、ノブを回してみたけど、開かなかった。
 向こう側からロックしたのね。

 俄然、探究心が湧いた。
 どうして、わたしより後輩の川上先生が、塔への鍵を持ってるのか。
 川上先生が鍵を差しこんだとき、手の平から革のストラップが下がってるのが見えた。
 そのストラップには、見覚えがあったの。
 すぐに思い出したわ。
 更衣室で見たんだって。
 わたしと川上先生のロッカーは、通路を挟んで向かい合ってる。
 つまり、ロッカーを使うときは、背中を向けてるわけだ。
 偶然、更衣室で一緒になることも、珍しくはなかった。
 お互い後ろを向いて他愛ない話をしながら、わたしは川上先生の背中を見てた。
 なぜ見えるかと云うと……。
 ロッカーの扉の裏には、小さな鏡が付いてるから。
 扉を一杯に開いてると、真後ろが見えるのよ。

 鏡に映る背中は、ほんとに魅力的だった。
 豊かな肉付きが、ブラウス越しにも見て取れた。
 真っ白いうなじから続く肌を想像する。
 きめが細かくて、手の平を当てたら、しっとりと吸い付くんじゃないかってね。
 男だったら、絶対に襲いかかってたわね。
 実際、2人きりのときは、妙な気が起きかけて困ったわ。
 知らなかったでしょ?
 他愛ない話をしながら……。
 わたしが頭の中で、何を考えてたかなんて」

 ふふ。
 ここでわたしが、いきなり裸になったら……。
 この先生はどんな反応するかしら、なんて妄想してたのよ。
 ま、実際にやったら……。
 呆れられて逃げられるだけでしょうけど。
 妄想の中ではそうはいかない。
 そう。
 妄想の中のわたしは、半陰陽。
 つまり、両性具有。
 クリトリスが、長大な男根に変化してるの。
 わたしは、手早く服を脱いでいく。
 ボタンを外す指がもどかしく震える。
 ブラウスとブラをロッカーに放りこみ……。
 スカートを下ろす。
 ショーツのウェストから、男根が顔を覗かせてるのが見えた。
 射出口から漏れた先走り汁が、ストッキングを濡らしてる。
 ストッキングごとショーツを下ろす。
 踏みつけて脱ぐわ。
 晴れて全裸になれたわたしは、男根を握り締める。
 鏡の中の先生は、まだわたしの変貌に気づいてない。
 わたしは、おヘソまで届く男根を吊り上げたまま、操縦桿のように振り回す。
 男根を追って、わたしの身体も反転する。
 川上先生の背中が、目の前にあった。
 わたしの手の平は、すでに男根を擦リ始めてる。
 そのまま、背中に近づいてく。
 ようやく気配を感じたらしい川上先生が、後ろを振り向く。
 笑顔のまま、顔が凍り付くわね。

「川上先生……。
 やっと見てくださいましたわね。
 どんなご感想です?
 男根をおっ勃てた女が……。
 あなたを見ながら、擦ってるんですのよ」
「……」

 先生の顔から、笑顔の仮面が剥がれ落ちる。
 恐怖と嫌悪の表情を隠そうともせず、先生は身を翻す。
 でも、わたしは逃さない。
 逃げようとする腕を掴む。

「離して!
 痛い痛い」

 そう。
 両性具有のわたしは、男性の膂力を持ってるの。
 腕を捻りあげられ、川上先生は膝を折る。
 その背中を押しつぶすと、先生はあっけなく床に突っ伏した。
 でもすぐに、這って逃げようとする。
 その肩を捉えて、身体ごと裏返す。
 逃げる間を与えず、馬乗りになる。
 抵抗して振りあげる両手首を掴むと、もう先生は身動き出来ない。
 大きく起伏する胸の上で、男根が上下に振れてる。

「川上先生……。
 わたし、ずっと先生に興味ありましたの。
 もちろん、性欲の対象として。
 今日はもう、我慢できませんわ。
 おわかりになるでしょ?
 ちんちんが、こんなに大きく膨らんじゃって……。
 先生のおまんこに収まりたいって、ピーピー泣いてるんですもの。
 ちんちんの願い、叶えてくれませんか?
 そうすれば、決して乱暴なことはいたしませんわ。
 ほんのいっとき、おまんこをお貸しくださるだけでいいの。
 わたしのちんちんが射精するまでの、ほんのいっとき。
 先生のおまんこの中に、臭い精液を、いっぱい出させていただきたいの」
「い、いや。
 いやぁぁぁぁ」
「うるさい!」

 わたしは、手首を掴んだ手を離すと、思い切り振りかぶる。
 頬骨に打ち下ろす。
 芯まで響く音と共に、先生の顔は真横を向く。

「痛いぃぃぃぃ」
「痛いでしょう?
 これが、男性の力よ。
 もう一発、味わってみる?」
「ひっ」

 わたしが、腕を振り上げると、先生の顔は幼児のように歪んだ。
 思ったとおり、痛みには屈服するタイプね。
 眉根に皺を寄せて、目をつぶっちゃってる。
 そのあからさまな恐怖が、わたしの嗜虐心に火をつけるの。
 もう片一方の手首を離すと、反対側の頬に打ち下ろす。

 ビシイッ!

 肉塊を叩く湿った音が響く。
 先生の顔は反対側を向き、ノドまで伸びちゃってる。

「あぅぅぅぅ」

 その顔はもう、人の言葉を発せないほど、苦痛と恐怖に支配されてた。
 わたしは、容赦なく腕を振るう。
 大鎌となったわたしの腕は、弱々しく遮ろうとする両手を、葦のように薙ぎ払う。

 バシッ!
 ビシッ!

 湿った厳しい音が数度響くと、先生はもう放心状態。
 涙と鼻水でぐしゃぐしゃの顔から、魂が飛んじゃってる。
 半開きの唇が弱々しく震え、齧歯類みたいな前歯が覗いてる。
 小動物を嬲る獣の歓びが、お腹の底から突きあがる。
 真っ白なブラウスに両手を掛けると、左右に引き千切る。
 弾け飛んだボタンが、噴水めいた軌跡を見せて視界の外に消えて行く。
 現れたのは、真っ白いふたつの丘。
 もちろん、ブラで隠されてる。
 わたしの両手がワイヤーにかかると、真上に捲りあげる。
 ブラと変わらないほどの真っ白い肉球が転び出る。
 その頂点には、トッピングみたいな大ぶりの乳首。
 でも、スライスした生ハムのような、綺麗な肉色。
 わたしは、思わず両手の指で摘む。
 指の腹で潰しながら、捻る。

「先生……。
 こんなことされながら、乳首が起っちゃいましたよ」
「う、うそです」

 先生は、ようやく放心状態から脱したみたいで、再び抵抗を始めた。
 華奢な指が、わたしの前腕を掴む。
 わたしは、苦もなく振りほどくと、腰を浮かし……。
 先生の身体を反転させる。
 うつ伏せになった先生の背中から、ブラウスを剥ぎ取る。

「綺麗な背中。
 こんな背中には、ブラなんて無粋なもの似合いませんわ」

 ブラのホックを外し、両腕から抜きあげる。

「この背中に相応しいのは……。
 縄。
 こんなふうに」

 妄想って便利よね。
 川上先生の背中には、一瞬にして縄が打たれた。
 縄に括られた腕が、芋虫みたいに蠢く。


本作品のモデルの掲載原稿は以下にて公開中です。
「川上ゆう」 「結」 「岩城あけみ」

《説明》
杉浦則夫の作品からインスピレーションされ作られた文章作品で、長編連載小説のご投稿がありました。(投稿者 Mikiko様)
本作品は毎週日曜日に公開される予定となっておりますので、どうぞお楽しみに。
前作を凌ぐ淫靡と過酷な百合緊縛!「川上ゆう」さん、「YUI」さん登場予定作品です。
時を越え、再び出会った美里とあけみ。現在に戻った美里は、さらなる花虐へと誘われていく…。


放課後の向うがわⅡ-21

「一流のエンターテイナーは、思わぬハプニングも、舞台演出に変えてしまうもの。
 で、出番を間違って舞台に上がって来てしまった先生にも……。
 このシーンに参加していただくことにしたってわけ」

 あけみ先生は、ゆっくりと川上先生に歩み寄った。
 上体をかがめ、下から舐め上げるように視線を上げる。
 子供のころ読んだ漫画の、ろくろ首を思い出した。

「ほんとに美味しそうな身体。
 縄のおふんどしが、よく似合いましてよ。
 ほら、このお腹の肉。
 縄に乗りあげて。
 とっても素敵。
 男なら、精子をかけずにいられませんわ。
 川上先生?
 いったい何人の男が、この身体に精子をかけてきましたの?」
「い、岩城先生……。
 下ろしてください」
「まぁ。
 誰かさんと同じことを言うのね。
 気が合って、うらやましいわ。
 でも、つまらない。
 どうしてさしあげようかしら?」
「下ろして!
 下ろしてぇぇ」

 川上先生は、空中で身をよじった。
 でも、両脚が宙を藻掻くだけだった。

 天井の梁が、かすかに軋んだ。

「案外、頭の悪い人ね。
 そんな格好で喚いたって、事態が好転しないことくらい……。
 わかりそうなものだわ。
 美里!
 何、引っこんでんのよ。
 こっち、おいで」

 あけみ先生の声が、突然頬を叩いた。
 こうして、観客席の隅に隠れてたわたしも、舞台に引っ張りあげられることになった。

「川上先生、この子、ご存知でしょ?」
「た、棚橋さん!
 岩城先生、まさかこの子にまで?」
「ほんとに、気が合いますわね。
 誰かさんと。
 まったく同じこと聞くんだから。
 でも、いいですか、先生。
 この生徒には、縄もなんにも掛かってないでしょ。
 つまり、この子は自由なの。
 てことは……。
 自分の意志でここにいるわけ。
 そして……」

 あけみ先生は、わたしの腕を掴むと、自分の脇に引っ張り寄せた。
 剥き出しの骨盤が、先生の太腿にあたった。

「ほら、ご覧くださいな。
 2人の格好。
 同じでしょ。
 下半身だけ、素っ裸。
 つまり、2人はチームなの。
 これが、チームのユニフォーム。
 すなわち、この子は、わたしの助手ってわけ。
 おわかり?」

 あけみ先生は、わたしの腕を掴んだまま、川上先生の正面に回った。

「美里、見てごらん、この身体。
 これが、大人の身体よ。
 体育の着替えとかで、同級生のは見てるだろうけど……。
 ぜんぜん違うでしょ?
 身体の丸みが。
 生殖可能な雌同士でも、成熟度合いによって、こんなに違うものなの。
 男はね……。
 こういう身体が、大好きなのよ。
 こういう裸を見ると……。
 精子を出したくなるの。
 わたしが男だったら、このまま突っこんでるかも」

 あけみ先生の手の甲が、ベールを掲げるように、川上先生の太腿を撫であげた。

「い、いやぁぁぁぁ」

 絹織みたいな声が、窓を目指して伸びた。
 声は、窓を塞ぐ横板の隙間を抜け、空に逃げていく。

「素晴らしいソプラノですこと。
 でも、閨でこんな声出したら、近所迷惑ですわよ。
 少し、調律が必要みたいね。
 ここかしら?」

 あけみ先生の指が、川上先生の乳房に伸びた。
 器用に束ねられた指先が、乳首を摘む。
 指先が、葡萄を潰すように撓った。

「痛いっ。
 痛いぃぃぃ」
「生きてる証拠ですわ」

 あけみ先生の手首が裏返った。
 乳首は摘んだままだった。
 乳輪がよじられ、渦巻状に皺が走った。

「ひぎぃ」

 川上先生が、全身で跳ねた。
 背中の柱が、ギシギシと音を立てた。

「ちょっと、重量超過かしら。
 でも、ほら。
 思ったとおり」

 あけみ先生は、乳首から指を離した。
 離れた指先が伸び、乳首を指し示してる。

「起っちゃった。
 川上先生。
 はしたない声あげながら……。
 こんなに乳首、おっ起てて。
 やっぱり、お好きなんでしょ?
 乱暴に扱われるのが」
「ち、違います!」
「違わないわよ!」

 乳首を指してた指が翻ると、手の平となって戻った。
 大きな肉音が立った。
 手の平が、したたかに乳房を打ったのだ。
 縄に戒められた乳房が、肉のボールのように弾んだ。
 乳房には、みるみる赤い指跡が浮き上がった。

「助けてぇ。
 誰か、助けてぇぇぇぇ」

 川上先生の声が、狂ったリボンのように宙を駆けまわる。

「あらあら。
 先生が、はしたない声あげるから……。
 お目覚めのようだわ」

 畳に突っ伏してた理事長が、顔を持ち上げてた。


 まだ半分夢の中みたいで、視線が壁際を這ってる。
 川上先生には、まったく気づいてない。

「川上先生。
 心強いでしょ。
 ここには、お仲間がいたのよ」

 床の理事長を隠す形で立ってたあけみ先生が、ゆっくりと身を移した。
 川上先生から理事長まで、視界が開けた。
 川上先生の目蓋が、大きく開いた。

「さすがだわ。
 背中を見ただけで、誰だかわかったみたいね。
 ま、こんな素晴らしい裸の持ち主は、そうそういないけど。
 でも、それって……。
 その裸が誰のものか、知ってるってことよね」

 川上先生は唇を震わせながら、身をうねらせた。
 開脚したまま吊られたマリオネットみたいだった。

「理事長。
 お尻向けてないで、こちらをご覧になって」

 あけみ先生は、理事長の傍らに歩み寄ると、床に蟠る縄を拾いあげた。
 理事長の背中から伸びる縄だった。
 あけみ先生が、指揮者みたいなモーションで縄を振り上げた。
 縄は、生を得たように一直線に伸びた。

「でも、ほんと可愛いお尻ね。
 こんなお尻抱えながら腰振れる男は、幸せものだわ。
 でも……。
 ほんとにそんな男、1人でもいたのかしら?
 だって、レズビアンなんですものね。
 理事長先生」

 背中の縄を引っ張られた理事長は、全身を揉むように蠢いた。
 起ちあがろうとしてかなわず、再び畳に突っ伏す。

「あらあら。
 スゴい格好。
 理事長。
 お尻の穴まで見えてますよ。
 美里、そこの縄束持ってきて。
 本格的に目を覚ましそうだから」

 あけみ先生の指先は、カメラの載った机の下を指してた。
 そこには、飴色の縄の束が、いく巻もうずくまってた。
 4本の机の脚に囲まれた縄は、まるで檻の中の蛇のように見えた。

「早く!」

 わたしは、恐る恐る檻に手を差しこみ、縄束を拾いあげた。

「1本は、その机の脚に結んで。
 お団子結びでいいから。
 そうそう。
 そしたら、そのまま引っ張って、こっち来て。
 あと、もう1本は束のまま持って来て」

 あけみ先生は、わたしから縄の一端を受け取ると……。
 突っ伏した理事長の左足首を括り上げた。
 もう1本の縄で右足首を縛り、そのままウィンチの載る作業台まで後退る。
 理事長の頭が、持ち上がった。

「お目覚めですか、理事長。
 でも、寝相が悪いですわね。
 朝は、きちんと仰向けでむかえましょう」

 あけみ先生は、持ってた縄を、大きく引っ張った。
 縄は一瞬にして張り詰めると、理事長の右足が持ちあがる。

「ほら、美里。
 掛け声。
 何て言うんだっけ?
 綱引きのとき。
 あ、そうそう。
 これだ。
 オーエス、オーエス」

 あけみ先生は、両手を交互に移し変えて、縄を手繰り寄せた。
 先生は、うつ伏せた理事長の左側に立ち、理事長の右足を引っ張ってる。
 理事長の左足は逆に、右手にある机に縛られてる。
 起こる事態はひとつ。
 理事長の身体は畳の上で裏返り、仰向けになった。
 でも、あけみ先生は、綱引きを止めようとしなかった。
 理事長の両脚が開いてく。

「オーエス、オーエス」
「い、ぃぃぃ」
「どうしました、理事長?」
「い、痛いぃ」
「そんなはずありませんでしょ。
 その柔らかい身体なら、180度開脚も出来るはずよ。
 ほら、もっと頑張って」

 あけみ先生は、床にお尻を落とした。
 両脚で床を蹴りながら後退る。
 踵が床で空転するようになると、ボートを漕ぐように上体を反らせた。

「あぎぃ。
 痛い痛い痛い」

 理事長の悲鳴を聞いても、あけみ先生は縄を緩めようとしなかった。
 改めてあけみ先生を見ると、すごい格好だった。
 床にお尻を落とし、両脚は床に踏ん張って、目一杯開脚してる。
 下半身を覆うものは、何ひとつ無い。
 陰毛さえも。
 つまり、股間は丸見え。
 陰唇が、おちょぼ口みたいに開いてた。
 先生は、その格好のままお尻を送り、ウィンチの載る机脇まで移動した。
 引き絞ってた縄を、机の脚に巻きつける。
 縄は、蛇のように机の脚を括りあげた。
 縄目を結ぶと、先生はゆっくりと起ちあがる。

「最後、ちょっと緩んじゃったけど……。
 ま、こんなものね。
 ほら、美里。
 こっち来てごらん。
 すごい格好だから」

 先生の招く手に吸い寄せられるように、わたしは立ち位置を移した。
 先生の傍らに立つと、理事長の大きく開いた股間が、イヤでも目に入った。

 いいえ。
 イヤでもってのは、ウソよね。
 見たかったから、自分で動いたの。
 仰ぎ見る存在でしかなかった理事長が……。
 無残に股間まで晒してる。
 その恥ずかしい姿を……。
 理事長の生殖器を、見たくてしょうがないわたしがいた。

「でもほんと、素晴らしい体型よね。
 筋肉質の身体って、無理な姿勢を取らせるほど、美しさが際立つみたい。
 ほら、この太腿の張り」

 理事長の太腿には、大きな筋肉のはざまに、渓谷みたいな翳が走ってた。

「そうそう。
 この姿、川上先生にも見てもらいましょう」

 あけみ先生は数歩後ずさり、川上先生の視線を迎えた。
 わたしも、反対側に身を退けた。
 川上先生から理事長まで、モーゼの海のように視界が開けた。

「ほら。
 よく見なさいよ。
 何でさっきから黙ったままなの?
 顔、こっちに向けなさいって。
 どうしたの?
 恥ずかしいの?
 そんな格好、見られるのが」


本作品のモデルの掲載原稿は以下にて公開中です。
「川上ゆう」 「結」 「岩城あけみ」

《説明》
杉浦則夫の作品からインスピレーションされ作られた文章作品で、長編連載小説のご投稿がありました。(投稿者 Mikiko様)
本作品は毎週金曜日に公開される予定となっておりますので、どうぞお楽しみに。
前作を凌ぐ淫靡と過酷な百合緊縛!「川上ゆう」さん、「YUI」さん登場予定作品です。
時を越え、再び出会った美里とあけみ。現在に戻った美里は、さらなる花虐へと誘われていく…。


放課後の向うがわⅡ-20

「パンパンパンパンパンパンパンパンパン。

 痩せた腰を抱えて、連打の嵐です。
 背肉が、さざ波みたいに震えてる。
 手を前に回し……。
 下を向いて、わずかに膨らみを見せている乳房を握る。
 乳首は、棗みたいに尖ってます。
 捻り潰す。

『わひぃぃ。
 痛いぃ』
『嫌いじゃないでしょ』
『好き!
 好き!
 痛いのも、先生も、大好きぃぃぃぃ。
 結婚してぇぇぇぇぇ』
『それは、無理ですぅぅぅぅぅ。
 出る!
 出る!』
『出して!
 いっぱい出して!
 わたしのオマンコの中に、精液出してぇぇぇぇ』
『あぁ。あっ! あっ!』
『来てる! 熱いのが、来てるぅぅぅぅぅ』

 ふう。
 何の話、してるんでしたっけ」
「呆れた先生ですわ。
 人の授業に、いきなり裸で乱入して……。
 生徒の前で、同僚との情事の描写を延々となさりながら……。
 剥き出しのちんぽ、勃起させるなんて」
「すみません。
 今日はまだ、抜かれてないもんで。
 それじゃ、みんな。
 これから、日本史の授業を始める。
 この先生のちんちん、これが、『成り成りて成り余れる処』だ。
 これを……。
 この川上先生のお尻の間に覗く、『成り成りて成り合はざる処』に突っこむ。
 日本という国は、この“国産み”の儀式によって出来たのです。
 川上先生、もう少しお尻を上げてください。
 そうです、そう。
 素晴らしい!

 国語の先生とは、大違いです。
 どうです、この丸み。
 美しい!
 男なら、精子をかけずにはおられません。
 それでは、イカせていただきます……。
 って、なんじゃこりゃー」
「どうしました?」
「まんこに縄が食いこんでて、突っこめないじゃありませんか」
「先生のおちんちんなら、隙間から入りません?」
「失敬な。
 針金じゃないんですから。
 くそ。
 どうやって解くんだ、これ?
 結び目がお団子になってる。
 あぁ、焦る」
「不器用すぎますわ」
「激しく焦ってるからです。
 もう、出そうなんです」
「早すぎじゃありません?」
「男は、新鮮な刺激に弱いんです。
 妻や国語の先生なら、慣れきってますから……。
 余裕でズコズコできます。
 でも、憧れの川上先生のお尻を前にしたら……。
 もう、発射秒読みです」

「じゃ今日は、そのまま射精していただこうかしら。
 生徒にも、男性が射精するところを、よく観察してほしいから」
「そんな!
 鮭じゃないんですから、かけるだけじゃ満足できません。
 中に出したいです」
「勝手に入ってきて、贅沢な方ですわ。
 それじゃ……。
 もうひとつ、新鮮な刺激を与えてさしあげますわ」
「ど、どうする気です、岩城先生?
 あ、スカートたくし上げたりして。
 げ、ストッキングが、太腿で切れてる。
 それ、好きなんです!
 パンティは……。
 は、穿いてない!
 しかも、股に縄!
 さらに、パイパン!
 過激すぎです。
 厳しすぎます。
 あっ、あっ。
 ダメ、ボクちゃん、もうダメ。
 出る!
 出る!
 わきゃっ。
 わきゃきゃっ」
「ほら、みなさん。
 よく見て。
 これが、男性の射精ですよ。
 思いのほか、飛ぶでもんでしょ。
 どうしたの、あなた?
 顔にかかった?
 まぁ、生徒にまで顔射するなんて、悪い先生。
 大丈夫よ。
 顔にかかったくらいじゃ、妊娠しないから。
 嗅いでごらんなさい。
 植物の匂いがするから。
 森の中で嗅ぐみたいな匂いよ」
「わきゃっ。
 ぅわきゃ」
「まだ出るんですか。
 腎虚になりますよ。
 あら、もう目の玉裏返して。
 立ったまま気絶してるだけでなく……。
 気絶したまま射精を続けるなんて、異常体質としか思えませんわ」
「あ、あかか」
「あら、残念。
 ひっくり返っちゃいましたね。
 でも、仰向けになっても、ちんぽを離さないなんて……。
 木口小平みたいですわ。
 みなさん、集まって。
 川上先生の周り。
 あ、日本史の先生、踏まないようにね。
 ほら、スゴいでしょ、この精液。
 たくさん出したものね。
 川上先生のお尻一面、精子まみれ。
 工作用の糊を撒き散らしたみたい」

「嗅いでご覧なさい。
 もっと近くで。
 結婚したら、毎晩嗅ぐことになるのよ。
 ほら、山下さん。
 あなた、クラス委員でしょ。
 こっち来て、しゃがんで。
 男性の精子、見るのは初めて?
 そう。
 びっくりした?
 でも、匂いを嗅いだら、もっとびっくりするわよ。
 男性の体内から出たとは、とても思えない匂い。
 植物の香りがするの。
 初めて精子を嗅いだとき、この人は森の精かもって思った子もいるくらい。

 ほら。
 もっと顔、近づけて。
 焦れったい子ね。
 手伝ってあげるわ。
 えい。
 ほほ。
 顔ごと、突っこんじゃったわね。
 精子の海に。
 どう?
 スゴい匂いでしょ。
 あら、逃げないのね。
 まぁ。
 ほっぺた、擦りつけてる。
 鼻の穴まで精子詰めて。
 大人しそうな顔して、とんだ変態っ子だわ。
 下の方、どうなってるのかしら。
 ほら、膝ついて、お尻上げてごらん。
 見てあげるから。
 スカートを捲って……。
 まぁ、ミッキーとミニー。
 まだこんなパンツ穿いてるの。
 でも、中身はもう立派な大人ね。
 お股のとこが、透けてるわ。
 それじゃ、みなさん。
 わたしの手元に注目。
 クラス委員のおまんこ、ご開帳しますよ。
 ほぅら、出た。
 うわっ。
 スゴい。
 糸引いたわ。
 見たでしょ?
 ほら、もうドロドロ。
 これはもう、授業開始から濡らしてたわね。
 開いてみましょうか。
 山下さん、触るわよ。
 まぁ、お尻突きつけてきた。
 肛門までピクピクさせて。
 それじゃ、開きますね。
 熱っつい。
 火傷しそう。
 溶け崩れたお菓子みたい。
 指が滑っちゃうわ。
 ちょっと、動かないで。
 あら、気分出ちゃった?
 お尻、うねらせちゃって」

「このとおり、女子高生の身体ってのは……。
 いつでも生殖可能な、もう立派な雌ってわけよね。
 江戸時代なら、子供産んでて当たり前の歳だし。
 性に対する、きちっとした教育が、なされなすぎだわ。
 山下さん、ここ気持ちいい?
 まぁ、ガックガックうなずいちゃって。
 どうしたの?
 初めてってわけじゃないでしょ?
 オナニー、してないの?
 え?
 母親に禁じられてる?
 子供の頃から、布団の上に両腕を出しておくように命じられて……。
 毎晩、チェックに来るの?
 それは、ちょっとヒドいわね。
 自分は旦那とヒーヒーやってるくせに……。
 娘にはオナニーさえ禁じてるっての?
 さっき言ったように、生殖できる身体を持ってるってことでは……。
 母親も娘も、まったく対等なのよ。
 許しがたいわ。
 ほら、いいでしょ?
 こんなに気持ちいいのよ、女性の身体って。
 まぁ、ヨダレまで垂らして……。
 可哀想に。
 家で出来ないんなら……。
 学校ですればいいのよ。
 おトイレなんかで、隠れてすることないわ。
 大っぴらにやればいいのよ。
 そうだ。
 今度、1時間目が始まる前に、オナニータイムを作ろうか。
 クラス全員でするの。
 バスタオルを畳んで、椅子の上に置いて……。
 スカートを広げ、お尻をタオルに載せる。
 もちろん、パンティは脱いであるわ。
 で、思う存分捏ね回すの。
 噴きあがる嬌声は、セミの合唱みたいでしょうね。
 教師は、席の間を巡りながら……。
 間違ったやり方をしてる子がいないか、チェックするの。
 シャーペン突っこんでたりしたら、危ないものね。
 もちろん、監督する教師だって我慢出来なくなる。
 歩きオナね。
 面倒だから、スカートなんか脱いじゃってるわ。
 生徒たちの手元を凝視しながら……。
 自分のまんこを、存分に掻き回す。
 きっと、教師の方が先にイッちゃうわね。
 泡噴きながら、その場にひっくり返る。
 気持ちいいでしょうね……。
 頭が真っ白になるわ。

 え?
 あらやだ、また自分の世界に入っちゃってたみたいね。
 どうしたの、美里ちゃん?
 川上先生が、目を覚ましそう?
 あら、ほんとだ。
 それじゃ、第二幕の開演ね。

「川上先生?
 お目覚めですか?」

 川上先生は、柱を背にしてた。
 でも、立ってるわけじゃない。
 宙吊り。
 両脚は、小さい女の子がおしっこさせてもらう形に開いてる。
 でも、膝裏を掬いあげてるのは、母親の手じゃない。
 飴色の縄。
 両膝を括った縄が、天井に伸びてた。
 もちろん、股間は大きく開いてる。

 でも、性器は見えなかった。
 股間を、縄が戒めてた。
 お臍の下に回る横縄から、束ねられた縦縄が幾本も降りてる。
 性器も肛門も、縄のふんどしが隠してる。
 でも、陰毛までは隠し切れない。
 柔らかそうな陰毛が、縄目から萌え出て見えた。

「先生?
 川上先生?」

 あけみ先生の問いかけに、川上先生の目蓋が、うっすらと開いた。


「おはようございます、先生。
 どうですか、ご気分は?」
「……、岩城先生?
 ここは……?」

 川上先生は、まったく事態を理解できないみたいだった。
 視線は定まらず、宙を泳いでる。
 身じろぎしようとして、ようやく……。
 自らに施された戒めに気づいたようだ。
 縄を打たれた身体を、のろのろと見回してる。

「これは……。
 どういうわけですか?」
「見てのとおりですわ。
 囚われの身ということになりますね」
「まさか……。
 まさか、岩城先生が?」
「本意ではありませんでしたのよ。
 この部屋で作業してたら……。
 先生が入って来ちゃったんですもの。
 床に転がるお荷物を見つけられそうだったから……。
 眠っていただきましたの。
 思い出したみたいですわね」
「岩城先生でしたの!」
「そう。
 後ろから羽交い絞めにして、ハンカチで口を覆ったのは、このわたし」
「どうして!」
「ですから、こんな予定、最初からありませんでしたの。
 完全なハプニング。
 2人いっぺんになんて、考えてもいなかった。
 そこまで大胆じゃないもの、わたし。
 ひとりずつって思ってた。
 今日はまず、理事長先生。
 川上先生は、またの日のお楽しみ。
 そのはずだったの。
 でも、床に倒れて眠ってしまった先生を見たら……。
 これも天のお導きだって思った。
 もう1人のターゲットが、向こうから転がりこんで来たんですもの」


本作品のモデルの掲載原稿は以下にて公開中です。
「川上ゆう」 「結」 「岩城あけみ」

《説明》
杉浦則夫の作品からインスピレーションされ作られた文章作品で、長編連載小説のご投稿がありました。(投稿者 Mikiko様)
本作品は毎週金曜日に公開される予定となっておりますので、どうぞお楽しみに。
前作を凌ぐ淫靡と過酷な百合緊縛!「川上ゆう」さん、「YUI」さん登場予定作品です。
時を越え、再び出会った美里とあけみ。現在に戻った美里は、さらなる花虐へと誘われていく…。


放課後の向うがわⅡ-19

「さて、さっそく授業を始めましょうか。
 あ、その前に。
 なぜ、川上先生は縄を打たれてるのか。
 もちろん、川上先生が罪を犯したというわけではありません。
 でもね……。
 縄が無ければ、どうなると思う。
 ただの素っ裸よね。
 考えてもご覧なさい。
 制服を着た生徒たちの前に、裸で出るわけよ。
 とても恥ずかしいことなの。
 普通にしてたら、心が持ちこたえられない。
 だから……。
 縄を打たれ、わたしに命じられているという体を取ったわけ。
 決して、自ら裸になったわけじゃないって設定ね。
 おわかり?

 さて、それでは授業を始めます。
 どう?
 みなさん。
 川上先生の裸を見て。
 綺麗よね?
 まさに、女体としての理想の体型じゃないかしら。
 ファッションモデルみたいにギスギスしてなくて、適度な脂肪が載ってる。
 まるで、西洋絵画に描かれた女性みたい。
 川上先生、ちょっと後ろを向いてくださる?

 そうそう。

 ほら。
 このお尻の膨らみ。
 このフォルムは、どんな陶工でも作れない。
 まさしく、神が造りたもうたラインね。
 あと、ここ見てご覧なさい。
 お尻の上。
 わからない?
 指し棒が要るわね。
 あなた、机から取って来てちょうだい。

 ありがとう。
 さて、それじゃ、指し棒の先をよく見てください。
 ほら、交差する腕のすぐ下に、笑窪みたいな窪みが見えるでしょ?
 キューピー人形って知ってる?
 あの人形にはあるのよ。
 実際、欧米人には比較的多いんだけど……。
 東洋人では滅多にいない。
 これ、何て呼ばれてるか、知ってる?
 “ヴィーナスのえくぼ”って云うの。
 ほんと、素敵なお尻。
 頬ずりしたくなっちゃう。
 神さまってスゴいわね。
 赤ちゃんを産ませるために、骨盤を膨らませ、こんなすてきなお尻を造った。
 もっとよく見てみたいわね。
 川上先生。
 座ってくださる。
 両膝を着いて」

「そう。

 どう、みなさん?
 この太腿のボリューム、見てちょうだい。
 まるで、古代建築の柱みたいでしょ。
 川上先生、そのまま上体を倒して行ってくださる。
 あ、ちょっと待った。
 ストップ。
 これこれ。
 このお腹に載った、豊かな脂肪。


 川上先生、どうされました?
 嫌なの?
 このお腹。
 まぁ、とんでもない思い違いだわ。
 女性の腹部に載った適度な脂肪は……。
 男性からは、この上なくセクシーに見えるものなんですのよ。
 ときどきAVなんかだと、スカートやランジェリーを、お腹にたくし上げたままヤッてるシーンがあるけど……。
 とんでもない心得違いだわ。
 お腹を隠すなんて。
 特に、オシメを替えられるみたいに両脚を上げた姿勢だと……。
 お臍の下に、オムレツみたいな括れが出来て……。
 それはそれは、美味しそうな膨らみ。
 それを隠すなんて!
 言語道断もいいとこ!

 おっと、失礼。
 ちょっと興奮してしまいましたね。
 あ、言っときますけど……。
 AVは、資料として見てるんですからね。
 こうして保健の授業をするためには……。
 男女のまぐわいシーンの研究は不可欠なの。
 決して、オナニーするために見てるんじゃないわよ。
 ここんとこ、間違わないでちょうだい。

 あれ?
 川上先生?
 ひょっとして、乳首起ってません?
 あらあら。
 そんなに首振って。
 イヤなの?
 生徒に、勃起した乳首見られるの?
 いいじゃありませんか。
 こんなに素敵な乳首なんですもの。
 薄い肉色で、ほんとに綺麗。
 しゃぶしゃぶのお肉を、一瞬だけお湯に潜らせたみたい。
 大きさも、ベリーみたいで、人の唇に含むには最適の大きさ。
 川上先生の赤ちゃん、幸せだわ。
 いえ、その前に、将来の旦那さまが幸せものだけど。
 こんなおっぱいに吸い着いたら……。
 それだけで射精しちゃうかもね」

「おっぱいにほっぺた着けて、母乳を吸いたてながら……。
 川上先生の優しい手コキで射精する。
 幸せでしょうね。
 残業なんかしてられっこない。
 すっ飛んで帰ってくるわね。
 腎虚になるかも。
 ほんと、や~らしい乳首。
 先生、言ってご覧なさい。
 『わたしの乳首は、イヤらしく勃起してます』って。
 どうしたの?
 言えないの?
 まだ、認めないつもり?
 こんなになってるのに。
 こういう悪い子の乳首は……。
 指し棒で突いてあげます。
 えい。
 ほほ。
 見た、今の反応?
 敏感敏感。
 体ごと跳ね上がったじゃありませんか。
 ほんと、嬲りがいのある体。

 さて。
 また脱線してしまいました。
 こんなことしてたら、時間がいくらあっても足りないわ。
 神秘の授業を進めます。
 この骨盤の膨らみを、みなさんに見てもらわなきゃね。
 先生、上体を倒してってください。
 そうそう。

 そのまま、顔を床に着ける。
 お尻を上げる。
 ほら!
 もっと。


 よしよし。
 それじゃ、みなさん。
 こっちに回って。
 川上先生の後ろから見てみましょう。
 先生は動かないでくださいね。
 ほら、お尻下げない!
 どうしたの?
 いまさら、恥ずかしいの?
 悪い子ね。
 そういうお尻は、縄で吊り上げてさしあげますわ。
 あなた、ロープ取ってきて。
 教卓の引き出し。
 そうそう。

 それじゃ、みなさん。
 マジックショーの始まり始まり。
 この一本の縄が……。
 撚れ絡み、結び合うと……。
 人の快感を貪る蛇に変わる。
 ほうら出来た。
 縄の、おふんどし。
 あなた、これ持って。
 上に吊りあげてちょうだい。
 そうそう。
 川上先生。
 いいかげんお尻上げてくださいな。
 素直にしないと……。
 指し棒で、下から突き上げてあげます。
 えい。
 ほら、上がった。

 どう、このお尻?
 “ヴィーナスのえくぼ”が、くっきりと見えるでしょ。
 きっとここには、天使の羽が生えてたのね。
 見れば見るほど、まんまるなお尻。
 男性だったら、突っこまずにおれないわね」

「そのとおりです!」
「誰です?」
「保健授業の助手として、まかりこしました」
「まぁ。
 あなたは、毎日愛妻弁当を持って来てる、新婚の日本史の先生じゃありませんか」
「詳細なご説明、ありがとうございます」
「でも、授業中の教室に、いきなり真っ裸で入ってくるのは、どういう心得ですの?
 生徒たち、みんな引いちゃったじゃないですか」
「真っ裸ではありません。
 ちゃんと、ネクタイはしてます」
「よけいに変態ですわ」
「本日は、憧れの川上先生がモデルと聞き及び……。
 是が非でも、授業の助手を務めさせていただきたく、馳せ参じた次第です」
「口調が、いちいち日本史すぎます」
「かたじけない」
「わけわかりません。
 でも、国語の先生は、放っといていいんですか?
 最近は、学校でもなさってるんでしょ?」
「あの、エロババア……。
 いや、失礼。
 しかし、恐ろしいものですな。
 あの歳で歓びを知ると。
 完全にタガが外れてしまってます。
 最近は、トイレで待ちぶせしてるんですよ。
 女子高にあって、男子トイレは一種の聖域です。
 侵すべからざる、謂わば“禁区 ”。
 そこに平気で入ってこられたんじゃ、男性にとって、安息の地は無くなってしまいます。
 あのバアさん、男子トイレの個室に潜んでるんですよ。
 で、わたしが小便器で気持よく用を足してると……。
 個室から飛び出してくる。
 しかも、全裸で。
 たまげますよ。
 いきなり後ろから、全裸の女が飛び出して来たら。
 初めてやられたときは、うんこ漏らしそうになりました。
 『先生は、足音でわかりますのよ』なんて言いながら、用を足してるわたしの傍らにしゃがみこむ。
 逃げようにも、おしっこは途中で止められません。
 で、あのエロババア、わたしのちんちんに、ちょっかい出してくる。

『やめてください』
『こっち向いてぇ』
『うわっ』」

「とうとう、ちんちん横を向かされました。
 バアさん、おしっこの軌道に顔突っこんで来て……。
 顔をうねらせながら、満遍なくおしっこを浴びるんです。
 終いには飲み始める。
 でも、お酒飲んでないときのおしっこなんて、すぐに止まってしまいます。

『あら、もうお終いですの?』
『もう空っぽです』
『ウソですわ。まだ残ってます』
『ありませんって』
『残ってます。
 真っ白くて、栗の花みたいな臭いのするおしっこが。
 今度は、それを出していただきますわ』。

 言いながらもう、ちんちんしゃぶってます。
 そこまでされると……。
 わたしも、勃たざるをえないでしょう。
 なにしろ、朝方、妻とやったきりですから。
 男子トイレの小便器前で、全裸の女にフェラされる……。
 思えば、興奮もののシチュエーションではあるわけです。
 女が、もう少し良ければいいんですが。
 でも、骨盤を尖らせたヤセ女が、背骨をうねらせながらフェラしてるのを見下ろすのは……。
 一種、倒錯的な興奮をもたらすものです。
 ちんちんは、あっという間に硬度を増します。
 ビンビンです。
 ほらみんな、よく見て。
 男性の陰茎は、こんなふうにビンビンになるんだよ。
 まるで骨が入ってるみたいだろ?
 みんな、触ってみて。
 痛っ。
 岩城先生、指し棒でちんちんを叩くのは止めてください。
 でも、ちょっと気持ちよかったかも。
 あ、話が途中でしたね。
 で、ちんぽがビンビンになると……。
 やっぱり、突っこみたくなる。
 国語の先生を引っ張りあげると……。
 小便器を抱えさせます。
 肉の薄い尻で、ちょっと突き出しただけで、肛門まで見えるんですよ。
 もちろん、その下の性器も丸見え。
 砕いたウニみたいに蠢いてます。
 そこを目掛け、思い切り腰をぶつける。

『わひぃ』
『先生、相変わらず狭いですね』
『突いてぇ』
『いきますよ。
 それそれ』
『わひわひ、わひひひ』
『どうです?』
『いぃっ。いぃ。
 犯されてるのね。
 わたしは犯されてる。
 男子トイレで、素っ裸に剥かれて』
『自分で脱いだんでしょ』
『言わないで!
 あぁ。
 身動きの出来ないわたしに、凶悪な肉棒が!』『エロ小説の読みすぎじゃありませんか?』『毎晩読んでます。
 こんなシーンを夢見ながら。
 でも今は、今は、夢じゃない!
 突いてください。
 突いて!
 突いて突いて突いてぇぇぇぇ』」


本作品のモデルの掲載原稿は以下にて公開中です。
「川上ゆう」 「結」 「岩城あけみ」

《説明》
杉浦則夫の作品からインスピレーションされ作られた文章作品で、長編連載小説のご投稿がありました。(投稿者 Mikiko様)
本作品は毎週金曜日に公開される予定となっておりますので、どうぞお楽しみに。
前作を凌ぐ淫靡と過酷な百合緊縛!「川上ゆう」さん、「YUI」さん登場予定作品です。
時を越え、再び出会った美里とあけみ。現在に戻った美里は、さらなる花虐へと誘われていく…。